格安航空スクート、10月23日にシンガ―マラッカ線を就航

【シンガポール】 シンガポール航空(SIA)の格安航空子会社スクートは6日、シンガポール―マラッカ線を10月23日に就航すると発表した。小型ジェット旅客機のエンブラエル「E190-E2」型機2機が新たに9、10月に納入されることを受けたもの。これによりマレーシア線は10月までに週115便になる見込みだ。

スクートの予約サイトによると、マラッカ線は月・水・金・土・日曜の週5便の運航の予定。8月6日から航空会社のウェブサイトとアプリで予約可能となった。運賃は69シンガポールドル(税込み)から。

スクートは先ごろ、9月1日からシンガポールとセランゴール州スバン空港(スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港)を結ぶ路線を就航すると発表。7月18日に予約受付を開始した。

スクートは「E190-E2」型機を合計9機発注しており、現在は2機を保有。年内に5機目も納入される見込みだ。同機増強により、マラッカ線のほかシンガポール―クルタジャティ(インドネシア・西ジャワ州)線も9月28日に就航する予定。
(星ストレーツ・タイムズ電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、8月6日)

来年度予算案は物価対策に重点=アンワル首相

【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相(兼財務相)は、10月18日に下院議会に上程する予定の2025年度予算案について、生活費の高騰への対応やカルテル・独占問題に対する取り組みに重点を置く方針だと明らかにした。

アンワル首相は6日に開催された財務省の月例会議で、生活必需品の価格が安いにもかかわらず国民が依然として物価に懸念を抱いていることから、財務省にこれに関する政策を起草するよう命じたと言明。「我が国の砂糖、油、小麦粉、食用油は最も安い水準にあるが、国民は依然として負担を感じている」、「よって来年度予算では、これまで議論してきた問題だけでなく、カルテル、独占などにも対処しなければならない」と述べた。

その上でアンワル首相は、補助金の漏出、汚職、密輸、カルテルなどの様々な問題によって生活費上昇が引き起こされていると指摘。財務省の予算計画担当者は他の省庁と協力して政策や執行措置に取り組むべきだとし、財務省が主導する省庁横断的な取り組みの重要性を強調した。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、8月6日)

ベルジャヤフード、北欧3カ国でスターバックスの運営権取得

【クアラルンプール】 ベルジャヤ・グループのF&B(飲食)部門、ベルジャヤ・フードは5日、海外事業部のベルジャヤ・フード・インターナショナル(BFI)がアイスランド、デンマーク、フィンランドの北欧3カ国におけるカフェチェーン「スターバックス」の運営権を獲得したと発表した。

マレーシアのF&B上場企業が北欧市場に参入するのはこれが初めて。BFIは声明で「BFIは現地での雇用と調達に注力するとともに、料理と運営のノウハウを提供する」と述べた。

ベルジャヤ・フードのシドニー・キーズ最高経営責任者(CEO)は「当社の専門知識と情熱を北欧のコーヒー文化に持ち込み、温かいマレーシアのおもてなしを紹介し、スターバックスの「サードプレイス(第3の場所)」コンセプトの体験を提供できることを嬉しく思う」と述べた。

ベルジャヤ・フードは現在、スターバックスのほか、▽ケニーロジャース▽クリスピークリームドーナツ▽パリバゲット――の各飲食チェーンを運営。今年4月にフィリピンで「パリバゲット」の1号店をオープンし、シンガポールでも運営契約を締結した。

現在、マレーシアとブルネイで400店舗を超える「スターバックス」を運営しており、マレーシア国内では「パリバゲット」5店舗、「ケニーロジャース」 70店舗、「サラ」7店舗、シンガポールでは「ジョリビーン」34店舗を構えている。
(ザ・スター電子版、エッジ、8月5日)

農業展示会「MAHA2024」、 9月11日―22日開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 駐日マレーシア大使館農務部は5日、100周年を迎えるマレーシア最大の農業展示会「MAHA 2024」を9月11日―22日に開催すると発表した。

農業食糧安全省が主催する「MAHA」 は、隔年で開催される農業、園芸&アグロツーリズム分野の大型イベント。「MAHA2024」のテーマは「夢が咲く明日を収穫する」で、国際的な参加を増やし、食糧安全保障分野における回復力の開発を促進し、若者が農業業界を収入源として考えられるためのイベントを目指す。

前回の「MAHA2022」はパンデミック後の制限のため、オンライン・オフライン(会場)両方のハイブリッド形式で行われ、来場者延べ120万人、オンライン来場者25万人を集客した。「MAHA2024」では来場者300万人、販売額4,000万リンギ、出展社数2,000社を目標として掲げている。

9月11―13日は業界関係者向けトレードショー(事前登録が必要)となり、9月14―22日が一般公開日となる。開催場所は、セランゴール州セパンの農業公園「MAEPSセルダン」で、入場料は無料。

駐日マレーシア大使館農務部は声明で、「MAHA2024」は日本の農業および食品業界関係者にとり、マレーシアの同業者と新たなビジネス、市場の見通し、投資機会を探求するための場となるとし、今後のマレーシア製品の日本市場での展望について共有し、マレーシアで日本製品を宣伝する最適な機会となると述べた。

大型量販店ロータスズ、プチョンに新業態店舗をオープン

【クアラルンプール】 大型量販店「ロータスズ」は、セランゴール州プチョン店をリニューアルオープンした。一般消費者のみではなく、食品小売、フードサービス、ホスピタリティなどの業界の企業や慈善団体などもターゲットとする新業態の店舗となる。

20週間の改装工事を経て生まれ変わったプチョン店は、5,000平方メートルの面積に、1万3,500点の商品を取り揃えており、そのうち600点は、日用品、調理用品、生鮮食品、家庭用洗剤、缶詰などのホスピタリティ業界向け商品となっている。大量購入専用の支払いレーンや事前注文サービスも用意する。オープンを記念して、抽選会やプレゼントなどのキャンペーンを期間限定で実施する。

ロータスズ・マレーシアのネイル・グルサミー店舗責任者は、新業態店舗は、既存の顧客を大切にしながら、ビジネス分野の新しい顧客を開拓できるとし、プチョン店の実績を評価した上で、同様の試みを全国に展開することを検討すると述べた。
(ラクヤットポスト、ベルナマ通信、8月2日)

9月17日は自動的に振替休日とはならず=首相府

【クアラルンプール】 今年の9月16日はマレーシア・デーと預言者ムハンマドの誕生日(マウリドル・ラスル)の祝日が重なっているが、首相府は翌9月17日が自動的に振替休日にはならないと発表した。

内閣・憲法・政府間関係部門のウェブサイトによると、「1951年祝日法」(第369号法)では、祝日が重なった場合について自動振替休日を規定していないためで、ただし政府は必要に応じて別の日を祝日として指定することができるとして、今後政府の意向で祝日を設ける可能性を残している。
(ザ・スター電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、8月2日)

サンウェイモールズ、イポーで新モールの建設を開始

【イポー】 サンウェイの小売部門であるサンウェイ・モールズは1日、ペラ州イポーのサンウェイ・シティ・イポー・タウンシップ開発の一部となる「サンウェイ・イポー・モール」の建設を開始した。総開発費は10億リンギ超と見込まれており、2027年の完成を予定している。

「サンウェイ・イポー・モール」は18.88エーカーの土地区画に開発される予定で、建物は4階建てで純賃貸可能面積(NLA)は100万平方フィートを超える。
ペラ州初のアイススケートリンク、展示センター、36レーンのボウリング場、多目的スポーツセンター、グルメガーデン、座席数約1,500席の10スクリーンのシネコンが入る予定で、350区画の小売スペース、3,000台の収容能力を持つ駐車場が整備される。モールにはスーパーマーケットが2―3軒、デパートが数軒入る予定だという。

サンウェイ・シティ・イポーは住宅、商業、教育、ホスピタリティ施設が入居する総面積1,350エーカーのタウンシップ開発。約950エーカーが開発されており、残りの400エーカーは今後20年間で開発される予定だ。2025年初めにはサンウェイ・メディカル・センター・イポーが開業する予定で、大学、ホテル、コンベンションセンターなどの開発計画もある。
(ビジネス・トゥデー、エッジ、8月1日)

韓国コンビニのイーマート24、半島東海岸への出店を強化

【クアラルンプール】 韓国コンビニエンスストアのイーマート24は、年内にマレーシア半島東海岸で17店舗を新規開設する計画を明らかにした。

東海岸の店舗数を現在の28店舗から45店舗にまで増やす。現時点で、東海岸店舗では毎月約30万人の顧客がイーマート24を利用しており、ハラル(イスラムの戒律に則った)食材を使用した、手頃な価格の韓国風ストリートフードやドリンクが人気だという。

イーマート24ホールディングスのヴィトン・パン最高経営責任者(CEO)は、イーマート24は特にクランタン、トレンガヌ、パハン州の消費者から好評を得ているとし、年内にトレンガヌ州内の店舗数を現在の7店舗から15店舗に、クランタン州では14店舗から20店舗に、パハン州では7店舗から10店舗に増やしていくとした。

イーマート24は、全国で65店舗を展開しており、今後5年以内に300店舗まで拡大する計画だ。
(ザ・サン、8月2日)

「フェアフィールドバイマリオット」、トレンガヌ州に新ホテル

【クアラルンプール】 米マリオット・インターナショナル系列の「フェアフィールド・バイ・マリオット」は、マレーシアで3軒目のホテルをトレンガヌ州クアラ・ベスットにオープンすると発表した。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・クアラ・ベスット」の客室数は98室で、マレー半島東海岸で初の「フェアフィールド」ホテルとなる。終日営業のレストラン「フェアフィールド・キッチン」やフィットネスセンターを備え、宿泊客は同州ペルヘンティアン・クチル島の「ペルヘンティアン・マリオット・リゾート&スパ」のウェイティングラウンジでコンシェルジュサービスも受けることができる。

クアラ・ベスットはリゾート島として人気のペルヘンティアン島の対岸に位置。同島と半島部を結ぶフェリーが発着する交通要所となっており、コタバル空港やクアラトレンガヌ空港からのアクセスも良い。ホテルの専用桟橋からは「ペルヘンティアン・マリオット・リゾート&スパ」にフェリーが連絡している。

米マリオットはマレーシアで50軒以上を展開しており、「フェアフィールド」はクアラルンプール(KL)、ビントゥル(サラワク州)で営業している。「フェアフィールド」は、マリオットで2番目に大きなブランドで、世界全体で1,280軒以上を展開している。
(エッジ、7月31日)

ラピッドバス、ペナンでオンデマンド型バンの試験運行を開始

【ジョージタウン】 公共バス運営のラピッドバスは、8月1日―10月31日にペナン島でオンデマンド型交通(DRT)バンを試験導入すると発表した。ペナン島では初の試みとなる。

声明によると、第1段階として、シャトルバスの配車・予約サービス「クムプール」と協業し、ファルリムとアイル・イタム地区で概念実証(POC)を行う。両地区は、住宅地で道路が狭く、路線バスが運行することが難しいという。半径2キロメートルの範囲をカバーし、毎日午前6時から午後11時まで運行する。座席はクムプールのアプリから予約可能で、初乗り運賃は1リンギ。現金、「My50」パールパス、障害者(OKU)スマイルトラベルパスでの支払いを受け付ける。

ムハンマド・ヤズリン・サリジ最高経営責任者(CEO)は、DRTは乗客の需要に応じて柔軟に運行されるもので、既存のバス路線サービスと組み合わせて「ラストワンマイル」の接続を提供すると説明。ジョージタウンまでの移動をよりスムーズにするため、平均10分間隔で運行されると述べた。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、7月31日)