【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は19日、中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンが2月27日にマレーシアに到着すると明らかにした。

到着したワクチンはマレーシアの製薬会社、ファーマニアガのクアラルンプール(KL)プチョンの工場にいったん送られ、瓶に梱包し直してから各地に配送される。ファーマニアガはシノバックと200万回分のワクチンの国内製造販売に向けた契約を取り交している。シノバック製ワクチンは現在、保健省の国家医薬品規則庁(NPRA)の承認待ちの段階となっている。

なお米ファイザー製のワクチンの第一陣は2月21日に到着することになっており、26日から接種が開始される予定だ。

■CMCO域での観光業の操業再開を容認■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は18日、条件付き行動制限令(CMCO)が発令されている州について、19日より観光業及び文化活動に関する経済領域での操業再開を認めると発表した。

操業再開が認められるのは▽テーマパーク▽動物園▽レクリエーショナルパーク▽美術館▽教育センター▽文化遺産▽自然公園▽図書館——などで、定員の50%未満に入場制限するなどの標準的運用手順(SOP)遵守が条件となる。

新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は今年1月13日、昨年3月の発令以来となるMCOをサラワク州を除き全国を対象に再発令。KLやセランゴール州など4地域だけは3月4日まで延長されたが、ペルリス州は復興のための行動制限令(RMCO)、その他の地域はCMCOにそれぞれ規制が緩和されていた。