アンロックとNASA、KLでハッカソンをバーチャル開催へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 人材の育成・教育サービスを提供するアンロックデザイン(本社・東京都港区)は17日、米航空宇宙局(NASA)と共同で、10月2日ー4日の間に「NASA SPACE APPS CHALLENGEクアラルンプール」 のバーチャルイベント開催すると発表した。
今年は5回目の開催で、AI・ビックデータ・ロボティック・IOT・宇宙開発などをテーマにテックカンファレンスおよびハッカソンを行う。マレーシア科学技術省、マレーシア国立宇宙局、在マレーシア日本大使館、マレーシア日本人商工会議所、日本貿易振興機構の後援で開催する。参加することで、▽日本国内・国外の優秀なエンジニアへのリーチや人材の採用▽製品やサービスの認知度向上▽新しい販路開拓▽新規事業のアイディア発掘や現地パートナーの開拓▽ハッカソン参加における社内の人材育成ーーなどのメリットがあるという。
前回のイベントもクアラルンプールで開催され、275チーム、2,000名以上のITエンジニアが参加した。優勝者は、NASA世界大会の本選にノミネートされたという。

フィッチがGDP見通しを修正、来年は急回復を予想

【クアラルンプール】 フィッチ・グループの調査部門、フィッチ・ソリューションズはマレーシアの実質国内総生産(GDP)について、今年下半期の予想を2.8%の減少から4.5%の減少に下方修正し、来年について5.7%の増加から6.3%の増加に上方修正した。
下半期予想の修正は第2四半期のGDPが17.1%減と過去最悪の縮小となったためで、内需、外需とも回復は鈍いと予想している。
外国との人の往来では、年内はビジネス上必須の訪問のみ交渉のテーブルに乗る可能性が高く、旅行規制は続くという。
しかしシンガポールなどほかのアジア諸国同様、最悪期は脱したとフィッチはみており、行動制限の緩和に伴い、下半期はゆっくりだが経済は回復するという。
来年は国内移動、外国との往来もさらに規制が緩和される見通しのため、個人消費主導型の経済回復が期待できる。投資も増加が予想されるという。
(マレー・メイル、8月17日)

エアアジア、KLーシンガポール間のフライト再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシアーシンガポール間における業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の導入を受け格安航空のエアアジアは、クアラルンプール(KL)ーシンガポール間のフライトを再開した。
8月31日までは毎日11時50分KL発ー13時シンガポール着、13時30分シンガポール発ー14時35分KL着で運航し、9月1日以降は1日5便運航を予定している。
エアアジアは声明の中で、搭乗者はRGLの下で両国が設定した申請を行う必要があり、搭乗前に手続きが不足していないか確認を行うと表明。詳細についてはエアアジアのホームページ(https://support.airasia.com/s/entry-restrictions?language=en_GBから確認できると案内した。また、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症も対象としたエアアジア旅行保険(チューン・プロテクト)を16.5リンギから提供すると発表した。
リアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、両国が新型コロナ感染拡大の封じ込めに向けた努力と厳格な規律を講じているとした上で、RGLは両国の経済を復活させるための最初のステップだと言明。また多くの国に「トラベルバブル」や「グリーンレーン」が導入されることを楽しみにしているとし、同社は引き続き他国間とのフライト再開を検討していくと述べた。

新型コロナが新たに7人、うち3人はケダ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から7人増えて9,219人になったと発表した。
新規感染者のうち4人が英国、バングラデシュからの入国者。残り3人はケダ州で感染した。新たに26人が退院し治癒者数は8,902人に増加した。死者数は19日連続ゼロで、125人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、ケダ州のタワル・クラスタが拡大を続けている。17日にはケダ州とペナン州でそれぞれ4人と3人が、3次感染により感染した。これによりクラスタ内の感染者数は46人に上った。同クラスタは1日に親族内で行った追悼式が関連している。
ノール事務次官は17日、新型コロナに関する移動情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」のアップデートで、「家族チェックイン」機能が追加されたと明らかにした。
標準的運用手順(SOP)の下で行う施設や建物に入る前のチェックインを、家族チェックインで纏めて行うことができる。設定はアプリ内の「その他」の項目から家族の登録が行え、登録人数に制限はない。

半島北部で新たなクラスター、各州が対策に大わらわ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 半島北部で新たに新型コロナウイルス「Covid-19」感染が拡大しており、各州が対策に大わらわとなっている。

ケダ州ではタワルで「タワル・クラスター」、ヤンで「サラ・クラスター」、クアラ・ムダで「ムダ・クラスター」がそれぞれ発生。17日にマレーシア全土で確認された新規感染者12件のうち「タワル・クラスター」関連の二次、三次感染が7件を占めた。

このため同州では州内のすべての公共公園を閉鎖し、クラスター周辺の危険地域での事業所の営業時間を制限する措置を実施している。食料品店やコンビニ、給油所の営業時間は午前8時から午後8時まで、夜市は午後4時から8時までとなっている。危険地域での飲食店内の飲食は禁止されており、公的イベントもすべて延期されている。

17日に3人が新たに感染確認されたペナン州では、海外からの持ち込みを防ぐために医療ツーリズムを暫定的に受け入れ中止すると発表した。

一連のクラスターは「シバガンガ・クラスター」と呼ばれているケダ州クバン・パスの飲食店のオーナーが原因で発生したとみられている。オーナー男性は7月13日にインドから帰国したが自宅隔離の規則を破ったため従業員や顧客に次々と感染。さらにその感染者から二次、三次感染が州境を越えて北部諸州に拡散している。