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国内初の石炭火力発電用アンモニア混焼実験に成功

【クアラルンプール】 電力会社テナガ・ナショナル(TNB)の100%子会社TNBリサーチおよびTNBパワージェネレーションは7日、日系IHIパワーシステム・マレーシアおよび国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)グループのペトロナス・ハイドロゲンと共同実施した、アンモニア混焼実験に成功したと発表した。脱炭素化のための取り組みの一環。

TNBリサーチによると、実験は石炭にアンモニアを混ぜて燃焼させるもので、セランゴール州カジャンにあるTNBリサーチの施設で実施した。石炭火力発電でアンモニアをカーボンフリー燃料として利用することを目指しており、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減でき、燃焼を安定させつつ窒素酸化物(NOx)の生成を抑制することができるという。

混合するアンモニア比率を0ー60%まで段階的に上げていき、CO2排出量のほか、ボイラーへの影響、火炎の安定性、未燃炭量、排ガス特性、硫黄酸化物量、石炭のスラッギングやファウリング(灰付着)状況などを観察した。

役割分担としては、試験設備を保有するTNBリサーチが人手やインフラ、計測機器など、ペトロナス・ハイドロゲンがアンモニアおよびアンモニア関連機器、TNBパワージェネレーションが既存の石炭火力発電所で実際に使用されている3種類の石炭を提供。アンモニア燃焼技術開発を専門とするIHIが実験を担当した。

TNBリサーチは、混焼率に応じてCO2および二酸化硫黄の排出が削減されたとし、実験中に炉の出口でアンモニアは検出されず、火炎温度も大きく変化しなかったため、実験は成功だったと言明。今後の実用化に向けた大きな第一歩となったと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月8日、エッジ、8月7日)

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