マレーシアの銀行9行、23件の疑わしい海外送金に関与か

【クアラルンプール】 国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は、米国金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)の漏洩文書からの情報として、マレーシアの銀行9行が23件の疑わしい海外送金に関与していると発表した。
疑わしい23件のトランザクションは2010年4月から2016年8月までに行なわれたもので、うち488万米ドルがマレーシアから米国への入金で、1,338万米ドルが米国からマレーシアへの送金だった。
パブリック・バンクはうち7件、1,337万米ドルのトランザクションに関与、AMバンクは2件、290万米ドルのトランザクションに関与していた。このほか疑わしいトランザクションに関与したのは、▽アライアンス・バンク▽CIMBバンク▽HSBCバンク▽OCBCバンク▽スタンダード・チャータード▽UOB▽UOBマレーシア——。
ICIJによると、米国、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、台湾、シンガポール、ポーランド、ラトビアなどの海外口座がトランザクションに関係していたという。
(エッジ、9月21日)

日通ペリカントラベルネット、11月30日で廃業

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 シンガポール日本通運が加盟店方式で運営する旅行ポータル、「日通ペリカントラベルネット」が11月30日付けで廃業することが分かった。
9月19日付けで全加盟店にメールで通知された。加盟店の所在地にはマレーシアやシンガポールなど多くのアジア諸国が含まれている。すでに予約を受けている顧客に対しては不利益にならないよう個別に対応する。
「日通ペリカントラベルネット」は、シンガポール日本通運旅行支店のいち事業として2004年に設立された、加盟店である海外の現地旅行会社への場貸しサイト。シンガポール日本通運がクレジットカード決済機能を有し、加盟店料と決済手数料をとって運営していた。
近年は旅行サイト間の価格競争が激化、競争力減衰などもあって利用者が伸び悩んでいた。最近ではBtoB事業に注力することで失地回復をめざしていたが、新型コロナウイルス「Covid-19」の世界的流行によってほとんどの国が国境封鎖を実施し相互往来が途絶えたことで売り上げがほぼなくなっていた。
「日通ペリカントラベルネット」のサイトによると、2017年2月には加盟店75カ国・地域、111拠点まで拡大したが、現時点での加盟店数は65カ国・地域程度に減っている。

マレーシアの今年の成長はマイナス6%=英オックスフォード

【クアラルンプール】 英オックスフォード・エコノミックスは21日に発表した「世界経済アウトルック」の中で、マレーシアの国内総生産(GDP)成長率について今年はマイナス6%、来年はプラス6.6%と予想した。
同報告はイングランド・ウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)の依頼を受けて行なったもので、マレーシアについて新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大抑制のために導入された行動制限令(MCO)が第2四半期の経済を悪化させたものの、現在は新型コロナ感染拡大は抑制されており経済回復に向かっていると指摘した。
特に経済の原動力である輸出は中国の輸入需要と電子製品サイクルの改善によって恩恵を受けるが、世界的な需要低迷、行動制限令(MCO)失業率、投資控えの状況を鑑みると回復の速度は遅くなる可能性が高いとした。
同リポートは東南アジア域内全体について、1997年のアジア通貨危機以来のショックを経済にもたらすとして今年の経済成長をマイナス4.2%、来年についてはプラス6.4%とそれぞれ予想している。中でもベトナムは今年は2.3%と唯一プラス成長を維持すると予想、来年は8.0%成長を予想している。フィリピンは東南アジア諸国の中で最も打撃が大きく、今年の成長予想をマイナス8.2%としている。
(エッジ、ベルナマ通信、9月21日)

新型コロナ感染者は新たに82人、うち72人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から82人増えて1万358人になったと発表した。

新規感染者のうち72人が国内感染者で、サバ州(60人)、ケダ州(10人)、セランゴール州(1人)、サラワク州(1人)で確認された。残り10人はインドとインドネシアで感染した帰国者だった。新たに168人が退院し治癒者数は9,563人に増加した。死者数はゼロで130人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、サバ州で6つ目のクラスター「クオーター・クラスター」が発生した。発生源はサンダカンのトンゴッド地区。感染者はマレーシア人5人で、全員無症状だという。1人目の感染者は医療従事者で、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)では陰性だったが、迅速検査キット(RTK)で陽性であることが判明した。同じクリニックの医療従事者および地元住民が感染した。117人がスクリーニング検査を受け、112人が検査結果を待っている。