【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ゴム手袋製造大手、コッサン・ラバー・インダストリーズは、工場従業員7,004人のうち427人から新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者が出たことを明らかにした。
国家安全委員会(NSC)の指示に従い、12月4日から10日まで全従業員に対するスクリーニングを実施した際に感染が発覚した。6カ所ある同社工場のうち5カ所からは感染者はなく、感染者が出た1カ所だけが現在閉鎖されており、感染した従業員は医療施設で治療を受けその他の従業員は隔離されている。閉鎖された工場は12月21日より段階的に操業を再開する予定。
リム・クアンシア社長兼最高経営責任者(CEO)は、影響を受けているのは生産量全体の25%だが、閉鎖期間が2週間のみであるため収益への影響は2%程度となる見込みだと明らかにした。
新型コロナ第三波では従業員の集団感染のために閉鎖に追い込まれる企業が続出しており、業界最大手のトップ・グローブはセランゴール州クランで28工場が一時閉鎖に追い込まれた。
ジョホール州ではプレキャストコンクリート製造のOKAコーポレーションが、従業員の感染発覚で21日までセナイ工場が閉鎖されている。年間生産量への影響は0.7%未満だという。