全国の道路封鎖カ所、6月1日から800カ所に増加

【プトラジャヤ】 6月1日から完全ロックダウンが実施されることを受け、内務省は全国で行なっている道路封鎖を、現状の600カ所から800カ所に増やす方針だ。
ハムザ・ザイヌディン内務相によると、標準運用手順(SOP)の遵守状況を監視するために7万人が動員されるが、うち5万5,000人が警察官から、1万5,000人が出入国管理局、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)、自警団(RELA)から動員される予定だ。現時点では3万7,000人の警察官が動員されている。人員不足と判断された場合には追加動員も検討するという。
SOP遵守監視チームは、社会・経済セクターでの遵守確認のために、マレーシア通産省(MITI)などの関連省庁や政府機関、地方自治体と協力して検査を行う。農村での監視活動も強化する予定で、人が集まる場所の監視強化のために現在の1万3,795人の監視要員を2万人に増強する。
内務省傘下のSOP遵守監視のためのオペレーションセンターは6月1日から24時間体制で運営されるという。
(マレー・メイル、マレーシアン・リザーブ、5月29日)

ロックダウン詳細発表、一部業種除き操業停止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相とノール・ヒシャム保健省事務次官は30日に共同記者会見を行い、6月1日付けで発令される全国規模のロックダウンにおける標準的運用手順(SOP)について詳細を明らかにした。
通産省が発行していた業務のための地区・州を跨いだ移動の許可証は、5月31日いっぱいで無効となる。6月1日以降については、関係各省庁が新たに許可証を発行する。
必需業種以外の操業は禁止する。製造業及び製造関連サービスで許可されるのは医薬品、医療機器、衛生用品、個人用防護具、防火機器、食品・飲料、電気・電子、石油・ガス・潤滑油、化学品、機械・装置、航空部品の製造および航空機メンテナンスで、包装材と印刷は食品・飲料や医薬関連目的のみ認められる。ただし出社人数は通常の60%以内とする。
また自動車(部品含む)、鉄鋼、セメント、ガラス、セラミックについては、製造機械維持のための運転を認める。その他の製造業は操業は禁止となる。
このほか許可されるのは、▽農業▽農園▽漁業▽飲食店(持ち帰り&デリバリーのみ)▽薬局▽スーパー&コンビニ▽食品・飲料▽獣医▽水道▽エネルギー▽保安・セキュリティ▽廃棄物処理・清掃▽陸運・空運・海運▽ドック・空港・輸送関連▽通信・メディア・電話・インターネット▽金融・保険・証券▽質店など小規模金融▽Eコマース▽燃料▽宿泊(隔離目的のみ)▽眼鏡店▽金物店・ホームセンター▽建設・重要なインフラ▽林業――。
 ▽店内飲食▽農業市場、夜市など▽ネットカフェ▽撮影活動▽公営賭博・宝くじ▽スパ、マッサージ店など▽ヘルス・美容院▽ネイルサロン▽理髪店▽家具店▽洗車店▽文具店▽カー用品店▽服飾店▽スポーツ用品店▽花屋――は営業停止となる。
ショッピングセンターは飲食店及びスーパーマーケット、食料品店、必需品のセクションを除いて営業停止となる。移動は同じ地区内の半径10キロメートル内で、車1台に2人までの乗車を認める。移動目的は食料品や医薬品などの必需品の買い物などに限定する。午後8時以降の外出は慎むよう求める。

完全ロックダウン、6月1日より二週間実施へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 首相府は28日夜に声明を発表し、新規感染者が8千人を突破した新型インフルエンザ(Covid-19)の抑え込みに向け、6月1日より再び完全ロックダウンを実施すると発表した。期間は6月14日までの2週間。
同日行われた国家安全委員会(NSC)会議で決定した。期間中は必需経済セクター&サービスのみ操業が認められ、その他の経済活動、社会活動は禁じられる。操業可能な必需経済サービス&サービスのリストは後にNSCが発表する。
二週間の第1フェーズの間に感染者の大幅削減に成功した場合には第2フェーズに移行し、大人数・密集を伴わず、社会的距離を保てる経済セクターについて再開を認める。第2フェーズの期間は4週間で、その後は第3フェーズに移行し、多くの社会活動を制限した上でほぼすべての経済活動を厳しい標準的運用手順(SOP)順守の条件付きで認めている現在の行動制限令(MCO)に戻す。
各フェーズの次の段階への移行については、新規感染者数に基づく保健省によるリスク評価と、国の医療システムの対応能力によって判断する。完全ロックダウン実施に伴い、財務省は新たな経済支援策を実施する予定。
新規感染者急増による医療への逼迫で、政府内からも完全ロックダウンの必要性を求める声が高まっていた。そうした中、政府は経済への影響を配慮し、現在行われているMCO3.0を維持したままSOPの強化で乗り切ろうとしたが、感染拡大を抑えることは出来なかった。
新型コロナの新規感染者は今年1月末に5,700人まで増加したが、同月に発令した第二次MCO(MCO2.0)の効果で3月末には1千人を切るまで減少。しかしその後増加に転じ、5月28日には過去最高の8,290人を記録した。最近では重症者の比率が増加する傾向にあり、死者も連日60人前後出ている。

ファイザー製ワクチン、7月に200万回分が到着予定

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、追加分の200万回分のファイザー製ワクチンが7月に到着する予定だと明らかにした。これにより公的ワクチン接種プログラム(NIP)に基づく接種が加速される見込みだ。
このほか新型コロナワクチンを公平に分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」を通じて、新たにマレーシアに55万9,000回分のアストラゼネカ製ワクチンが到着する予定だ。
希望者のみとなっているアストラゼネカ製ワクチン接種第2フェーズの予約受付が、23日正午に開始された。オンライン(http://vaksincovid.gov.my)で登録できる。
第2フェーズの接種は6月7日から7月27日にかけて全国8カ所のアストラゼネカワクチン専用の接種会場(PPVAZ)で実施する予定。準備されているのは124万回分で、60歳以上が対象となる。
PPVAZの設置場所は、▽ペルサダ・ジョホール・インターナショナル・コンベンション・センター(PJICC)▽セティアSPICEコンベンション・センター(ペナン州) ▽ボルネオ・コンベンション・センター・クチン▽ミリ国家青年技術学院(IKBNM)▽マラヤ大学(UM)▽アイディアル・コンベンション・センター(IDCC)シャアラム▽ワールド・トレード・センター・クアラルンプール(WTCKL、旧称プトラ・ワールド・トレード・センター=PWTC)▽マレーシア国民大学(UKM)セランゴール校——の8カ所。
シノバック製ワクチンについては、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)によると、ファーマニアガ・ライフ・サイエンスにおける準備作業が6月末までに380万回分完了する予定。マレーシアには440万回分がすでに到着しており、これによりシノバック製ワクチンの確保量は合計820万回分となる。