奇瑞汽車がシャアラム自社工場を開設、「JAECOO」を製造

【シャアラム】 中国の自動車メーカー、奇瑞汽車(チェリー自動車)のマレーシア法人、チェリー・オート・マレーシアは、セランゴール州シャアラムに東南アジア諸国連合(ASEAN)初の自社工場を開設。18日にテンク・ザフルル投資貿易産業相や訪馬中の中国の金壮龍・工業情報化相、奇瑞汽車の尹同躍会長が臨席して開所式が行われた。

同工場は傘下の「JAECOO」ブランドのプレミアム・スポーツ車(SUV)、「J7」の現地生産を担当する。工場開設を記念して同日、「J7」の全輪駆動(AWD)バージョンの初出荷を行った。工場開設により500人の雇用創出に繋がったとしている。

同工場では今後、「J7」のほか大型の「J8」や電気自動車(EV)である「J6」も生産する見込み。敷地内には右ハンドル化を目的とした研究開発センターとテストコースも建設される予定だ。投資額や年産能力などは明らかにされていない。なお「チェリー」ブランドについては、引き続きケダ州クリムのイノコム工場で製造される予定。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月19日、ポールタン、ビジネス・トゥデー、6月18日)

BRICS加盟手続きを近く開始へ=アンワル首相

【ドーハ/ペタリンジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は中国の李強首相によるマレーシア訪問を前に、中国メディア「大報版」との会見に応じ、BRICS(ブリックス)加盟を希望していることを明らかにした。加盟の意向を議長国ブラジルに伝えており、ブラジルの対応をまって加盟手続きを開始するという。

ブリックスはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国の英語の頭文字を並べたもので、著しい経済成長が見込まれる新興国の代表。2024年にサウジアラビア、アラブ首長国連邦、イラン、エジプト、エチオピアの5カ国が加盟し、10カ国体制になった。

アンワル氏は中国の台頭を「世界に抑制と均衡が存在するとの、かすかな希望の光をもたらした」と称賛。習近平国家主席はアジアの価値復活の重要性を認識していると指摘した。さらに「初めて習主席と会った際、引き付けられた。文明を語ることができる、傑出した指導者のひとりだ」と語った。

アンワル氏はまた国際貿易における米ドル支配を批判したルーラ・ブラジル大統領の発言に賛意を表明。「マレーシア、中国間貿易に無関係の通貨が支配的地位にいる。国際通貨として利用されている、というだけの理由で」と語った。
(アルジャジーラ、フリー・マレーシア・トゥデー、6月18日)

ブルームズベール・ショッピングギャラリーが正式オープン

【クアラルンプール】 ケルジャヤ・プロスペック・プロパティは15日、クアラルンプール(KL)のジャラン・プチョンに新たなショッピングモール「ブルームズベール・ショッピング・ギャラリー」を正式オープンし、同日開業式を開催した。

完全子会社のケルジャヤ・プロパティを通じて開発したもので、4階建てで総床面積は32万平方フィート。賃貸店舗数は100店舗で、賃貸可能面積は23万平方フィートに上る。入居率はすでに85%を達成している。新興スーパーマーケットの「ミミズーズー(Memi ZoooZooo)」、ホームセンター「ミスターDIY」、スポーツ量販店「スポーツ・プラネット」などが入居する。

同ショッピングモールは、総開発価値(GDV)12億リンギの面積5.2エーカーの「ブルームズベール@OKR」複合開発の一部となっている。同複合開発では高層マンション2棟、オフィスタワー、「コートヤード・バイ・マリオット・ホテル」も開発される。
(エッジ、6月15日)

テスラがクアンタンに急速充電施設を開設、東海岸では初

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、マレーシア半島部東海岸初となる有料の急速充電器「スーパーチャージャー」をパハン州クアンタンに設置した模様だ。

目撃者のフェイスブック投稿によると、設置されたのは最新型の「V4スーパーチャージャー」ではなく、一世代前の「V3スーパーチャージャー」4基で、一般利用が可能だという。利用料金は他拠点と同様、1キロワット時(kWh)あたり1.25リンギ。満席時に充電完了後5分以上エリアを占有した場合、1分あたり4リンギがアイドル料金として請求される。

テスラは今年3月、4-6月にかけ全国5カ所に充電施設を設置すると発表しており、4月にはペナン州のセベラン・ジャヤにあるショッピングモール「サンウェイ・カーニバル」に設置を行った。「V4スーパーチャージャー」についても、プトラジャヤの「IOIシティモール」、セランゴール州プチョンの「IOIモール・プチョン」に設置されている。今後は、クアラルンプールのミッドバレー・シティにある「ザ・ガーデンズ・モール」にも充電施設を設置する予定だという。
(モタオート、6月15日、ソヤチンチャウ、6月13日)

最新版MM2Hを発表、永住権申請資格は廃止=観光芸術文化相

【クアラルンプール】 ティオン・キンシン観光芸術文化相は14日、外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムの最新版を正式に発表した。

2023年12月に導入された、プラチナ、ゴールド、シルバーの3カテゴリー制度は維持されたが、プラチナで得られていた永住権(PR)の申請資格が今回廃止された。申請できる年齢は25歳以上となり、年間で90日以上の現地滞在が必要となっている。マレーシア国内銀行に必要な定期預金額はプラチナが100万米ドル、ゴールドが50万米ドル、シルバーが15万米ドルと、従来のリンギ建てから米ドル建てに変更された。

MM2Hの申請代行業者については、その信頼性を強化するため、ライセンス要件を厳格化し、▽払込資本金の5万リンギから20万リンギへの引き上げ▽年間ライセンス料を2,500リンギに設定▽事業所が有効な住所を持つこと――を必須とした。新要件に基づきライセンスを取得した業者は、プトラジャヤの観光芸術文化省(MOTAC)内ワンストップセンターで申請を開始できるとしている。

MOTACは要件厳格化に先立ち、申請代行ライセンスの全国的な取り消しを実施。サバ・サラワクの両州は、州独自で設定しているMM2Hプログラムが取り消しの影響を受け機能不全に陥ったとし、強く反発していた。

(ザ・スター電子版、6月17日、15日、14日、マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、6月14日)

MATRADEが米アマゾンと提携、中小企業の輸出強化で

【クアラルンプール】 マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)と米アマゾンは、国内の中小企業(SME)の輸出能力強化に向け、覚書を締結した。アマゾンが提供する海外販売(越境EC)サービス「アマゾン・グローバルセリング」によりSMEの輸出活動を支援する。

アマゾンはトレーニングの提供や成功事例の紹介を行い、MATRADEは地元企業のトレーニング参加を促進する。

アマゾン・グローバルセリングのアナンド・パリット東南アジア責任者は、海外販売に関心を示すマレーシア企業が増えており、1-4月期にはアマゾン・グローバルセリングでの販売者数が前年同期の約2倍に増加したと述べた。

MATRADEは、動画配信の「ティックトック」のオンライン販売サイト「ティックトックショップ」とも提携し、期間限定キャンペーンを実施する。毎年実施される「ASEAN(東南アジア諸国連合)オンライン・セールデー」の場を活用し、マレーシア企業30社が1,500万リンギの売上を達成するよう支援するとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ビジネス・トゥデー、6月14日)

ネット不動産投資「リノシー」、KLに新拠点を設立へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ネット不動産投資のジーエーテクノロジーズ(本社・東京都港区)は17日、グループ会社のジーエーテクノロジーズ(タイ)が7月中にクアラルンプール(KL)に新拠点を設立すると発表した。

ジーエーテクノロジーズはネット不動産投資サービスブランド「RENOSY(リノシー)」を展開している。海外でも、2020年に中華圏の不動産投資家向け日本不動産プラットフォーム「神居秒算」事業を取得し、2022年にはタイで外国人駐在員向け不動産賃貸仲介のディアライフ・コーポレーションを経営統合するなど、アジアでの海外事業拡大に注力してきた。

マレーシアの日本人居住者数は、東南アジアではタイ、シンガポールに次いで3位で、日系企業の駐在員も多いことや、タイで展開する日本人向け賃貸仲介サービス「ディアライフ・バイ・リノシー」によってこれまで培ってきたノウハウの活用もできることから、マレーシアでの新拠点設立を決定したという。

新拠点の設立が完了すると、ジーエーテクノロジーズのネットワークは7つの国と地域、計54拠点に広がる。同社はネット不動産のグローバル展開をさらに推進していく方針だ。

第1四半期の国内観光客数、前年比19%増加=統計局

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は12日、2024年第1四半期の国内観光に関する調査を発表。国内観光客数は5,860万人となり、前年同期(4,930万人)から19.0%増、前期(5,500万人)から6.5%増となった。

観光客の支出額は241億リンギで、前年同期(192億リンギ)から25.3%の大幅増加、前期(238億リンギ)からも1.2%の増加となった。

観光関連産業の指標は、テーマパークが前年同期比で20.6%アップ、前期比では7.8%のマイナスとなった。宿泊施設は前年同期比12.2%。前期比1.1%と共にプラスとなった。

5つ星のホテルは前年同期比3.3%、前期比0.2%それぞれアップ。4つ星は前年同期比プラス0.2%、前期比ではマイナス0.1%。3つ星は前年同期比20.7%増、前期比はマイナス0.3%となった。

国内空港到着者数は前年同期から2.4%、前期から2.6%共にマイナスとなった。燃料販売は、前年同期比2.8%、前期比1.1%共に上昇した。

対シンガポールドルのリンギ相場、さらに上昇の可能性

【クアラルンプール】 マレーシア通貨リンギの相場がここ数カ月、シンガポール(S)ドルに対し値上がりしており、年末までには1Sドル=3.43/3.45リンギまで上昇すると著名エコノミストが予想している。

バンク・ムアマラット・マレーシアの主任エコノミストであるモハマド・アフザニザム氏は、リンギ需要増大の要因として、外国直接投資(FDI)のマレーシアへの流入、特にジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)への流入を挙げた。

アフザニザム氏は「著名企業が同特区などへ投資し、マレーシア資産への関心が高まっている」と述べた。現在、相場は1Sドル=3.4868リンギ前後で推移している。

ただリンギ上昇が持続するかは外部要因、特に米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に左右されるという。

米労働市場の重要指標である非農業部門の賃金は伸びに加速が見られており、FRBが早期に利下げするとの観測が後退した。利下げ延期は世界の外為市場に影響を及ぼすという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月12日、エッジ、マレーシアン・リザーブ、6月11日)

景気後退にあると考えるマレーシア国民が68%=イプソス調査

【クアラルンプール】 成人の68%はマレーシアが景気後退にあると考えていることが、市場調査・世論調査のイプソスの調査で分かった。

イプソスは3月下旬から4月上旬にかけマレーシアで18歳かそれ以上の成人500人余りから意見を聞き取り、ほかに33カ国で75歳以上の2万4,801人をオンラインで調査した。マレーシア人の3人に1人は、国内インフレ危機はほかの国より深刻だと回答。何とか家計をやりくりしているとの回答は半数に達した。

調査報告は「経済状態に関する国民の受け止め方と経済統計が一致していない。国民に正確な情報が伝えられ家計についての懸念を和らげることが重要だ」とした。

国内経済は昨年通年で3.7%成長し、今年第1四半期は4.2%の成長だった。消費者物価上昇率は昨年が2.5%で、今年は2-4月までの3カ月間、1.8%の低水準を維持している。

不自由なく生活できている、との回答はマレーシアが26%だったのに対し、インドネシアは39%、シンガポールは45%だった。自国が景気後退にあるとの回答も、タイは66%、インドネシアは50%、シンガポールは32%で、マレーシアの68%が東南アジアでは最高だった。
(エッジ、マレー・メイル、6月13日)