マレーシア航空、インドのインディゴとコードシェアを開始へ

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAB)は3日、インド最大の航空会社インターグローブ・アビエーション(インディゴ)との間で、コードシェア(共同運航便)運航に向けての覚書(MoU)を締結した。

インディゴはMABにとりインド初のコードシェア・パートナーとなり、MABもインディゴにとり東南アジア初のコードシェア・パートナーとなる。MABは現在、インド9都市▽ニューデリー▽ムンバイ▽ベンガルール(バンガロール)▽チェンナイ▽ハイデラバード▽コチ▽アーメダバード▽アムリトサル▽トリバンドラムーーに週71便を運航している。

MABの親会社であるマレーシア・アビエーション・グループのイザム・イスマイル最高経営責任者(CEO)は声明で、インドは同社にとり最大の国際市場であり、インド国内で現在運航している9つのハブ空港を越えてさらに広い範囲にサービスを広げるために、インディゴとMoUを締結したと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、4月3日、マレーシア航空発表資料)

断食明けを誤って4分早く呼びかけ、モスクが謝罪

【カジャン】 セランゴール州カジャンにあるプリマ・サウジャナ・モスクがラマダン(断食月)の真っ只中である3月30日、断食明けの時間である日没を知らせるマグリブのアザーンを誤って公定時間より4分早く流すトラブルがあり、謝罪に追い込まれた。

問題のモスクは3月28日にオープンしたばかりで、モスクのナジル(監督者)であるモハマド・アスリ・ハルン氏は技術的な問題が原因だと説明。意図せず断食破りをする羽目となった周辺のイスラム教徒に謝罪した。誤ったアザーンに従って断食を解いた信者は、別の日に改めて断食をする必要があるという。

アスリ氏によると、事件についてはすでにセランゴール州イスラム宗教局(JAIS)に報告した。しかし同モスクのフェイスブックには、時間ミスの問題に関する公式声明は掲載されていないため、なぜモスクが公式謝罪と説明を行わないのか疑問の声も上がっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ラクヤット・ポスト、3月31日)

マリオットリゾート、プルヘンティアン島にオープン

【クアラルンプール】 マリオット・ホテルズは1日、トレンガヌ州沖のリゾート島、プルヘンティアン・ケチルに「プルヘンティアン・マリオット・リゾート&スパ」を正式オープンした。マリオット系列のホテルの進出は同州ではこれが初めて。

リゾートは、クランタン州コタバルから1時間ほどの距離にあるクアラ・ベスットからフェリーが運航されているプルヘンティアン・ケチルの北西岸に位置。客室200室、ヴィラ17室、レストラン3カ所を有し、フィットネスセンター、ヨガデッキ、スイミングプール、ジャグジー、スパ&ウェルネス、LEDスクリーンを備えた面積551平方メートルのグランドボールルームなどの施設を備える。

またリゾート内の施設には、ダイビングセンターやトレンガヌの伝統芸術・工芸に関するワークショップ、デモンストレーション、アクティビティを開催する工芸&文化センターなどもある。
(エッジ、トラベル・デイリー・ニュース、4月1日)

ミスターDIY、IPCに国際的なコンセプト店をオープン

【クアラルンプール】 ホームセンターなどをチェーン展開するミスターDIY(M)は3月29日、セランゴール州ペタリンジャヤのIPCショッピングセンターに新たな国際的なコンセプトストアをオープンした。ドバイのミラクルガーデン、トルコ・カッパドキアの熱気球、中東のイードの装飾といった有名な国際的アイコンをイメージしたインテリアを採用した。

新店舗の面積は2万3,000平方フィート超で、同社が運営する▽ミスターDIY(ホームセンター)▽ミスター・ダラー(ディスカウントショップ)▽ミスター・トイ(玩具)▽エムトップ(EMTOP、中国の工具ブランド)――の4つのブランドを一つに集めた「ミスターDIY・プラス」店となる。

「ミスターDIY・プラス」としては、クアラルンプール(KL)のミッドバレー・メガモール店に続く2店舗目で、エムトップの全アイテムを取り扱う初の店舗となる。
ミスターDIYグループは現在、全国に1,200店舗以上を展開している。
(ラクヤット・ポスト、マレー・メイル、ベルナマ通信、3月29日)

エアアジア、ペナン―クチン及びコタキナバル線を再開

【クチン】 格安航空エアアジアは、ペナンとサラワク州クチンおよびサバ州コタキナバルを結ぶ路線を3月31日付けで再開したと発表した。共にデイリー運航する。サラワク州政府観光局のヌルル・アイン局長が出迎えたペナンークチン線の第一便は搭乗率80%超と順調な滑り出しとなった。

クチン―ペナン線のスケジュールは、クチン発が午前11時50分発、ペナン着が午後1時50分。ペナン発が午後2時15分、クチン着が午後4時15分。コタキナバル―ペナン線はコタキナバル発が午前8時00分、ペナン着が午前10時40分。ペナン発が午前11時5分、コタキナバル着が午後1時55分となっている。
エアアジア・アビエーション・グループのボー・リンガム最高経営責任者(CEO)氏は、「路線再開で、ペナンと東マレーシア間の旅行需要の増加に応え、マレーシアの経済成長と観光開発をさらに支援する」と述べた。
(ビジネス・トゥデー、3月31日、エアアジア発表資料)

ペナンで水上タクシーを2026年に導入予定

【ジョージタウン】 英字紙「ザ・スター」が入手したプロジェクト文書によると、2026年5月までにペナン島に水上タクシーが導入される。料金は1.3ー15.9リンギの範囲に収まる見込み。

ストレーツキー、ウェルドキー、パンタイ・ジェレジャック、バトゥ・マウンの埠頭を結ぶ6つのルートを、15ー45分間隔で運行する。乗客20人、乗組員2人が乗れるボートを使用し、合計14隻のボートと2隻の救助ボートを配備する。

資料によると、プロジェクトの事前開発費は690万リンギ、開発費は5,310万リンギ。既存の4つの桟橋の整備に加え、イベントスペースや水上マーケットも設置する。開発は2期に分け実施され、第1期では、来年7月までにストレーツキーとパンタイ・ジェレジャックの桟橋を公共交通向けに改良する。第2期ではウェルドキーとバトゥ・マウンの桟橋を整備し、2026年第1四半期の完成を目指す。

ペナン州都市計画委員会のジェイソン・フン委員長は、本プロジェクトの入札に向け、5月中に正式なオファーレターを関係企業に送るとし、落札者には、プロジェクト実施のための意向表明書(LOI)が送られると述べた。企業が開発を担当するため、ペナン州政府の財政負担はないとしている。

フン委員長は、ペナン島の人口が増加し、都市化が進む中、効率的で持続可能な交通手段の必要性がこれまで以上に高まっているとし、水上タクシーサービスは、道路混雑を緩和し、主要観光スポットをシームレスにつなぐことができると述べた。
(ザ・スター、3月29日)

 

ハイネケンとカールスバーグの卸売価格、4月1日より5%値上げ

【ペタリンジャヤ】 ビールのカールスバーグとハイネケンの卸売価格が4月1日から5%値上げされる。華字紙「星州日報」が3月28日に報じた。

ペタリンジャヤ・コーヒーショップ協会のクー・コックメン会長は、3週間前に「運営費、原材料費の高騰により値上げを実施する」旨の通知を両ビールの製造元である、ハイネケン・マレーシアとカールスバーグ・ブリュワリー・マレーシアから受け取ったと説明。ビール卸売価格の値上げは、コーヒーや紅茶、電気代や水道代、砂糖などの値上げよりもコーヒーショップに重い負担を強いることになるため、値上げ分を消費者に転嫁するしかないと述べた。前回のビール価格値上げは2022年7月で、その際は6%値上げされたという。

ハイネケン・マレーシアの広報担当者は英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対し、星州日報の報道が事実であると認め、原材料や操業コストの上昇、通貨安により4月1日より値上げを行うと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、星州日報、3月28日)

ハリラヤ直前の4月8ー9日、全高速道路の通行料が無料に

【クアラルンプール】 運輸省は3月28日、ハリラヤ(断食月明け大祭)の直前である4月8ー9日に、自家用車(クラス1)の高速道路通行料を無料にすると発表した。

無料となる期間は、4月8日午前12時1分から9日午後11時59分まで。全国の全高速道路が対象となるが、国境にあたるジョホール州バングナン・スルタン・イスカンダル(BSI)とタンジュン・クパンは例外となる。2日間で3,760万リンギの経済効果がもたらされる見込みだという。

アレキサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相は、通行料が無料になることにより1日あたり246万台の車両が増加すると予想されているとし、期間中の混雑を緩和するため、ピーク時に緊急車線を全車両に使えるようにする「スマートレーン」を高速道路18カ所で稼働させると説明。二輪車が緊急車線を利用する際には、時間帯によって自動車もその車線を利用している可能性があると注意を促した。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、3月28日)

アップルマレーシア、下取りプログラムを開始

【クアラルンプール】 アップル・マレーシアは、公式ウェブサイトで新デバイス購入時に利用できる下取りプログラムを発表した。

「iPhone」、「iPad」、「MacBook」、「アップルウォッチ」などのアップル製品を下取りに利用できる。デバイスの種類が限定されていないため、新しい「MacBook」購入時に古い「iPhone」を下取りに使うことやその逆も可能。

「iPhone」では 「iPhone6 Plus」 から下取りに使用でき、下取り価格は150リンギ。「アップルウォッチ・シリーズ5」は最大350リンギ、「MacBook Pro」 は最大3,900リンギ、「iPad Pro」は最大4,200リンギまで下取りが可能となっている。

下取り対象の実機をアップルに送付後、アップルがその状態を確認の上、正式な下取り価格が決定される。実機送付の際の箱詰め方法や発送の手配方法はメールで通知する。査定金額に納得いかない場合、顧客は下取りを拒否できる。下取りのプロセスは通常2ー3週間が必要だという。
(マレー・メイル、ソヤチンチャウ、3月26日)

格安航空エアアジア、KL―ビエンチャン線を7月2日に再開

【セパン=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社エアアジア・マレーシアは26日、クアラルンプール(KL)―ビエンチャン(ラオス)線を7月2日に再開すると発表した。これによりエアアジア・マレーシアは、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国すべてに直行便を就航する唯一の航空会社となる。

火曜日と土曜日の週2回の運航で、スケジュールは往路(AK552)がKL発午前7時10分、ビエンチャン着が午前8時50分。復路(AK553)がビエンチャン発午前9時20分、KL着が午後1時10分となっている。

就航記念として4月7日までKL発が片道99リンギから、ビエンチャン発が片道39米ドルからの特別運賃を提供する。旅行対象期間は7月2日から11月30日まで。

KL―ビエンチャン線は新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック前の2019年には年間約5万人が利用した。ラオス政府は今年外国人観光客270万人を誘致するという目標を掲げている。