報道自由度、マレーシアは世界113位も東南アジアでトップ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 5月3日の世界報道自由デーに合わせて「国境なき記者団(RSF)」が発表した2022年度版の「世界報道自由度インデックス」で、マレーシアは前年から6ランクアップしたものの、世界180カ国・地域中で113位にとどまった。
RSFは今回から評価方式を変更し、影響を与える元として▽政治▽経済▽法律▽社会▽安全――の5指標で判定した。マレーシアは「安全」で73位、「経済」で88位とまずまずの評価だったが、「政治」は122位、「社会」は128位と低く、とりわけ「法律」は155位と低評価だった。
報告書は、メディアがタブーに取り組んだり政治家や官僚を批判しないようマレーシア政府が多大な政治的圧力をかけていること、微妙な問題を孕むスルタン制に関する報道に対する検閲を強いていると指摘。マレーシアのジャーナリストが物理的な攻撃の標的になることはめったにないが、一部は司法嫌がらせや誹謗キャンペーンの対象になっているとした。
ただマレーシアの評価は東南アジアではトップで、他のASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国は、タイ(115)、インドネシア(117)、シンガポール(139)、カンボジア(142)、ブルネイ(144)、フィリピン(147)、ラオス(161)、ベトナム(174)、ミャンマー(176)だった。
ランクトップはノルウェーで、デンマークやスウェーデンなど北欧諸国が上位を占めた。日本は71位、プーチン政権によるメディア弾圧が批判されているロシアは155位、中国は175位、最下位は北朝鮮だった。

第1四半期の消費者信頼感、108.9ポイントに上昇=MIER

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 独立系シンクタンクのマレーシア経済研究所(MIER)によると、2022年第1四半期の消費者信頼感指数(CSI)は、前期比11.7ポイント上がって108.9ポイントとなった。楽観と悲観の分岐点である100ポイントを上回った。
CSIを構成する全ての項目で前期を上回り、特に「雇用」、「現在の収入」、「業績の見通し」の項目でポイントがアップした。
その一方で景況感指数(BCI)は、前期比で21.0ポイントダウンし、101.0ポイントとなったが、楽観と悲観の分岐点である100ポイントをわずかに上回った。
BCIの調査項目全てで前四半期に比べてポイントが低下。国内外の需要減の影響で製造業者の売り上げが減少したことで、「生産」や、「設備投資」、「稼働率」と全ての項目でポイントが下がった。
MIERは、ロシアのウクライナ侵攻により、信頼感が悪化し、不確実性が高まったと指摘した。またサプライチェーンの混乱や不安定なエネルギー価格、賃上げへの圧力、インフレの不確実性なども影響したと分析。しかし、国内経済は、昨年より回復基調にあり、今年は力強い成長が見込まれると予想した。
(ザ・スター、5月2日)

マレーシア人のインターネット利用率、96.8%に上昇

【クアランプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は、2021年の情報通信技術(ICT)の利用およびアクセスに関するレポートを発表。マレーシア人のインターネットの利用率は96.8%で、前年(89.6%)から7.2ポイント上昇した。
携帯電話の利用率は98.7%で、前年(98.2%)から0.5ポイントアップした。コンピュータの利用率も、前年(80.0%)から3.5ポイント上昇し83.5%となった。
家庭でのICTへのアクセス方法で最も多かったのは、携帯電話で99.6%となり、前年(98.6%)からアップ。インターネットは95.5%で、前年の91.7%から上昇し、コンピュータも88.3%で前年の77.6%からアップした。

インターネットの主な利用目的として最も回答が多かったのは、ソーシャルネットワークで99.0%(前年98.0%)だった。2位が画像や映画、動画、音楽のダウンロード、ゲームのプレイ・ダウンロードで91.8%(同87.9%)、3位が商品やサービスの情報収集で89.4%(同85.4%)、4位がインターネット回線やVoIP(インターネットなどのTCP/IPネットワークを通じて音声通話を行う技術)による音声通話が89.2%(同81.2%)、5位がソフトウェアやアプリケーションのダウンロードで86.3%(同78.4%)となった。

ショッピー、ラマダン期間中のショッピングトレンドを発表

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 電子商取引プラットフォームのショッピーの日本法人であるショッピージャパン(本社・東京都港区)は21日、マレーシア最大の祝日「ハリラヤ」前の「ラマダン」期間ショッピングトレンドを発表した。
伝統的な衣服や食品の関連キーワードは、2020年の同時期と比較すると、2021年はそれぞれ433%増の33万件、335%増の25万3,603件と検索ボリュームが大幅に増加した。
「ラマダン」は、イスラム教の新年にあたる「ハリラヤ」の準備が始まる時期。テクノロジーの進化と新型コロナウイルス「Covid-19」の影響により、この3年間で「ラマダン」期間のショッピングはますますデジタル化され、マレーシアでは、「ハリラヤ」の必需品をShopeeで購入する人が増えた。「ハリラヤ」は家族が集まって写真撮影を行うタイミングでもあり、多くが写真撮影にベストな状態を保つために、BBクリームやコンシーラーなどの化粧品をShopeeで購入。Shopeeで「ファンデーション」というキーワードは2020年のラマダン期間中に9万回以上検索され、約2万8,000回検索された2019年と比較して大幅に増加した。2021年の同じ期間には19万7,000回以上までキーワード検索が増加したという。
ホーム・リビングの売れ筋トップ3は「容器」、「枕」、「テーブルクロス」。家電が「フードプロセッサー」、「エアフライヤー」、「ポータブルジューサー」。ヘルスケア・ビューティーが「フェイシャルマスク」、「BBクリーム・ファンデーション」、「コンシーラー」。自動車部品が「タイヤバルブ」、「タイヤマーカーぺン」、「ホイールナット」となった。

3月の航空旅客数は303.1万人、前年同月比5.2倍に

【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、2022年3月の国内空港における航空旅客数は、前年同月比5.2倍の303.1万人だった。前月の254.3万人からは19.2%増加した。
国際線は前年同月比4.1倍の42万人で、国内線は5.4倍の261.1万人だった。
クアラルンプール新国際空港(KLIA)は123.1万人で、前年同月比6倍。国際線は4.1倍の40.6万人、国内線も7.8倍の82.5万人となった。
KLIAを除く国内空港は4.7倍の180万人となった。国際線は4.7倍の1.4万人、国内線は4.8倍の178.6万人だった。
第一四半期の航空旅客数は832.8万人で、前年同期比5.0倍となった。国際線が3.6倍の96.8万人、国内線が5.3倍の736.0万人だった。
今後の見通しについてMAHBは、4月1日かのら国境再開後、1日あたりの平均旅客数が前月比48%増加したと指摘。ラマダン(断食月)開始後に若干の減少はあったものの、例年の傾向からハリラヤ休暇に向けてさらに航空旅客数は増加すると予想した。国内線航空会社の最新情報によると、ラマダン期間の最後の7日間の予約数は4月前半12日間に比べ33%増加しているとした。

消費者の72%、SMEのデジタル決済導入を希望=調査

【クアラルンプール】 ロシアのコンピューターセキュリティー会社カスペルスキーによると、マレーシア人消費者の72%が中小企業(SME)のデジタル決済導入を望んでいると答え、シンガポールとフィリピンの回答率(68%)を上回った。
カスペルスキーは、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピンを含む東南アジアにおいて調査を実施、デジタル決済に関する意見や課題について尋ねた。
マレーシアでは70%が「デジタル決済を利用できる店舗でより多くの買い物をすると思う」と答え、東南アジア地域で最も回答率が高く、平均回答率の59%を大きく上回った。また「デジタル決済を導入することで事業の売り上げは上がると思う」との回答は68%で、こちらも平均の64%を上回る結果となった。
SMEは「インターネットの問題や端末を用意できないためデジタル決済を導入できないと思う」との回答は21%で、回答率はシンガポールに次いで2番目に低く、5カ国の中ではデジタル化が進んでいる国であることがわかった。
(ザ・サン、4月20日、マレーシアン・リザーブ、4月19日)

第1四半期IPO資金調達額、マレーシアがASEANトップに

【クアラルンプール】 ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)は、2022年第1四半期の新規株式公開(IPO)資金調達額で東南アジア諸国連合(ASEAN)中トップとなった。英系コンサルティング企業アーンスト&ヤング(EY)が明らかにした。
ブルサのIPO件数は5件、調達額は3億6,200万米ドル。インドネシア証券取引所(IDX)はそれぞれ12件、2億1,900万米ドルだった。ASEAN全体ではIPO件数は前年同期の22件から29件に増加したが、調達額は前年同期の24億米ドルから58%減の10億米ドルにとどまった。EYによると、昨年には巨額のIPOが1件あったが、今年はなかったためだという。また、地政学的緊張、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大状況、サプライチェーン問題、金融引き締め政策、コスト上昇などがASEANの経済およびIPO活動に影響しており、さらなる成長のためには不確実性や変動リスクを和らげる必要があるとしている。
世界のIPO市場も低調で、IPO件数は前年同期比37%減の321件、調達額は同51%減の544億米ドルだった。一方、アジア太平洋地域のIPO件数は188件で、調達額は過去21年間で最高だった前年同期をさらに上回り、前年同期比19%増の427億米ドルを達成し、世界全体の78%を占めた。巨額IPOが4件あったことが奏功した。
(ベルナマ通信、4月13日)

現金決済の割合が78%に減少=ペイネット調査

【クアラルンプール】 銀行間決済のペイメント・ネットワーク・マレーシア(ペイネット)の調査によると、支払い時に現金を使用する割合は、パンデミック前の89%から11ポイント減少し、78%になった。
6日に発表された「ペイネット・デジタル支払調査2022」によると、現金への依存度は下がったものの、引き続き日常の支払い手段として現金を使用している割合は48.4%に上った。都市部で36.2%、農村地域で63.5%と地域格差が見られた。現金を使用する理由としては、「どこでも使えるから(80%)」が最も多く挙げられた。
一方、Eウォレットの利用率はパンデミック前の51%から64%まで上昇し、利用者のうち「毎月利用している」と回答した割合が96%(パンデミック前は92%)となった。1か月あたりの平均利用回数もパンデミック前の10.5回から16.8回に増加、1回あたりの平均利用金額もパンデミック前の152リンギから15%増の175リンギに達した。78%が1つ以上のEウォレットアプリをダウンロードしており、最もダウンロードされているのはタッチアンドゴーで83%、これに▽ショッピーペイ(58%)▽ブースト(49%)▽グラブペイ(45%)▽MAE(メイバンク、36%)ーーが続いた。
中小企業(SME)でも現金以外の支払い方法を受け付ける割合が増えており、オンライン決済を受け付けるSMEはパンデミック前の54%から66%まで増加。Eウォレットも49%から61%まで増加した反面、現金は69%から54%まで15ポイント減少した。
「ペイネット・デジタル支払調査2022」は一般消費者や企業の決済に関して実施した調査結果をまとめたもので、2021年10-12月に実施された。
(ベルナマ通信、4月6日、ペイネット発表資料)

国境再開4日間で25万人が出入国=入管局長

【プトラジャヤ】 マレーシアが新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行にともない国境を再開した4月1日から4日までの4日間で、25万2,730人の旅行者が出入国した。出入国管理局のカイルル・ザイミー・ダウド局長が明らかにした。
内訳はマレーシア人入国者が12万6,392人、同出国者は2万8,301人で、外国人入国者は5万5,121人、同出国者は4万2,916人だった。
ジョホールバルとシンガポールを結ぶコーズウェイ(連絡道)が16万818人と最も多く、同じくシンガポールとの玄関口、第2リンクが5万3,113人、クアラルンプール新国際空港(KLIA=メインターミナル)が3万8,407人、KLIA2(格安航空ターミナル)が1万1,712人、タイとケダ州の国境のブキ・カユ・ヒタムが6,980人となった。
外国人の国籍別ではシンガポール人が6万5,165人と最も多く、これにタイ(7,841人)、インドネシア(5,173人)、インド(2,477人)、英国(1,485人)が続いた。国境再開により外国人の移動が76.4%増加した。
(ベルナマ通信、4月7日)

日系企業アンケート、コロナ禍から回復傾向も非製造業で遅れ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)とジェトロ・クアラルンプール事務所は5日、2022年度在マレーシア日系企業アンケート調査を発表。生産・稼動状況は製造業の35.8%が「新型コロナ前の水準以上」、28.4%が「同等」と回答したのに対し、非製造業では「新型コロナ前の水準以上」が5.3%にとどまり、「同等」が45.3%と最も多かった。
同調査は毎年1回実施しているもので、今年は2022年1月19日から2月18日にかけてJACTIM加盟557社を対象に行い、174社から回答を得た。
生産・稼動状況が「コロナ前以下」という回答は、製造業では35.8%だったが、非製造業は49.3%に上り、非製造業の方が回復が遅れていることをうかがわせる結果となった
課題については、製造業では「労働力不足」を挙げた比率が66.3%と突出。「海外サプライヤーからの納品遅延」、「輸送に関する問題」もそれぞれ59.2%、57.1%と高かった。非製造業は「国内営業活動の制約」が52.6%と最も多く、対面での活動制限が足かせとなっている様子をうかがわせる結果となった。
2021年12月にマレー半島で起きた大規模洪水の影響については、最も被害が深刻だったセランゴール州では「取引先の被害が残る」と「被害を受けたが復旧済」とする回答が同率トップだった。具体的な課題としては「原材料や部材の調達」が20.7%と最も多く、これに「事業継続計画(BCP)の策定」が続いた。洪水の影響で、サプライチェーンへの影響が「出ている」と回答した企業は全体で21.1%、製造業では27.8%あった。影響が出ている場合の対応策としては、「原材料や部品の調達先の(一部)変更」が多く挙がった。その代替先としては「マレーシア国内」との回答が約6割、「海外で」とする回答も約3割あった。
今後の事業方針については、前回調査に続いて「事業拡張」が2割強を占め、マレーシアの中長期的の魅力については相変わらず「英語力」、「安全・治安」、「親日的」が上位を占めたが、前回2位だった「少ない自然災害」は大規模洪水の影響から5位に後退した。雇用環境の課題については、「賃金上昇」や「定着率」、「外国人労働者の採用」を挙げる声が多く、製造業では6割が外国人労働者の雇用再開を希望していることがわかった。