マリオットがスバンに「コートヤード」開業へ、SKSと運営契約

【クアラルンプール】 マリオット・インターナショナルは、セランゴール州スバン地区における「コートヤード・バイ・マリオット・スバン」の開業に向け、オーナーであるSKSグループとホテル運営契約を締結したと明らかにした。

SKSグループにとって、マリオット・インターナショナルとの3度目の協業で、ジョホール州外での初のプロジェクトとなる。両社は2021年に開業した「フォーポイント・バイ・シェラトン・デサル」、来年開業予定の「シェラトン・ジョホールバル」の運営契約を取り交わしている。

「コートヤード・バイ・マリオット・スバン」は2026年に開業予定で、小売スペースを備えた複合開発の一部となる。客室数は280室で、24時間営業のレストラン、屋上プール、約1,000平方メートルの大宴会場と4つの会議室を含む多目的イベントスペースを備える。

マリオットは、スバンの戦略的な立地にあり、レジャー施設に近く、スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)やクアラルンプール国際空港(KLIA)へのアクセスも良好な立地だと強調。ビジネスとレジャーの両方の旅行者に対応することを目指すとしている。
(ビジネス・トゥデー、HYPE、7月30日)

軽便鉄道3号線、25年第3四半期に開業予定=運輸相

【クラン】 建設が進められている首都圏軽便鉄道3号線(LRT3、シャアラム線)は、2025年第3四半期までに商業運転を開始する計画だ。アンソニー・ローク運輸相が明らかにした。当初の開業予定は2025年3月だったが、新型コロナ禍の影響を受け、工事が遅れていた。

LRT3はバンダル・ウタマ(セランゴール州)―ジョハン・セティア(同州クラン)を結ぶ全長37.8キロメートルの路線で、総工費は160億リンギ。開業当初は20の駅で運用する。

現時点で20の駅と線路などの建設工事の進捗率は95.6%に達しており、10月までにすべて完了する予定。その後、システム統合とテストが来年初めまで行われる。試運転期間には3―4カ月を要する見込みで、開業は来年第3四半期になる予定だ。

また乗客数が少ないという見通しから棚上げとなっていた5駅の建設、3両編成の列車7編成の購入、ジョハン・セティア駅の車両基地の拡張、電気フィーダーバス150台の導入、バス基地3カ所の建設についても、7月5日の閣議で再開が決まっており、38億リンギの追加費用がかかる見通し。5駅は開業から2年遅れて完成する予定だ。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、7月29日)

KKday、マレーシア政府観光局と共同キャンペーンを実施

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するケーケーデイジャパン(KKday、本社・東京都新宿区)は29日、マレーシア政府観光局と共同で、マレーシア旅行促進キャンペーンを実施すると発表した。

キャンペーン名は「夏満喫!くるっとマレーシア周遊旅キャンペーン」。2つのキャンペーンを用意しており、ひとつ目は、 8月7日までの期間限定で、マレーシア行き航空券や5つ星ホテル宿泊券を抽選でプレゼントする。応募には、KKdayの会員登録後、応募ページにて参加登録と簡単なアンケートに回答する必要がある。詳細は特設サイト(https://kkday.me/mtP3r)から。

もうひとつは8月31日までの期間限定で、KKdayのマレーシア商品の予約・購入時に使える、5%OFFクーポンを上記特設サイトからプレゼントする。クーポン適用期間は12月31日まで。

サラワク州のニア洞窟、ユネスコ世界遺産に正式登録

【クアラルンプール】 サラワク州のニア国立公園にあるニア洞窟が、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産に正式に登録された。

ニア公園は3,138ヘクタールの森林と石灰岩カルスト地帯をカバーしており、ニア洞窟は先住民族がツバメの巣を採取するために長い間使用していたとされる。1958年、トム・ハリソン率いる考古学チームが、洞窟の西口の地中から推定4万年前の旧石器時代の人類の頭蓋骨を発見した。骨、石、粘土でできた道具、調理器具、装飾品や住居遺物も発見されており、長い期間人類が居住していたことを示唆している。

インドのニューデリーで27日に開かれた第46回世界遺産委員会の会合で登録が決まった。2000年のグヌン・ムル国立公園に続いてサラワク州で2番目。マレーシアでは▽キナバル自然公園▽グヌン・ムル国立公園▽マラッカとペナン島ジョージタウン▽レンゴン渓谷の考古遺跡――に次いで5カ所目となる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月28日、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、7月27日)

ステランティス、年内に「プジョー」販売網を30カ所に拡大へ

【クアラルンプール】 プジョーやシトロエン、ジープなどを手がける欧米系自動車メーカーのステランティス・マレーシアは、現在マレーシア半島部14カ所で展開している「プジョー」のディーラー網を2024年末までに30社に拡大する計画だ。

英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、ステランティスは特に東マレーシアでディーラー網の拡大を図る方針で、今四半期(第3四半期)中にサバ州から展開を開始する。

ステランティス・マレーシアのジェイミー・モライス社長は、ディーラーには今年、必要な改修やアップグレード作業を行うためのある程度の柔軟性が与えられているが、来年はすべてのディーラーが標準化され、顧客中心主義という同社の核心的価値観を反映した、統一したブランドイメージを導入すると述べた。

プジョーの販売権をベルマツ・オートから引き継いだステランティス・マレーシアは、今年3月より販売代理店業務を開始し、2024年型プジョー「408」 を発売した。またマレーシアをプジョー販売のASEAN(東南アジア諸国連合)地域ハブとする計画で、組み立て製造、販売強化を含め最大20億リンギを投資する意向だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月25日)

糖分を抑えた食品企業に「ヘルシーチョイス」認定を付与=保健相

【クアラルンプール】 ズルキフリー・アハマド保健相は25日、保健省の「砂糖との戦い」キャンペーンの一環として、糖分を減らした食品企業に対して「ヘルシーチョイス」認定を付与すると発表した。

ズルキフリー大臣は同日の上院質疑で、砂糖の摂りすぎは体重増加のみではなく、肥満や糖尿病などのさまざまな疾患につながるとし、国民の砂糖摂取量を減らすことが重要だと述べた。「2023年全国健康・罹病率調査(NHMS)」の結果でも、肥満問題が継続しているため、その主要因である砂糖摂取量を減らす必要があるとしている。具体的には、成人の約50万人(2.5%)が肥満や糖尿病を含む生活習慣病に苦しんでおり、2人に1人が肥満または過体重の状態だという。

ズルキフリー大臣はまた、糖尿病などの疾患の早期発見・治療に向け、血糖値検査を強化する計画もあると述べた。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、ビジネス・トゥデー、エッジ、7月25日)

1001ナイツホテル、ゲンティンに今年第4四半期にオープン

【プチョン】 不動産開発のNCTグループは、パハン州ゲンティンハイランドのリゾート開発「グランド・イオン・マジェスティック(GIM)」の一部として、「1001ナイツホテル」の建設を進めており、22日の発表会で、今年第4四半期にもソフトオープンすると明らかにした。
米ウィンダム・ホテル&リゾートが運営を担当し、「トレードマーク・コレクション・バイ・ウィンダム」ブランドの最新ホテルとなる予定。客室数は1,000室超で、設計は中国・江大設計伝播機構会長の趙明氏が手掛けた。
開発中のGIMの総開発価値(GDV)は16億リンギで、17万8,000平方フィートの展示場・小売スペースを備え、小売店や飲食店が入居する予定。建設はNCTと中国建築集団のマレーシア法人、チャイナ・ステート・コンストラクション・エンジニアリング(M)(CSCEC)が共同で手掛ける。
(東方日報、7月23日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・サン電子版、7月22日)

トロピカナガーデンズ、IOIに6.8億リンギで売却へ

【クアラルンプール】 トロピカナ・コーポレーションは23日、子会社のトロピカナ・インダ(TISB)がIOIプロパティーズ・グループ(IOIPG)の完全子会社であるIOIモール・ダマンサラ(IOI MD)との間で、「トロピカナ・ガーデンズ・モール(TGM)」の売買契約(SPA)を締結したと発表した。

TGMの売却額は総額6億8,000万リンギ。セランゴール州ペタリンジャヤのコタ・ダマンサラに2020年にオープンしたTGMは、MRTスリアン駅に直結しており、7階建てで床面積105万平方フィート。最近グリーンビルディング認証(GBI)も取得した。

トロピカナはブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明で、TGM売却益をグループ負債削減に充てることでキャッシュフローを改善し、金利負担が軽減できると説明。将来の成長を支える必要な原資を得るため、今後も低利回りの土地や投資物件を売却していくとしている。

トロピカナ・グループはTGMのほか2件の投資資産(Wクアラルンプール・ホテルとコートヤード・バイ・マリオット・ペナン)もIOIPGに合計4億3,500万リンギで売却しており、TGMを含めたIOIPGとの取引総額は11億リンギを超える。
(ザ・スター電子版、ビジネス・トゥデー、エッジ、7月23日)

エアアジア、8月30日にスバン空港乗り入れを再開

【クアラルンプール】 格安航空エアアジアは、8月からセランゴール州スルタン・アブドル・アジズ・シャ―空港(スバン空港)におけるナロージェット機運用が再開されることを受け、同空港への乗り入れを8月30日に再開する。親会社のキャピタルAが23日に発表した。
ナロージェット機を投入するのはスバン―クチン(サラワク州)、スバン―コタキナバル(サバ州)の2路線で、エアバス「A320」型機を使用。合計週14便の運航となる。
エアアジア・マレーシアのファレ・マズプトラ社長は、首都圏においてクアラルンプール新国際空港(KLIA)に次いで2カ所目の乗り入れの理由について、同空港の立地と市内中心部および周辺郊外へのアクセスの良さを挙げ、「空港の規模が小さく、乗客数も少ないため、スムーズな旅が保証される」と述べた。
就航記念として、7月28日までプロモーション運賃を提供する。対象となる旅行期間は今年8月30日から2025年10月8日までで、片道運賃はクチン線が88リンギから、コタキナバル線が99リンギからとなっている。
スバン空港への乗り入れ再開により、エアアジア・マレーシアの国内ネットワークは40路線に拡大し、運航本数も週920便から週948便に増加する。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、マレーシアン・リザーブ、エッジ、7月23日)

ファイアフライ、スバン空港に8月29日よりジェット機投入

【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)傘下の航空会社ファイアフライは、セランゴール州のスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)へのナロージェット機乗り入れを8月29日に開始する。

ナロージェット機を運航するのはスバン―ペナン線、スバン―コタキナバル線の2路線で、機材はボーイング「737-800」型機を使用し、座席数は189席。デイリー1便の運航で、7月22日にチケット販売を開始した。

2025年8月6日までの旅行期間を対象に、それぞれ片道129リンギ、249リンギのプロモーション運賃を提供する。運賃には10キログラム(kg)までの受託手荷物、7kgまでの機内持ち込み手荷物が含まれ、機内で無料ドリンクも提供される。

ナロージェット機の投入により、現在ATR72ターボプロップ機で運航しているスバン―ペナン線は1日10便に増便となる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、7月22日)