【クリム】 三菱倉庫グループの富士物流(本社・東京都港区)のマレーシア法人、富士物流マレーシア社は9日、ケダ州のクリム・ハイテクパーク(KHTP)内の新倉庫「クリムロジスティクスセンター2」で開設式典を行った。

 新倉庫は、KHTPの中核エリア「ノーザン・テクノシティ」に位置し、同社にとってKHTP2カ所目の保税倉庫となる。敷地面積約28,800平方メートル、延べ床面積12,096平方メートル。既存施設の3倍の広さを誇る。昨年12月に着工、20261月から正式に稼働する。

 ペナン港から約30キロ、ペナン国際空港から約50キロとアクセスに優れており、この立地を生かし、ベンダー在庫管理方式(VMI)倉庫サービスや、必要なものを、必要な時に、必要な量だけ配送するジャスト・イン・タイム納入サービスを提供するという。省エネ設計で、洪水などの防災対策が施されているほか、強力な電力バックアップを備え、先進ロボティクスに対応可能。需要が高まっている半導体・医療機器関連製造業向けの施設になっている。

 富士物流マレーシア社の土岐聡社長は式典で「この地域でのプレゼンスを強化し、地域の物流と産業発展に貢献できることをうれしく思う」と述べた。
(マレーシアン・リザーブ、1210日、発表資料)