【クアラルンプール=アジアインフォネット】 3D建設プリンターおよび関連材料の開発・提供、3D建設サービスを手掛けるV3D Asia(本社・東京都千代田区)は、マレーシア子会社を設立し、クアラルンプール(KL)近郊チェラス地区で3Dプリンター建築による共同開発プロジェクトを実施すると発表した。
敷地面積1.16エーカー(約5,000平方メートル)に3Dプリンターで建設された住宅や共用施設を備えた「ゲーテッドコミュニティ」を開発するというもので、タウンハウス・バンガロー(大型邸宅)計16棟(タウンハウス10棟、バンガロー6棟)やクラブハウス、プール、セキュリティゲートなどの共用施設などを建設する。東南アジアにおける商業ベースの3Dプリンター住宅開発としては最大級の事例となる見込みだという。
マレーシアでの不動産開発事業推進の拠点として現地子会社Nuvahを設立する。今回のプロジェクトは実証実験ではなく、実際に居住・販売可能な「商業ベース」での大規模な3Dプリンター住宅開発となる。これを機にマレーシア国内および東南アジア全域における3Dプリント建築の普及を加速させる。
V3D Asia独自開発の3D建設プリンターと特殊添加剤技術を用い、現地の安価なコンクリート材料に添加剤を配合することで低コストかつ短工期な建築ソリューションを提供する。