エアアジア子会社のテレポート、貨物混載免許を取得

【クアラルンプール】エアアジア子会社で、東南アジアで物流サービスを提供するテレポート・コマース・マレーシアはマレーシア関税局から混載運送業者免許を取得した。
サービス提供ではデジタル技術を全面的に活用し、荷主、荷受人の両方に通関をスムーズに行うためのサービスを提供する。
テレポートによれば、デジタル技術を使うことで関税局に正確な申告を迅速に行うことができるという。
デジタル混載部門のチェン・ウェイキアット責任者は「顧客に革命的通関を提供する。東南アジアのどこからで顧客は低料金で迅速なサービスを利用できる」と語った。利用するデジタル技術は社内で開発した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月30日)

ノースバタワースコンテナターミナル、自由貿易区に

【ジョージタウン】ペナン港のノース・バタワース・コンテナ・ターミナル(NBCT)が2月1日付で自由貿易区の資格を得た。同日、官報に掲載された。ペナン港委員会のタン・テイクチェン委員長は外国からの投資に期待を表明した。
同区は貿易・商業活動のためのゾーンと製造業のためのゾーンの2つに分けられる。ゾーン内での活動は物品税、関税、売上・サービス税(SST)が免除される。
自由貿易区のステータス取得を機にペナン港委員会は外国投資誘致のため包括的奨励措置を講じる計画だ。バルクブレーク、等級付け、中継貿易などの領域での投資誘致を図る。
(ベルナマ通信、1月29日)

パナソニックが太陽電池事業から撤退、クリム工場を閉鎖へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニックは1日、太陽電池の生産事業からの撤退を発表。マレーシア・ケダ州クリム・ハイテク・パークにある太陽電池生産工場を売却し、現地法人を清算する方針を明らかにした。

マレーシア工場については、2021年度中に太陽電池ウエハ、セル、モジュールの生産を終了する。現地法人であるパナソニック・ソーラー・エナジー・マレーシアを清算し、建物、土地などの資産については譲渡を検討する。従業員については、割増退職金支払や再就職支援などを行なうという。

また島根工場についても2021年度中に太陽電池セルの生産を終了するが、パワーコン

ディショナ、蓄電池などの生産は継続する。太陽電池の生産に関わる従業員については、今後成長が期待されている領域への異動により雇用を維持する。また二色の浜工場における太陽電池の研究開発機能を縮小し、人員は成長領域へシフトする。

SOP違反に対する取締強化、4日より実施=上級相

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1日、標準的運用手順(SOP)違反者に対する取り締まりを2月4日から強化すると発表した。

サブリ上級相は、「新規感染者数は増え続けている。政府は建設現場や工場に焦点を合わせてSOP違反の取り締まりを行なってきたが、国民は引き続き法を順守しなければならない」と言明。「1988年感染症予防及び管理法」違反に対する罰則の引き上げについて近く発表されると述べた。

強化された罰則は主に企業に対して適用される見込み。現行法では大企業であっても罰金は1,000リンギ以下となっており、罰則が軽すぎるとの声が国民から上がっていた。

■MCO延長の有無は2日に発表■

サラワク州を除く全国で発令されている行動制限令(MCO)の期限は2月4日までとなっているが、延長されるかどうかは2月2日に開催される国家安全委員会(NSC)会議で話し合われた後に発表される予定。サブリ上級相は「経済は止める訳にはいかない。代わりに罰則強化で対処する」と述べた。

(マレー・メイル、2月1日)

新型コロナの感染者数は4214人、4日ぶりに4千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から4,214人増加したと発表した。4日ぶりに4千人台に減少した。アクティブ感染者数は4万8,074人で、累計感染者数は21万9,173人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,362人だった。それに▽ジョホール州(1,068人)▽クアラルンプール(KL、702人)▽サバ州(276人)▽ペラ州(193人)▽ペナン州(119人)▽サラワク州(105人)▽ネグリ・センビラン州(91人)▽マラッカ州(85人)▽クランタン州(57人)▽パハン州(54人)▽ケダ州(47人)▽トレンガヌ州(38人)▽プトラジャヤ(10人)▽ラブアン(7人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに4,280人が退院し、累計治癒者は17万329人となった。死者数は10人増えて、累計で770人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は、1月30日の新規感染者数が5,728人、31日が5,298人となったと発表。感染者が減らないため標準的運用手順(SOP)と罰則を厳格化するとし、感染症予防と管理法の改正案を司法長官会議(AGC)に提出したと明らかにした。
31日には新たに10カ所のクラスターを確認した。7カ所が工場など職場に関連するクラスターで、2カ所はリスクの高い場所で起きたクラスター、2カ所が集会などのコミュニティで発生したクラスターだった。
ジョホールでは4カ所のクラスターを確認。セランゴール州とペラ州ではそれぞれ2カ所、マラッカ州とKLでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。これまでに確認されたクラスター数は817カ所。新たに5カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは392カ所となった。