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個人消費の回復、来年までずれこむ見込み=フィッチ分析

【ペタリンジャヤ】  フィッチ・グループの調査部門、フィッチ・ソリューションズは、今年の家計支出予想を前年比3%増とした。パンデミックや行動制限令の影響により前年比3.7%減となった2020年と比べると回復傾向にあるが、当初予想の11%からは下方修正されている。
フィッチによると、2021年の家計支出は9,000億リンギと予想され、2019年の9,050億リンギを下回る。ロックダウンによる経済的困難が続いており、ワクチン接種にも時間がかかっているため、個人消費の回復は2022年にまでずれこむと見ている。
国内の小売売上の60%を占める首都圏クランバレーで移動制限が続いていることも経済回復を遅らせる要因となっているが、移動制限によって電子商取引が発展している一面もある。オンライン小売売上指数は、前年同期比23.1%増となっている。
個人消費の回復を妨げるリスクとしては、消費者物価の上昇が考えられる。また、政府財政がひっ迫していることから、政府による景気刺激策は昨年発表された内容を超えるものを期待できないという。中長期的なリスクとしては、検討されているGST再導入あるいはその他の消費税導入が実施された場合、家計の可処分所得に対して悪影響を与えると分析している。
(ザ・サン、7月22日)

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