【クアラルンプール=アジアインフォネット】 アンワル・イブラヒム首相が党首を務める与党連合の構成党、人民正義党(PKR)のウォン・チェン下院議員が10日、議員辞職したことを公表。12日にはPKRを離党し野党・マレーシア統一党(ベルサマ)に入党すると発表した。
特別選挙区配分金の管理ポータル(MyKhas)へのアクセス権を失ったことへの抗議および政府・党の改革不足に対する不満が背景にあるとみられている。特別選挙区配分金は、首相の裁量で各選挙区に配分される臨時の特別予算のことで、政権に反抗的な態度をとった議員や、他党への接近が噂される議員は管理ポータルへのアクセス権を凍結されることがある。
管理ポータルへのアクセスを禁止されたPKR所属議員にはウォン氏のほかにもリー・チアチュン氏とロジア・イスマイル氏がおり、うちウォン氏とリー氏は、5月17日に開催された元閣僚のラフィジ・ラムリ氏とニック・ナズミ氏によるベルサマ党継承を発表する政治集会に出席していた。
ラフィジ氏とニック・ナズミ氏は5月にPKR党中央を批判して議員辞職・離党を発表しており、PKR議員の議員辞職・離党者は今年に入ってこれで3人目となる。
選挙委員会(EC)は、任期の残り期間が2年を切っていることを理由にラフィジ氏とニック・ナズミ氏の辞職に伴う補欠選挙を行わないと発表しており、今回のウォン氏の辞任に伴うスバン選挙区の補欠選挙も実施しないことを確認した。