ASEAN関連首脳会議、半導体関税・地域の安定などが議題に

【クアラルンプール】 ドナルド・トランプ米国大統領は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に出席するため26日にマレーシア入りするが、一連の会議では半導体関税、貿易、投資、安全保障、地域の安定が議題に上ると予想されるという。エドガード・カガン駐マレーシア米国大使がベルナマ通信との会見で明らかにした。

カガン氏は「米国企業による巨額の投資が半導体分野でなされており、マレーシアは米国にとり極めて重要なパートナーだ。トランプ氏の滞在中、関税が議題に取り上げられる」と述べた。

米国へのマレーシアからの半導体輸出が引き続き関税除外の措置を受ける可能性について、カガン氏は「コメントできる立場にないが、マレーシアは米国にとり半導体における極めて重要なパートナーだ」と重ねて強調した。

トランプ大統領が参加首脳と個別会談を持つ可能性を問われたのに対し、カガン氏は「米国大統領が海外を訪問する時、主催者と会うのが決まりだ」とアンワル・イブラヒム首相との会談の可能性を示唆した。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月23日)

SIMカード購入制限を来年から強化へ、外国人は2枚まで

【クアラルンプール】 政府は、オンライン詐欺や不正利用の増加を受け、携帯電話用のプリペイドSIMカードの購入を、マレーシア人の場合は通信会社1社につき2枚まで、外国人の場合は全社合計で2枚までに制限する方針だ。テオ・ニーチン副通信相が22日、下院議会質疑で明らかにした。

テオ氏によると、規制強化の新ガイドラインは2026年第1四半期の施行を目指している。マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)を通じ、見直しに向けた公聴手続きを進めている。現在は、通信会社1社につき5枚まで購入が可能。

近年、オンライン詐欺や、人工知能(AI)を使った偽情報、ソーシャルメディアアカウントの不正利用が問題になっており、特に外国人の場合、捜査時の追跡が難航しがちという。ユーザーの年齢と身元確認の強化も検討しているという。
(マレー・メイル、エッジ、10月22日)

「マレーシア・島根フェア」をKLで開催、9社が30品目を出品

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 島根県は21日、マレーシアの食品輸入卸業者であるママミ・ショップ(M)と連携し、「マレーシア・島根フェア」をクアラルンプール(KL)で初開催すると発表した。現地小売店3店舗にて試食・試飲販売を行い、県産食品のマレーシア市場への参入を目指す。

開催時期は10月23日―11月2日で、23―26日の4日間は、県内食品等製造事業者による試食・試飲販売場所はDE-Market、伊勢丹KLCC店、西武百貨店ザ・エクスチェンジTRX店――の3カ所。県内食品製造事業者9社(うち7社が渡航)がお茶、お菓子、調味料、健康ドリンクをはじめとする島根県の特色ある約30品目を出品する。

ママミ・ショップ(M)は1950年創業の健康食品やオーガニックに強みを持つ会社で、スーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店、ホテルやオンラインストアなど1,000を超える取引先を持っている。

トランプ大統領が26日に来馬、ASEAN首脳会議に出席へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ドナルド・トランプ米大統領は、第47回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するため、10月26日にマレーシアを訪問する。ファ―ミ・ファジル通信相兼政府報道官が明らかにした。トランプ大統領にとり昨年11月の2期目の就任以降初めてのマレーシア訪問となる。

ASEAN首脳会議は10月26日から28日まで開催され、ASEAN加盟10カ国すべてと、米国、中国、日本、インドを含む対話パートナー国の首脳が一堂に会する予定となっている。同首脳会議では地域経済協力、持続可能な開発、安全保障問題などが議論の中心になるとみられる。

先に就任した高市早苗首相もASEAN首脳会議に出席する意向を示しており、ホストであるアンワル・イブラヒム首相も「高市首相の首脳会議出席を楽しみにしている」との声明を発表している。

トランプ大統領は訪馬後、27日から3日間にわたって日本に滞在する予定。その後は韓国で10月31日から11月1日にかけて開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する予定だ。

トランプ大統領の訪馬に合わせてマレーシアの市民社会団体と政治団体の連合は、26日午前中にアンパン・パークで「トランプ、あなたはマレーシアで歓迎されていない」と題した抗議デモを計画している。同デモはマレーシア統一民主同盟(MUDA)、祖国戦士党(ペジュアン)、マレーシア・イスラム青年団(ABIM)、マレーシア・イスラム組織諮問評議会(MAPIM)など、20以上の参加団体の支援を受けている。

TRXのエクスチェンジ106、契約締結率75%を達成

【クアラルンプール】 クアラルンプールの国際金融地区トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)の高層ビル「エクスチェンジ106」の契約締結率が75%に達した。

ビルを運営するインドネシア系不動産開発会社ムリア・プロパティ・デベロプメントは16日、高級オフィス物件を運営する「アーバン・ピナクル・ベンチャーズ」と13万4,000平方フィートの追加契約を締結。アーバンは7月に、エクスチェンジ106の10フロア分をすでに開業しており、新たな契約分と合わせて計25万平方フィートを占有することになる。アーバンは、中国の不動産開発会社CHLマネジメントのマレーシア子会社。CHLは中国では30棟以上の高級オフィスビルを運用しており、海外初進出事業がエクスチェンジ106になる。

2019年完成のエクスチェンジ106は、総賃貸可能面積260万平方フィート。そのうち、今回のアーバンの追加契約分も含め170万平方フィートの賃貸可能面積を確保し、2026年第3四半期までに損益分岐点の目標達成が見込まれるという。ムリアのファリス・ナジャン・ハシム最高経営責任者(CEO)は「タワー内でより活気に満ちた国際的なビジネスコミュニティが育まれつつある。世界の商業市場におけるマレーシアの地位向上に引き続き尽力していく」としている。

エクスチェンジ106ではこのほか、中国のフィンテック大手アント・インターナショナルが3フロア分を占有しているほか、同じく中国系の通信会社ファーウェイ、世界的なコンサルティング会社アクセンチュアなども入居している
(ビジネス・トゥデー、10月21日、エッジ、10月17日)

PILLAR、ペナンでの製造に向けマレーシア現法設立へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 流体制御関連機器メーカーのPILLAR(本社・大阪市西区)は21日、取締役会を開催し、マレーシアに製造販売子会社を設立することを決議。ペナン州に製造拠点を構える方針だ。

PILLARは、半導体製造で重要な役割を担う、洗浄装置向けフッ素樹脂継ぎ手で世界シェア9割を誇る。マレーシア政府が半導体産業に力を入れていることもあり、マレーシア市場を成長市場と位置づけ、現地での生産体制を整備し、グローバル競争力の強化を図るという。

資本金は300万米ドル(約4.35億円)で、2026年3月の法人設立を予定している。

バティックエア、ペナン―メダン&シンガポール線を12月8日就航

【ジョージタウン】 バティック・エアは、ペナンとメダン(インドネシア・スマトラ)及びシンガポールを結ぶ直行便を12月8日に就航すると発表した。機材はいずれもボーイングB738型機を使用し、デイリー運航となっている。

ペナン―メダン間のスケジュールは、往路の「OD312」便はペナン発が17時45分、メダン着が17時45分。復路の「OD313」便はメダン発が18時45分、ペナン着が20時40分となっている。

ペナン―シンガポール間のスケジュールは、往路の「OD831」便はペナン発が8時20分、シンガポール着が9時45分。復路の「OD832」便はシンガポール発が15時20分、ペナン着が16時45分となっている。

バティック・エアはさらに来年にはコタキナバル及びクチンとペナンを結ぶ直行便を導入する予定。国際線では2025年10月末までに中国・昆明とペナンを結ぶ新たなチャーター便を開始する予定だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、10月17日)

ジェトロ、マレーシアデジタル経済公社と協力覚書を締結

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本貿易振興機構(ジェトロ)は21日、マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)と10月15日に協力覚書(MoC)を締結したと明らかにした。10月22日にはMoCの締結式を予定している。

両機関の更なる連携強化を通じた両国のイノベーションの促進を目的としたもので、▽デジタル経済における二国間貿易と投資の促進 ▽市場参入支援 ▽専門家交流――の3つのポイントで連携を強化する。日本とマレーシアのデジタルエコシステムの発展に向けた両機関の連携をより一層強化し、日本への展開を目指すマレーシアのテック企業、マレーシアへの展開を目指す日本のテック企業に寄り添ったサポートを提供。 両国の著名な専門家が双方のイベントや会議に参加することで両国間の情報の共有を円滑にし、イノベーションの機運醸成を図る。

ジェトロとMDECはそれぞれ日本とマレーシアにおけるテックスタートアップやコンテンツ企業の海外展開支援と、海外企業・スタートアップの対内投資促進を支援している。両機関はこれまでも協力して企業支援を行っており、特に2017年からは両国のスタートアップ企業、投資家などのネットワーキングイベントの開催や、両国のイベントへの企業派遣、マッチング支援など連携を深めてきた。

愛知県豊田市とクチンサウス、友好都市視野に協力関係強化

【クアラルンプール】 愛知県豊田市と、サラワク州のクチン・サウス議会(MBKS)は、友好都市協定締結を視野に、持続可能な都市開発や文化交流などでの協力関係を強化していく方針だ。

MBKSのウィー・ホンセン氏が、豊田市で14―16日に開催された、国連経済社会局(UN DESA)主催の「2025国際首長フォーラム」に出席に合わせ、太田稔彦市長と会談した。両市の交流は、豊田市足助地区の住民らが2014年にクチンで和太鼓演奏をしたのがきっかけで続いてきた。

今後は、より長期的な協力関係を目指し、文化交流や、学生交換プログラムなどを推進していく。さらに国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、スマートインフラ開発などでも協力の可能性を探っていくという。
(ダヤクデイリー、ボルネオポスト、10月16日)

連邦歳入の40%はサバ州の権利、コタキナバル高裁判決

【コタキナバル】 連邦政府歳入の連邦政府と州政府間の配分に関するサバ州弁護士会が起こした訴訟で、コタキナバル高等裁判所は、現行の連邦政府とサバ州政府との取り決めは憲法違反であり、連邦政府は40年近く、歳入の40%はサバ州の権利との規定に違反してきたとの判断を示した。被告は連邦政府と州政府で、連邦政府側は控訴する見通しだ。

判決では、連邦政府歳入の40%はサバ州に支払われるべきとし、1974年から2021年までの配分額を算定する義務が連邦・州政府にあるとした。セレスティナ・スチュエル・ガリド裁判官は判決で、連邦政府と州政府の取り決めは連邦憲法に違反しており、権限を逸脱していると述べた。

マレーシアの歳入源と歳入配分は連邦憲法により定められており、特にサバ州とサラワク州に対しては道路整備補助金など特別な取り決めが設けられている。
(マレー・メイル、ザ・スター電子版、ジェセルトン・タイムズ、10月17日)