【クアラルンプール】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は17日、新型Bセグメントスポーツ車(SUV)「トラズ(Traz)」を発売した。

トヨタ「ヤリス・クロス」のリバッジモデルで、サイズは「アティバ」と「アルス」の中間。プロドゥアの既存SUVシリーズを補完する位置付けとなる。都市部のドライバーやファミリー層をターゲットとする。トランク容量は471リットルでライバルとなるプロトン「X50」より141リットルも大きい。

エンジンは2NR-VE型1.5リットルCVTを搭載。パワーはターボ付きの「X50」には及ばないものの最大出力106PS/6,000rpm、最大トルク138Nm/4,200rpmを発生する。燃費は1リットル当たり21.3キロメートル(km)で同16.4kmの「X50」を上回る。車体カラーは、▽クランベリーレッド▽アイボリーホワイト▽グリッターリングシルバー▽グラナイトグレー――の4色を用意した。グレードは「X」と「H」で、価格は保険料込みでそれぞれ7万6,100リンギ、8万1,100リンギとなっている。

プロドゥアのザイナル・アビディン社長兼最高経営責任者(CEO)は、1月以降の「トラズ」販売について、月間約1,900台を見込んでおり、独自のニッチ市場を確立すると予想していると述べた。

「トラズ」の12月の生産台数は最大で約1,000台で、来年1月からは月産1,900台に達する見込み。開発費は5億6,330万リンギ。セランゴール州ラワンのスンガイ・チョーにあるプロドゥア・マニュファクチャリングの工場で生産されており、部品の現地調達率は95%に達している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、12月17日)