KLやセランゴール州など、MCOを3月4日まで延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、18日で期限を迎える第二次行動制限令(MCO2.0)について、▽クアラルンプール(KL)▽セランゴール▽ペナン▽ジョホール——のみを対象に3月4日まで2週間延長すると発表した。

 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐため、MCO指定域における州間及び地域間移動は引き続き禁止されるが、半径10キロメートルの移動制限は解除される。

 一方、▽サバ▽パハン▽ネグリ・センビラン▽トレンガヌ▽クランタン▽ペラ▽マラッカ▽ケダ——の8州と連邦直轄地のラブアンとプトラジャヤは、3月4日まで条件付き行動制限令(CMCO)となる。また感染者数の少ないペルリス州について、は3月4日まで復興のための行動制限令(RMCO)となる。

 CMCO及びRMCO指定域での標準的運用手順(SOP)及びビジネスや活動については、昨年発令された規定に準ずる。経済活動については午前6時から深夜零時まで認められる。

 新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長、さらに18日まで再延長していた。

銀行の貸し付けが増加、パンデミック発生後初めて

【ペタリンジャヤ】昨年第4四半期の銀行による貸し付け実績は前年同期比で、パンデミック発生以降初めて増加に転じた。中央銀行バンク・ネガラ(BNM)のノル・シャムシア総裁は11日の発表会見で、経済が回復基調にあることを示すものとの認識を示した。
同期の産業向け貸付額は2,062億リンギで、2017ー19年の四半期平均(1,967億リンギ)を上回った。昨年第3四半期の貸付額は1,824億リンギだった。
中小企業向け貸付額は733億リンギで、パンデミック発生前の水準に回復した。家計向け貸付額は995億リンギで、2017ー19年の平均(892億リンギ)を上回った。昨年第3四半期の貸付額は991億リンギ。銀行の貸付残高は3.7%の増加になった。
(ザ・スター、2月12日)

新型コロナのクラスター527カ所は職場、製造業が194カ所

【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相が、ジョホール州セナイの外国人労働者用宿舎を訪問した際の会見で発表したところによると、9月30日以降のパンデミックの第三波で確認されたクラスターは852カ所で、うち527カ所は職場クラスターだった。
産業部門別のクラスター数は製造業が194カ所で最多。次いでサービス業の175カ所、建設業の97カ所だった。
検査を受けたのは31万5,100人で、陽性反応だったのは25%に当たる7万8,906人。陽性反応者のうち74%に当たる5万8,318人が外国人で、残りが国民。
(マレーシアン・リザーブ、2月13日)

新型コロナの基本再生産数、依然目標達成できず

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染抑制のために2月18日まで行動制限令(MCO)を延長したにも関わらず、依然として抑制目標に届いていないと懸念を示した。
感染者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「基本再生産数(R0)」について、14日には0.89に低下したが、同省が2月4日時点で予測した0.60を依然上回っている。保健省はMCO期間中に7日間の平均新規感染者数が2,000人を下回ると予想していたが、1月末には5,000人に接近。14日までの7日間の平均も3,116人に達している。
ただ予想を下回っているもののMCOが感染者数増加の抑制効果もみせており、5月までにほぼ完全制圧できるとの保健省予測通りの曲線をみせているという。
14日時点の全国のR0は0.89で、2月5日以来1.00以下をキープしている。州別では1.00以上となっているのはケダ州(1.06)、ペナン州(1.03)、クランタン州(1.01)の3州のみで、セランゴール州は0.87、クアラルンプール(KL)は0.88となっている。
(マレー・メイル、星州日報、2月15日)

MCO2.0終了&CMCO移行の方向で検討=保健相

【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染の再拡大を受けてサラワク州を除いて全国に発令されている第二次行動制限令(MCO2.0)の期間が終わる18日以降について、大筋において条件付き行動制限令(CMCO)に移行する方向で検討していることを明らかにした。

オンラインメディア「コードブルー」によると、アダム保健相は同省を代表して、全国規模のMCO2.0を2月18日で終了することを提案していることを公表。その後については国家安全委員会(NSC)と話し合って決めるが、CMCOに移行する可能性があると述べた。

ただしCMCO移行されるかどうかは感染者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「基本再生産数(R0)」次第であり、RO値が低い州が対象となるが高い州についてはMCOをさらに延長する可能性があるとした。RO値は14日時点でケダ、ペナン、クランタンの3州が1.0を超えている。

新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長、さらに18日まで再延長していた。

(コードブルー、2月15日)

新型コロナの感染者数は2176人、セランゴールで910人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,176人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万7,135人で、累計感染者数は26万6,445人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く910人だった。それに▽ジョホール州(269人)▽サラワク州(246人)▽クアラルンプール(KL、182人)▽ネグリ・センビラン州(145人)▽サバ州(97人)▽ペナン州(91人)▽ペラ州(83人)▽トレンガヌ州(53人)▽ケダ州(33人)▽クランタン州(31人)▽パハン州(15人)▽マラッカ州(14人)▽プトラジャヤ(7人)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンはゼロだった。新たに4,521人が回復し、累計治癒者は21万8,335人となった。死者数は10人増えて、累計で975人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は14日、新たに11カ所のクラスターを確認したと発表した。9カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、残りは地域コミュニティーと宗教コミュニティーで起きたクラスターだった。
ジョホール州で5カ所、セランゴール州で3カ所、ケダ州、サバ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスター数は983カ所。新た10カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは前日の483カ所から484カ所に増えた。