1日の新規感染者、4千人下回ればSOP見直しを検討

【ジョホールバル】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の1日当たりの新規感染者数が4千人を下回った場合、現在全土に発令されている完全ロックダウン(MCO3.0)における標準的運用手順(SOP)の見直しを検討すると言明した。

サブリ氏は、4千人の目標値は保健省が定めたもので、アダム・ババ保健相と同省のノール・ヒシャム事務次官より方針を伝えられたと言明。4千人を割った時点でMCO3.0を終了するわけではないが、規制を継続するか緩和するか検討すると述べた。保健省は次回の国家安全委員会(NSC)特別会議で規制を取り扱いについて提言を行なうという。

この日、サブリ氏はアダム・ババ保健相らと共に、6月17日稼動予定のジョホール州スルタナ・アミナ病院内のマレーシア国軍(MAF)のコロナ感染者治療施設を視察。アダム・ババ保健相は、カテゴリー3及び4の患者のために4床の集中治療(ICU)と60床の一般病棟を設置する予定だと述べた。 (ベルナマ通信、6月13日)

完全ロックダウン、28日まで二週間延長=NSC

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国家安全委員会(NSC)は11日に特別会議を開き、14日に期限を迎える完全ロックダウン(MCO3.0)について、6月28日まであと2週間延長すると決定した。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)がNSC会議後の声明で明らかにした。新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数がこのところ1日あたり5千人を超える水準で推移し、11日も6,871人と再び上昇する気配をみせていたことを受けて判断した。社会・経済活動に関する標準的運用手順(SOP)はこれまでと同じ。詳細はNSCのウェブサイト(www.mkn.gov.my)を参考にして欲しいとしている。

新型コロナの新規感染者数は1日1万人に迫っていた一時期より減少傾向にあるが、いまだに5千人を越す水準にあり、死者数も連日70人を突破。各地の集中治療室(ICU)も満杯に近づいていた。このため政府内からも完全ロックダウン延長は避けられないとの声が上がっていた。

6月1日の完全ロックダウンが宣言された際、政府は2週間の第1フェーズの間に感染者の大幅削減に成功した場合には第2フェーズに移行し、大人数・密集を伴わず、社会的距離を保てる経済セクターについて再開を認めるとしていた

また第2フェーズの期間は4週間で、その後は第3フェーズに移行し、多くの社会活動を制限した上でほぼすべての経済活動を厳しい標準的運用手順(SOP)順守の条件付きで認めている現在の行動制限令(MCO)に戻すとしていた。

ワクチンの接種目標、8月以降は1日30万人に引き上げ

【イスカンダル・プテリ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は8日、ワクチンの接種目標について、7月以降は1日当たり20万人、8月以降は30万人以上に接種することを目指すと明らかにした。

政府は国家ワクチン接種プログラム(NIP)の下で、ワクチン接種センター(PPV)の増設を進め、10月までに人口の80%へのワクチン摂取完了を目標に掲げている。また大規模PPVの増設に向けて、政府は民間部門とのパートナーシップを強化し、十分な人員を確保することにも努めており、医学生だけではなく、専業主婦や定年退職した元医師や元看護婦などからの協力も得て、ワクチン接種を進めていく計画だ。

今年第3四半期には、米ファイザーーバイオNテック製のワクチン2,500万回分到着する予定。英アストラゼネカ製ワクチンについては、現在到着予定時期について調整中だという。 (ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、6月8日)

トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、6月7日、トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始したと明らかにした。

移動式ワクチン接種会場は、感染者が多い地域でワクチン接種を迅速化するために計画された。ワクチン接種センターへ出向くのが難しい人にも接種が可能なため、接種数を伸ばす効果が期待される。まずはクアラルンプールの低価格住宅に住む1,000人以上が接種を受ける。

マレーシアでのワクチン接種人数は6月6日時点で357万人。うち244万人が1回目の接種、113万人が2回目の接種まで受けている。州別ではクアラルンプールが50万8,358人と最も多く、次いでセランゴール州が39万8,697人となっている。

国家ワクチン接種プログラム(NIP)では、国民の80%に相当する2,650万人にワクチン接種を行い、集団免疫を獲得することを目指している。

民間医療機関でのワクチン接種、7日に開始

【クアラルンプール】 民間医療機関における新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種が7日、開始された。民間医療機関でのワクチン接種は高齢者や高リスク者を主な対象とした第3フェーズ、及びその他の人々を対象とした第4フェーズで行われることになっている。

ペナン州では、パンタイ病院ペナン (PHP)、ラム・ワーエ病院、KPJペナンの3カ所で1日当たり500人を目標に接種を開始した。 ネグリ・センビラン州では、CMH専門病院が接種病院に選ばれた。

ペラ州では、イポーのアル・リズアン医療センターが初日に50人に接種を行った。1日当たり200人に接種可能だとしている。

民間医療機関でのワクチン接種計画を推進する、保健省傘下企業、プロテクヘルス・コーポレーションの枠組み「プロテクヘルス」には私立病院12カ所、一般開業医100カ所が登録している。

(ベルナマ通信、6月7日)

ゴーカー、ペタリン地区接種センターへの無料送迎を拡大

【クアラルンプール】 カーシェアサービスのゴーカーは、高齢者や障害者向けの無料シャトルサービス「ゴーバックス(GoVax)」の対象に、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種センター2カ所を追加した。
ペタリン地区のワクチン接種センターに、マレーシア大学医療センターとアイディアル・コンベンション・センター(IDCC)シャアラムの2カ所が追加指定されたことによるもの。ゴーカーの無料シャトルサービスは既に▽ホスピタル・シャアラム▽クリニク・ラカン・メディク・ペタリンジャヤ▽サンウェイ・ピラミッド・コンベンション・センター——で運行している。
「ゴーバックス」は5月25日に開始され、これまでに約100人の登録があった。第1陣は5月31日にワクチン接種を完了している。「ゴーバックス」の実施は8月31日まで。ホットライン(1-300-30-2633、24時間365日対応)あるいはGoCar Malaysiaモバイルアプリからワクチン接種予約日の3日前まで予約を受け付けている。
(マレーシアン・リザーブ、6月2日)

KLIA空港線が6月4日から運休、再開は未定

【クアラルンプール】 クアラルンプール新国際空港(KLIA)線を運営するエクスプレス・レール・リンク(ERL)は、完全ロックダウン実施に伴い、6月4日から全面運休する。再開時期は未定だ。
ERLはノンストップの「KLIAエクスプレス」及び各駅停車の「KLIAトランジット」を運行しているが、ロックダウンにより、人々の移動が制限され、在宅勤務も求められていることから、運輸省および他の公共交通機関との協議を行なった上で運休を決定した。
新型コロナウイルス「Covid-19」の発生から1年以上、同路線を利用する通勤者は限定的で、KLIA発着の航空機を利用する旅行者もほとんどいないという。
ERLの1日の平均利用者数は、2020年には前年比で69%減少、6月1日からの完全ロックダウン実施により前年同期の水準からさらに89%急減した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、6月3日、マレー・メイル、6月2日)

移動許可証発行の遅れ、食品供給が絶たれる恐れも

【クアラルンプール】 通産省が完全ロックダウン中の移動許可証をすみやかに発行しなければ、マレーシア国内の食品供給が絶たれる恐れがある。マレーシア中小企業(SME)協会のマイケル・カン会長が警告した。
ロックダウン中の道路封鎖で農家は多くの問題に直面している。「6月3日まで暫定的に有効とされた以前の許可証があったのに検問所を通れなかった」「農業食品産業省の許可証以外に運輸省の許可証も必要と言われた」など、農産物を配送できない混乱状況となっている。カン会長は「食品のサプライチェーンが途切れないよう、迅速な移動許可証の発行が必要」と述べた。
クアラルンプール果物卸売業者協会の会計責任者であるデビッド・タイ氏も、「配送がスムーズに行なわれるよう、通産省からの承認がすぐに必要。食品サプライチェーンが断絶すると、消費者のパニック買いを誘発してしまう。農家も腐った農産物を抱えることになり、誰もが不利益を被る」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月3日)

集団免疫、予定通り年内達成見込む=ムヒディン首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン ヤシン首相は5月31日夜にテレビ演説を行ない、新型コロナウイルス「Covid-19」国家ワクチン接種プログラム(NIP)が予定通り12月までに完了する見通しだと述べ、ワクチン接種への理解と協力を求めた。
ムヒディン首相は、ワクチンの追加供給や接種センターの新規開設、ドライブスルー方式の導入により、6月中に1日の接種回数を15万回に引き上げる目標を達成できるとの見通しを表明。セランゴール州、クアラルンプール(KL)、ジョホール州、ペナン州などの人口密度の高い地域については新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が10月までに終わるとの見方を示した。
その上でムヒディン首相は、「年内に集団免疫を獲得することは政府と国民の共同責務だ」と述べ、接種予約を済ませた人に対して必ず予約した日時に接種を行なうよう呼び掛けた。接種予約を行なったにも関わらず様々な理由から予約日時に接種会場に現れない人が出ており、用意していたワクチンがムダになる事例が多数報告されている。
マレーシアでは5月末までに約290万回の接種が行なわれ、186万人が少なくとも1回の接種を受けている。ただNIP登録者数は約1,212万人にとどまっており、総人口の8割とされる集団免疫獲得のための目標数2,500万ー2,600万人には程遠い状況となっている。

大型ワクチン接種センター、首都圏に5カ所追加設置へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、首都圏クランバレーで新たな大型ワクチン接種センター(PPV)5カ所を設置すると発表した。
うち3カ所はセランゴール州の▽マインズ国際展示・会議センター▽マラ工科大学(UiTM)▽セティア・シティ・センター——で予定しており、残り2カ所はクアラルンプール(KL)市内のKLコンベンションセンター(KLCC)とブキ・ジャリル・スタジアム。
カイリー氏は近く、地方における大型PPV設置に向けてペナン州とジョホール州とも話し合いを行なう方針だ。
5月31日にはKLのマレーシア国際貿易展示センター(MITEC)におけるPPV運用が開始された。当初は1日当たり2,400人への接種を予定しているが、6月7日には8,000人に対応する大型PPVとなる見込み。250人のスタッフを配置して対応に当たっている。
カイリー大臣はNIPの迅速化を図るため、6月末までに接種を開始する新たなPPVとして開業医や民間クリニック、私立病院1,000カ所を指定する方針を明らかにした。これにより1日当たり4万回の接種を目指す。
これまでに開業医や民間クリニック2,500カ所がPPVとしての登録を受けており、すでに1,800カ所が接種訓練を受けている。