【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 首都圏の上水道サービス会社、アイル・セランゴールは10日、上水汚染のために首都圏クランバレーの1,279の地域で同日午後6時から断水を行なうと発表した。

影響が予想される地域は、▽クアラルンプール▽セランゴールのペタリン▽クラン▽シャアラム▽クアラ・セランゴール▽フル・セランゴール▽ゴンバク▽クアラ・ランガット——の113万9,008世帯。取水しているスンガイ・セランゴールで汚染が確認されたためだという。

セランゴール州水管理局(LUAS)によると、ランタウ・パンジャン及びスンガイ・セランゴール・フェイズ1(SSP1)、SSP2、SSP3——の各上水プラントで溶剤のような悪臭が検知されたため稼動停止となった。

セランゴール州では9、10月にも工場排水による汚染で数日にわたる断水が発生し約500万人に影響がでたばかり。3、4月に起きた小規模なものを含めて、今年になって断水が少なくとも5回も起きており住民の不満が高まっている。