【クアラルンプール】マレーシアの航空業は第2四半期には多少の改善が見込めるが、完全回復は数年先になる見通しだ。航空業調査会社ソビー・アビエーションのブレンダン・ソビー氏によれば、海外旅行の回復には関係国が入国規制について合意する必要があるが、合意形成まで時間がかかると予想されるという。
マレーシア市場についてソビー氏は、海外旅行ができるようになるのは早くても年後半と指摘。国内旅行需要は政府の感染抑制活動に左右されるが、第2四半期には改善が期待できると述べた。
アジア太平洋航空協会(AAPA)のスバス・メノン局長は、域内各国がワクチン接種計画を速やかに実行すれば航空需要も年末には回復するが、航空業が19年の水準に戻るのは24年との見解を示した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月16日)