「政策決定を急がない」、関税めぐる米の動きでアンワル首相

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相は24日、米国の関税に関する進展に絡み、米国と昨年10月に締結した相互貿易協定の破棄を検討するよう議員が求めたのに対し、政府は決定を急がないと応じた。

米連邦最高裁は20日、トランプ政権が発動した相互関税は違憲との判決を下した。これに対抗しトランプ大統領は世界的に10%の追加関税を最長150日間課す大統領令に署名した。

アンワル氏は「裁判所判決を回避するための追加措置があるかなど、米国における進展を注視している。政府は結論を急がない。27日の閣議で慎重に決める」と述べた。

米国が課した関税で影響を受けたのはマレーシアで事業を行う米企業で、関税を課された国内企業はなかったという。

アンワル氏は「関税は我が国で事業を行っている米企業向けだ。これらの企業に海外ではなく国内への投資を強いるのがトランプ政権の戦略だ」と説明した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ザ・スター電子版、2月24日)

リンギが上昇、1米ドル=3.8リンギをうかがう勢い

【クアラルンプール】 24日の為替市場はリンギが米ドルおよびアジア通貨に対し値上がりし、一時は1米ドル=3.8790/9010リンギまで上昇。2018年4月13日に記録された3.8785/8815以来の高水準となった。ただその後はリンギが売られ、終値は3.8915/8980と前日を下回った。

相場は過去6カ月間に大きく変動しており、2025年8月は4.2350リンギだった。好調な国内経済と米国の関税政策をめぐる先行き不透明がリンギ高の主因だ。エコノミストのジェフリー・ウィリアムズ氏によると、外資によるデータセンター投資でリンギ購入の必要があり、リンギ需要増とリンギ高をもたらした。

クアラルンプール大学(UniKL)ビジネススクールのアイミ準教授は、リンギはさらに値上がりし、1米ドル=3.8リンギの水準をうかがうとみている。これはアジア通貨危機に対処するため1998年、マハティール政権が設定した固定レートだ。

リンギはアジア通貨に対しても値上がりしており、アイミ氏は、リンギ上昇は米ドルが弱くなっただけでなく、投資家のリンギ購入意欲も反映していると指摘した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、ザ・スター電子版、マレーシアン・リザーブ、2月24日)

KLセントラル駅に航空旅客向け自動手荷物預け機など導入

【クアラルンプール】 クアラルンプール新国際空港(KLIA)に向かう旅行客向けにKLセントラル駅に24日、セルフチェックインと自動手荷物預けのサービスが導入された。自動手荷物預けサービスは現状、マレーシア航空とバティック・エアの利用者のみだが、拡大に向け協議が進められている。

サービスは、高速鉄道KLIAエクスプレスを運行するエクスプレス・レール・リンク(ERL)が導入した。KLIAエクスプレスの乗車ゲート近くにある有人カウンター付近に設置された。介助サービス利用者などは、従来通り有人カウンターも利用できる。

対応航空会社は、自動手荷物預けサービスではマレーシア航空とバティック・エアで、セルフチェックイン機はエアアジア、KLMオランダ航空、エチオピア航空を加えた計5社となる。サービス拡大に向け、他の航空会社とも引き続き協議を進めていく。
(マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、2月24日)