豊田通商、サバ州のリチウム電池用銅箔製造会社に出資

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 豊田通商(本社・名古屋市)は、韓国SKグループでリチウムイオン電池部材の銅箔を製造するSKネクシリス(SKNX)と、マレーシア子会社、SK ネクシリス・マレーシア(SKNM)の株式譲渡契約を締結したと発表した。

車載用電池製造に欠かせない高品質の銅箔を安定的に調達・供給することを目的としたもので、出資金額は1億1,000万米ドル(約160億円)。SKNMはサバ州に年間5万7,000トンの生産能力を持つ工場を有し、豊富な水資源で発電された100%再生可能エネルギー由来の電力を利用し、車載電池用銅箔製造を行っている。

豊田通商は、同工場で製造された低炭素かつ価格競争力のある銅箔製品を、日本や北米を中心とする電池メーカーに供給していく予定。将来的には、豊田通商のグローバルなネットワークを活かし、市場ニーズを取り込みつつSKNMと連携し、次世代の車載用電池開発に必要な銅箔の開発も検討していく。

リチウムイオン電池は、電動車の普及に伴い、今後もさらなる需要の増加が見込まれている。豊田通商は、車載用電池関連ビジネスを次世代に向けた成長の柱として位置づけ銅箔をはじめとした車載用電池部材のサプライチェーン構築に注力していく方針だ。

近大、マレーシアの大学と共同で「雷・災害シンポジウム」開催へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 国際協力機構(JICA)は、JICAの支援のもとで近畿大学がマラッカ技術大学及びのテナガ・ナショナル大学と共同で6月23日にマラッカで「第3回国際雷・災害シンポジウム」を開催すると明らかにした。

2023年6月に開始された「持続可能なエネルギー供給と極端気象災害の早期警報のための電荷分布リアルタイム3Dイメージングと雷活動予測(RTL-3D)プロジェクト」の一環で、シンポジウムではプロジェクトの研究者、マレーシア政府、学術機関、民間パートナーによる雷及び極端気象災害に対する早期警報システムの構築に関する発表が行われる。

RTL-3Dプロジェクトは、マレーシアにおける雷や極端気象による被害の低減を目的とし、先端技術を開発・活用するもの。技術革新により、雷災害が発生する前の予測を可能とし、マレーシアの防災対応能力を向上させることを目指す。目標達成に向け、雷および雷の電荷分布を精度数百メートル以下精度でマッピングする高度なアルゴリズムが開発されている。

RTL-3Dプロジェクトは、JICAおよび科学技術振興機構(JST)による「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」の支援及びマレーシア高等教育省(MOHE)によるマレーシア政府予算の支援を受けており、2028年6月まで5年間実施される。

ジェトロKL、「エナジー・アジア2025」にブース展示

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所は、 アジアのエネルギー移行に関するシンポジウム・展示会「エナジー・アジア2025」(会期6月16日―18日)に、「マレーシアの脱炭素化に貢献する日系企業の製品・サービスカタログ」の広報ブースを出展している。

脱炭素分野における日本企業の製品・サービスの販路拡大を目的としたもので、同カタログには、各社のウェブサイト、プレスリリース、報道、展示会情報などの公開情報および各社へのヒアリングをもとに収集した、マレーシアで脱炭素化に貢献する日系企業47社の製品やサービスを、マレーシア政府が2023年に発表した脱炭素政策の柱である国家エネルギーロードマップ(NETR)で指定する重要6分野10基幹事業に合わせて、主要カテゴリーごとに分類して掲載している。

同ブースでは、日本企業の製品のマレーシアでの販路拡大を目的として、オンラインカタログサイト「Japan Street」についても紹介している。「Japan Street」はジェトロが招待した海外バイヤー専用のオンラインカタログサイトで、バイヤーは登録するだけで日本企業1万25社・7万2,330製品(6月13日時点)を閲覧、希望に応じてオンライン商談が可能。

持続可能なパーム油認証製品の拡大、日本市場でイオンなどと協力

【クアラルンプール】 持続可能なパーム油の基準策定機関マレーシア・サステナブル・パームオイル(MSPO)は、日本のイオンなどと、MSPOの認証を得た製品の認知度向上に向け協力することで合意した。投資貿易産業省(MITI)が13日、こうした取り組みを例に、認証製品の日本市場への展開拡大を目指す方針を発表した。

MSPO認証の推進に関し、MSPOは大阪・関西万博で、日本の一般社団法人ザ・グローバル・アライアンス・フォー・サステイナブル・サプライチェーン(ASSC)と覚書を締結。これを受け、会員企業でもあるイオンとの協力が締結された。このほか、花王、味の素、明治などの会員企業の協力が見込まれているという。

マレーシアでは今年1月、持続可能なパーム油の新たな基準「マレーシア持続可能なパーム油基準2.0(MSPO2.0)」が導入された。MSPO2.0は、SDGs(持続可能な開発目標)などの国際基準に沿って、従来の基準を強化したもので、すでに日本の店頭でもMSPO2.0認証の製品が販売され始めているという。

政府はMSPO2.0を、今後の貿易・経済の中核として位置付けている。「スーパービタミンE」ともいわれるパーム油由来のトコトリエノールや、食用にも使われるレッドパームオイル、住宅・家具用途のMDF(中密度繊維板)、特殊油脂など、さまざまな認証製品を日本に拡大させていきたいとしている。

ジョハリ・アブドル・ガニ農園一次産業相は声明で「小規模農家から輸出製品にいたるまで、あらゆるレベルで認証を根付かせていく」とした。マレーシアのパーム油栽培の86%はすでに認証を受けており、2025年末までに認証率を95%にすることを目標としている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、エッジ、6月13日、報道発表資料)

武田薬品など、デング熱の予防と管理の強化に向け地域連携

【クアラルンプール】 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と武田薬品工業は12日、デング熱の予防と管理の強化に向けた地域連携「デング熱に対する団結(UAD)」を発足したと発表。15日の「ASEANデング熱デー」に合わせ、啓発キャンペーンを展開するなど、今後取り組みを強化していく。

デング熱は気候変動などの影響もあり、世界的に拡大傾向で、特に患者の7割がアジアで占める。マレーシアだけでもこの約1年で1万4,310件が確認され、16人が亡くなったという。2030年までに死亡者をゼロにするという目標が掲げられている
UADは、▽実際に罹患した人や地域に対する「支援」▽対策に向けた政策提言や医師らとの連携などの「アドボカシー」▽予防に向けた啓発活動などの「教育」――という3つの戦略的柱で展開される。

武田薬品は昨年からマレーシアでデング熱ワクチンを販売しており、インド・東南アジア地域責任者のディオン・ウォーレン氏は「UADを通じ、デング熱の発生をより適切に予測、準備、対応できるよう取り組みを強化していく」とした。

また、紙おむつなどを手掛けるユニ・チャームも、ASEANデング熱デーに合わせ、同社の取り組みを発表。マレーシアでは、蚊を寄せつけない成分を含んだカプセル搭載の紙おむつを販売しているほか、低所得者層1,500人に対するアンチモス紙おむつの寄贈、デング熱を媒介する蚊の繁殖を防ぐために地域清掃活動を実施するなど、今後も同社として引き続き啓発活動に取り組んでいくとしている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、6月11日、報道発表資料)

キユーピー、100周年記念のマヨネーズコンテストなど展開

【クアラルンプール】 キユーピー・マレーシアは12日、マヨネーズの日本発売100周年を記念し、マレーシアでもマヨネーズコンテストなどの記念キャンペーンを展開すると発表した。

マヨネーズコンテストはマヨネーズを使った料理の写真や動画をSNSに投稿してもらう方式。期間は5月31日から8月24日までで、優秀作には日本旅行や限定ギフトなどが贈られる。

またシーフードレストランチェーンのフェイフェイクラブ(肥肥蟹海鮮飯店)ではキユーピーマヨネーズを使った限定メニューが提供されるほか、セランゴール州にある私立のセギ大学と連携し、学生が食品業界で実践的な経験を積むことができるようなスキル開発にも取り組むという。

キユーピーは2009年から、マラッカ州にハラル(イスラムの戒律に則った)認証工場を設立し、親しまれてきた。キユーピー・マレーシアの岡田慎平副社長は「食が人々や文化を繋ぐ力を持っていると信じており、100年の歴史を振り返りつつ、マレーシア市場への継続的なコミットメントを再確認する機会」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月12日、報道発表資料)

香川の米粉うどん店「by age 18」、22日にKLに開業

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 香川県の米粉うどん店「by age 18(バイ・エージ・エイティーン)」が22日にクアラルンプール(KL)にオープンする。

同店は、ブランディングデザインを手掛ける「人生は上々だ」(本社・香川県高松市)が2023年に創業。KL店が2号店になる。創業時からプラントベース(植物由来)、グルテンフリー、アルコールフリーにこだわってメニューを開発。食物アレルギーやハラル(イスラムの戒律に則った)、ベジタリアンなどにも受け入れられやすいよう工夫してきた経験を生かせると、KLへの出店を決めた。

KL店では、米粉などの材料はすべて日本から輸入し、香川の本店で研修を受けたスタッフが店内で製麺して提供する。サイドメニューはKL独自のものの展開も予定している。複合ショッピングゾーン「ザ・ファイブ」A棟に位置し、営業時間は平日(月曜休業)は11時半―15時と18時―22時、土日祝は11時半―22時。

ホンダマレーシア、燃料ポンプ交換のため8.7万台をリコール

【クアラルンプール】 ホンダ・マレーシアは10日、予防措置として燃料ポンプを交換するため、ホンダ車合計8万7,490台をリコールすると発表した。不具合のある燃料ポンプと高圧燃料ポンプを無償で交換する。

燃料ポンプのリコール対象となるのは8万4,073台。燃料ポンプのインペラが燃料に長時間浸漬すると膨張し、車両の始動が不能になったり、走行中にエンジンが停止したりする可能性があるという。モデルと年式は、アコード(2013―17年式)、BR-V(2017―18年式)、シティ(2014―19年式)、シティ(ハイブリッド)(2018―19年式)、シビック(2017―18年式)、CR-V(2018―20年式)、HR-V(2015―18年式)、ジャズ(2015―20年式)、ジャズ(ハイブリッド)(2018年式)、オデッセイ(2017―19年式)――。

一方、シビック(2023―24年式)とCR-V(2024年式)の合計3,417台は、高圧燃料ポンプの不具合があり、長期間の使用や過度の負荷により亀裂が生じ、走行中またはアイドリング中に燃料漏れや燃料臭が発生する可能性がある。

ホンダは、対象となるすべての顧客に製品リコールの詳細を含む通知書を送付する。顧客はまた、「ホンダ・タッチ」アプリを使用して車両がリコール対象かどうかを確認することも可能だという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ビジネス・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、エッジ、ベルナマ通信、6月10日)

モハマド農業食糧安全相、福井県や小泉農水相を訪問

【クアラルンプール】 大阪・関西万博出席などのために日本を訪問したモハマド・サブ農業食糧安全相は4日、福井県を公式訪問。越前町などで有機米の栽培農家などを見学した。

越前町の農家に、マレーシア人が働いている縁で訪問が実現。無人田植え機などITを活用したスマート農業を見学し、モハマド氏は「労働力不足と気候変動の問題に対処するために、農業をどのように近代化できるかを示す好例だった。マレーシアの米生産量の増加と食料安全保障の強化に向け、非常に有益な情報を得た」とフェイスブックに投稿した。

モハマド氏は5日には、東京の農林水産省で小泉進次郎大臣とも会談。農業の環境負荷低減と生産性向上の両立に向けた「日ASEANみどり協力プラン」 を今秋に改訂することへの協力や、グリーン開発と気候変動への対応、農林水産物・食品の輸出拡大など、両国の農林水産分野に関する意見交換を行った。
(マレーシアン・リザーブ、6月5日、農林水産省報道発表資料)

スナック菓子の新興企業6社が公的支援受け日本市場参入

【シャアラム】 セランゴール州開発公社(PKNS)は9日、同公社などによる輸出促進プログラムを通じ、新興企業6社が日本市場に参入すると発表した。

6社はいずれもスナック菓子の製造・販売を手掛ける企業で、▽ニムズ・アデリシャス▽ノーリッシュ・ノバ・フーズ▽TFNブラウニー▽ザ・スキニー・ベイカーズ▽Mファエズ・フード▽アダックティブ。同公社とマレーシア中小企業公社が2024年から取り組むプログラムを通じ、30社の中から審査を経て選ばれた。

大阪・関西万博で6社の製品が展示されているほか、万博期間中、各社の代表者らが日本に滞在し、商談を進める。すでに「ドン・キホーテ」など日本の大手小売り店やホテル、レストランなどでの販売も決まっているという。

PKNSのマフムド・アッバス最高経営責任者(CEO)は、「地元起業家と2公社が協力して、厳格な基準と目の肥えた消費者で知られる日本市場に、ブミプトラ(マレー系および先住民)製品を輸出することは画期的な出来事」と述べた。
(ベルナマ通信、6月9日)