DJI・ハッセルブラッドの1号店、スリアKLCCに開設

【クアラルンプール】 ドローンメーカー大手の中国DJIとその傘下のスウェーデン高級カメラブランド「ハッセルブラッド」は6月29日、マレーシア初となるDJI ・ハッセルブラッド店舗をクアラルンプール(KL)のショッピングモール「スリアKLCC」に正式オープンした。
新店舗では、カメラ、ジンバル(電動式スタビライザー)、ドローン、ワイヤレスマイク、ポータブル電源など、両ブランドの最新製品を体験できる。ハッセルブラッドコーナーでは、ビンテージデザインと現代的な性能を兼ね備えたミラーレスデジタルカメラ「907X 100C」、卓越した画質とダイナミックレンジを誇る「X2D 100C」、数量限定の「907X 50C 80周年記念エディション」などを取り揃える。
DJコーナーでは、高出力の小型手持ちジンバルカメラ「DJIオスモポケット3」や、先進ドローン「DJIアバター2」などを展示している。営業時間は午前10時―午後10時。
(ハリアン・メトロ、7月1日、ソヤチンチャウ、6月29日)

ホンダマレーシア、自動車保険の特典を拡充

【ペタリンジャヤ=アジアインフォネット】 ホンダ・マレーシアは1日、ホンダ車向けの自動車保険プラン「ホンダ・インシュランス・プラス(HiP)」の改良版を発表した。同日より提供を開始している。
新HiPは、走行距離無制限のレッカー移動サービス、最長15年間の100%保険金支払い、最長13年間の事故修理100%補償という3点が特長となっている。ホンダの正規ディーラーで新規申し込みや更新が可能。
吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、2002年の導入以来、HiPはホンダ車のオーナーに包括的な保険サービスを提供してきたとし、今回改良されたHiPは、修理のみではなく、レッカー移動サービスや割引特典なども提供するもので、市場ニーズに応えるとともに、ホンダ車購入時に最大限の利益や安心が得られると述べた。保険金請求についても、効率的で手間がかからないような手続きにするとしている。

豊トラスティ証券、マレーシア子会社を解散・清算へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 豊トラスティ証券(本社・東京都中央区)は1日、マレーシアの連結子会社、ユタカ・ショウジ・マレーシアを解散し、清算すると発表した。同日の取締役会で決議した。
中期的な経営計画に基づいて、国内外を通じた経営資源の選択と集中を進めるためで、ユタカ・ショウジ・マレーシアを解散・清算し、商品先物その他金融商品取引事業基盤を整備し、経営効率を高め持続的成長を図っていくとしている。
ユタカ・ショウジ・マレーシアは2017年9月設立で、資本金は2,060万リンギ。商品デリバティブ取引業などを行っていた。2022年3月期からの3年間の経常収支はそれぞれ196万リンギ、90万リンギ、66万リンギの赤字を計上していた。

車載電子部品製造のベータメック、三信の買収を完了

【クアラルンプール】 自動車向け電子部品製造サービス(EMS)のベータメックは6月28日、三信電気(本社・東京都港区)の現地法人で、チューナーやカーステレオの製造に携わる三信エレクトロニクス(マレーシア)の買収を完了したと発表した。買収額は1,340万リンギ。

ベータメックは、三信エレクトロニクス(マレーシア)の完全子会社化によりベータメックの顧客基盤が大幅に拡大し、市場での存在感がさらに強固なものとなるとしている。

ベータメックのムハンマド・ファウジ専務取締役は、三信の専門知識や市場での存在感を統合することで、顧客基盤の多様化と製品ラインナップ拡大が可能になるとし、今回の買収は「自動車エレクトロニクス業界をリードし、革新する」というベータメックの戦略的ビジョンに沿ったもので、業界の進化を推進するものだと述べた。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、6月28日)

サバ州独自のMM2Hがスタート、1日に申請受付開始

【コタキナバル=アジアインフォネット】 サバ州独自の外国人の長期滞在を奨励するサバ-マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムが正式にスタートし、申請受付が7月1日に開始された。

サバ州独自の「サバMM2H」の参加条件は、マレーシアと外交関係のある国・地域に籍をもつ30歳以上で、60万リンギ相当の高層住宅を購入し、定期預金15万リンギ以上と月収1万リンギ以上の所得条件を満たす必要がある。購入物件は購入後5年間転売できない。また物件の又貸しは認められない。「サバMM2H」参加者の購入条件を満たす高層住宅は約3,000戸に上るが、サバ州政府は18カ月程度で売り切れると見込んでいる。

また家族連れの場合の所得条件は、定期預金は30万リンギ以上で月収は1万5,000リンギ以上。参加者はマレーシアでの労働は禁じられている。申請処理と承認には約8―10週間かかる見通し。有効期間は10年だが、5年後に規定を満たしているかをチェックした上で残りの5年分を発給する。最低でも年間30日はサバ州に滞在する必要がある。

問題となっている認可権限については、連邦政府・観光芸術文化省(MOTAC)が先ごろMM2H申請代行業者のライセンスを全国的に取り消す通達を出したことから、サバMM2Hでは州政府の指名者に移行する。

MOTACが突然、申請代行業者のライセンスを全国的に取り消す通達を出したため、すでに連邦政府から「サバMM2H」の承認を受けていたサバ州は困惑。当初6月1日に予定していた申請受付開始を延期していた。

伝説のすた丼屋、KLパブリカに1号店を7月5日オープン

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 外食チェーン経営のアントワークスは、7月5日にクアラルンプール(KL)のショッピングモール「パブリカ・ショッピング・ギャラリー」内に「伝説のすた丼屋」マレーシア1号店をオープンすると発表した。営業時間は午前11時半―午後10時。

「伝説のすた丼屋」は、日本の飲食事業者の海外進出を支援する「お試し出店サービス」を通じてKLの「ロット10」にある「ジェーズ・ゲート」内に10月6日から6カ月間の期間限定で試験営業を行っていた。

「お試し出店サービス」はヴィダ・コーポレーション(本社・東京都渋谷区)、ラバブルマーケティンググループ(本社・東京都港区)、プログレッソ ディレクション(本社・東京都中央区)が協業で開始したもので、「伝説のすた丼屋」が初プロジェクト。

マレーシア初となる十割そば「元年堂」、9月上旬にオープンへ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 シード(本社・静岡県三島市)は1日、マレーシア法人、カルチャー・リンク・マレーシアと共同で、「日本文化を輸出する」をコンセプトにマレーシア初となる十割そば「元年堂」直営店を出店するほか、海外進出支援事業を実施すると発表した。

カルチャー・リンクはシードを親会社として2024年4月1日に設立され、6月12日にシードを含む計4社の出資を受け増資した。静岡県内に2店舗運営する「元年堂」の十割そばは、香り、歯切れ、モチモチとした触感が特徴。十割そばのほか、天ぷら・日本酒などの日本食も提供する。2024年9月上旬にクアラルンプールのモントキアラ地区への出店を予定している。

また「元年堂」店舗入り口では、日本文化・コンテンツに関する企画展を毎月開催する。企画展のプロデュースは、日本出版販売の子会社が行う。「折り紙」「お茶」「日本酒」など、日本の企業や自治体、団体の商品、コンテンツ、サービスにスポットライトを当て、そのストーリーと魅力を紹介・体験できる場を創出する。

経産省が先進的CCS事業9案件を選定、3件はマレーシア案件

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は28日、経済産業省事業の一環として、2030年までの事業開始を目指す二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)事業9案件を、令和6(2024)年度「先進的CCS事業」として選定。9件中3件がマレーシアにおけるCCS事業となった。

3件のうち1件目は「マレー半島沖北部CCS事業」で、京浜・京葉地区の幅広い産業を対象に、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の協力のもと、マレー半島北東沖の減退油ガス田における貯留を想定した海外CCSバリューチェーン構築の事業性を検証する。日本側参加企業は、三菱商事、ENEOS、JX石油開発、JFEスチール、コスモ石油、日本触媒。

2件目は「サラワク沖CCS事業」で、瀬戸内地域のコンビナート連携による排出CO2の出荷拠点への集約に加え、コンビナート外の回収CO2も内航輸送で同拠点に集約し、サラワク沖の海域枯渇ガス田に外航輸送・貯留する事業をペトロナスと共同で推進する。日本側参加企業は、石油資源開発、日揮ホールディングス、川崎汽船、JFEスチール、三菱瓦斯化学、三菱ケミカル、中国電力、日本ガスライン。

3件目は「マレー半島沖南部CCS事業」で、西日本広域の拡張性が高く多産業に跨る排出源からCO2を大規模回収し、ペトロナスおよび仏トタルエナジーズと共に、マレー半島東海岸沖の海域減退油ガス田、帯水層で開発する貯留ハブに越境輸送・貯留する事業を推進する。日本側参加企業は、三井物産、中国電力、関西電力、コスモ石油、電源開発、九州電力、レゾナック、UBE三菱セメント。

経済産業省およびJOGMECは本事業を通じ、2030年までにCO2の年間貯留量600―1,200万トンの確保を目指しており、選定案件について事業の進捗に応じたステージゲートを設け、毎年度末に事業の継続を判断していくとしている。

マレーシアのソブリン格付け、フィッチが維持

【クアラルンプール】 格付け会社のフィッチ・レーティングスはマレーシアのソブリン格付けをトリプルBプラスで維持した。長期的格付けが中期的にどの方向に動きそうかを示すアウトルックも「安定的」を維持した。格付けはトリプルAからトリプルBまでが投資適格とされる。

アジア太平洋諸国のソブリン格付けに関するオンラインセミナーでフィッチ域内幹部のキャスリーン・チェン氏は、マレーシア経済・輸出の多様性、強固な中期的成長見通し、経常黒字を判断の根拠に挙げた。

製造業への持続的投資、外需の回復が製造業生産と輸出を押し上げる。製造業は競争力があり、世界的なサプライチェーン多極化の恩恵を受けるという。
チェン氏は、政府債務の対GDP比での縮小に見られるような国家財政の改善は格上げ要因になると指摘した。

近い将来の財政改善は、現在進行中の補助金合理化がけん引するという。チェン氏は、補助金のための支出は引き続き減少するが、節約分の一部は低所得層への現金交付に配分されると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、6月28日、エッジ、6月27日)

エアアジア、KL―チェンライ線を11月2日に運航開始

【セパン】 格安航空会社のエアアジアは、クアラルンプール(KL)とチェンライ(タイ北部)を結ぶ直行便の運航を11月2日に開始する。

火・木・土曜の週3往復の運航で、スケジュールは往路の「AK871」はKL発が12時25分、チェンライ着が14時15分。復路の「AK872」はチェンライ発が14時45分、KL着が18時55分となっている。

新路線の開設を記念して、KL―チェンライ線の無料座席を提供する。対象旅行期間は2024年11月2日から2025年2月27日までで、2024年6月30日まで専用アプリ(エアアジアMOVE)およびウェブサイト(airasia.com)から予約できる。

エアアジアは、先ごろスカイトラックスから世界最高の格安航空会社に選ばれたことを記念して、チェンマイ、パース、シドニー、アルマトイ、北京、東京、ソウル、アムリトサルなど130を超える路線で15%割引のプロモーションを実施する。予約受付は2024年6月30日までで、2024年7月8日から2025年3月20日までの旅行期間に適用される。
(ビジネス・トゥデー、6月27日、エアアジア発表資料)