食品栄養表示ラベル、来年7月から塩分量記載も必須に

【プトラジャヤ】 加工食品のラベルにある栄養表示について、ナトリウム含有量を記載することが2022年7月から義務づけられる。ノール・アズミ・ガザリ副保健相が明らかにした。
国民の塩分摂取量の削減を奨励する保健省の政策の一環で、表示規定の変更は2020年7月にすでに官報に掲載されている。ラベル変更のための2年間の猶予期間を食品業界に与えているという。現在の食品ラベル規定では、▽熱量▽炭水化物▽糖質▽たんぱく質▽脂質——の含有量の記載のみが義務づけられている。
ノール・アズミ副大臣は、「国民が食品中のナトリウム含有量についてより多くの情報を得ることでより良い選択をし、非感染性疾患(NCD)予防に役立つ」と述べた。
(ベルナマ通信、3月3日)

プロドゥア、コンパクトSUV「アティバ」を発売

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ工業(本社・大阪府池田市)は3日、「DNGA」 (ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー) の海外展開の第1弾として、マレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社、プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)がコンパクトSUV、新型「アティバ」を発売したと発表した。
「アティバ」は、ダイハツが2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、プロドゥアと協力によりマレーシア市場に最適な形に作り上げた新商品。排気量は1リットル。定員数は5人。▽SUVらしい力強くアクティブなデザイン▽小回りの利くAセグメントのコンパクトサイズと広い室内空間の両立▽マレーシア専用に設定した衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名・アドバンスド・セーフティ・アシスト)」▽「DNGA」新プラットフォームや新ユニット(ターボエンジン+D CVT)による、快適な走りや乗り心地などの高い基本性能▽国民車に相応しい求めやすい価格ーーが主な特徴となっている。価格は6万1,500リンギー7万2,000リンギ。マレーシア政府が国内で組み立てた新車の販売に対して売上税を免除する措置が終了する6月30日以降は、6万2,500リンギー7万3,400リンギとなる。目標の販売台数は月間3,000台。これまでに5,000件の予約を受け付けており、4日より納車を開始した。
「DNGA」は、軽自動車を基点に小型車まで、設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用しており、ダイハツは日本および東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした新興国において、グローバル商品としてベースを共通化しながら、現地ニーズに最適に応える商品として市場投入できるクルマづくりを進めてきた。今後も「DNGA」商品の海外展開を予定しており、競争力の高い「DNGA」商品を投入することで、より多くの顧客ニーズに応えていく方針だ。またASEANを中心とした新興国へ展開することで、各地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献し、顧客の生活に寄り添った企業を目指す。
プロドゥアは、1993年に創業した小型車を中心としたマレーシア第二の国民車メーカーであり、2006年から2020まで15年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得している。近年世界的に人気の高まっているSUVタイプの新商品である「アティバ」を皮切りに、今後も「良品廉価」「最小単位を極める」「先進技術をみんなのものに」の3つの価値を提供する「DNGA」商品を順次ラインナップに加えることで、より幅広い顧客の要望に応えていく方針だ。

ビジネス目的の入国、申請受け付けを開始へ

【ペタリンジャヤ】マレーシア投資開発庁(MIDA)は3日、ビジネス目的の入国を希望する旅客の申請を処理するポータルサイト「マレーシア・セーフ・トラベル」を同日、立ち上げたと発表した。
マレーシアで事業活動を行いたい人の速やかな入国を実現するためのワンストップサービスで、短期滞在目的の入国希望者は出発から14日前の申請が必要。
短期入国者には、投資家、既存事業体の経営者や首脳、緊急に必要とされる技術者が含まれる。マレーシア入国後は隔離を免除される可能性がある。
長期滞在は14日以上の滞在で、こうした旅客には、就労査証を持つ駐在員、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)の査証所持者が含まれる。入国に際し隔離を義務付けられる。
(フリー・マレーシア・トゥデー、3月3日)

半島部からボルネオへの移動、上級相が新要件を発表

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は4日、半島部から東マレーシアへの移動する際の最新の要件を明らかにした。警察からの許可取得のほか、渡航3日前の感染検査陰性が条件になる。サバ州の場合は到着後の隔離は不要だが、サラワク州の場合は到着後14日間の隔離が必要となる。

サバ・サラワク州から半島部に向かう場合は検査は不要。サバ州からサラワク州もしくはラブアンに入る場合は、3日前の検査が必要。サラワク州からサバ州・ラブアンに入る場合は3日前の検査が必要となる。

サブリ上級相はまた、州を跨いだグリーンゾーン間の移動を認めるかどうか国家安全委員会(NSC)が検討に入ったことを明らかにした。ただし移動途中でイエローゾーンやレッドゾーンを通過する場合など様々な状況について考慮する必要があるという。

州を跨いだ移動は禁じられているが、サブリ上級相は先ごろ、許可する条件として保健省が行なうリスク評価の対象として新規感染者数が二桁になることだと述べていた。

(中国報、星州日報、3月4日)

新型コロナの新規感染者数は2063人、セランゴールで630人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,063人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万3,161人で、累計感染者数は30万7,943人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く630人だった。それに▽ペナン州(337人)▽サラワク州(361人)▽ジョホール州(255人)▽クアラルンプール(KL、120人)▽ペラ州(101人)▽ネグリ・センビラン州(91人)▽サバ州(78人)▽クランタン州(44人)▽パハン州(13人)▽ケダ州(12人)▽トレンガヌ州(10人)▽プトラジャヤ(7人)▽マラッカ州(3人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに2,922人が回復し、累計治癒者は28万3,629人となった。死者数は5人増えて、累計で1,153人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新たに11カ所のクラスターを確認したと発表した。
9カ所が工場などの職場に関連するクラスターだった。残りはコミュニティと重症になる可能性が高いグループで起きたクラスターだった。
セランゴール州では5カ所でクラスターが発生。フル・ランガットとシャアラムの工場、フル・ランガットのレストラン、スバンジャヤの建設現場、ペタリンジャヤの老人施設で起きたクラスターだった。
セランゴール州の他には、ジョホール州、クランタン州、ケダ州、パハン州、ネグリ・センビラン州、マラッカ州でクラスターが発生した。