補助金なし「RON95」3.87リンギに引き下げ、14日から

【クアラルンプール】 財務省は13日、14―20日の1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格は、前週の1リットル当たり4.02リンギから15セン引き下げられ、3.87リンギとなった。

燃料補助金制度「ブディ・マダニ」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も20セン引き下げられ、前週の4.90リンギから、4.70リンギとなった。

半島部のディーゼルの小売価格についても30セン値下がりし、「ユーロ5 B10」および「B20」が4.87リンギ、「ユーロ5 B7」ディーゼルは5.07リンギとなった。

「RON95」の補助金付き価格は1.99リンギ、サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギでそれぞれ引き続き据え置く。

今回、全ての燃料価格が値下げとなったものの、財務省は「原油価格は依然として1バレルあたり100ドル前後で、高止まりしている」と説明。国民に対し燃料の節約使用を呼びかけている。
(ビジネス・トゥデー、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月13日)

サッカーW杯は20年ぶり無料テレビ放送、政府・通信3社が連携

【クアラルンプール】 来月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は、マレーシア国営放送(RTM)などを通じて無料で視聴可能になった。ファーミ・ファジル通信相が13日、正式に明らかにした。全国民向けに無料配信されるのは20年ぶりになるという。

無料配信は、RTMと、政府系通信大手のテレコム・マレーシア(TM)傘下のユニファイ、さらにセルコムDigi、Uモバイルの大手通信会社の戦略的提携により実現した。RTMのテレビ放送と、アプリ版「RTM Klik」を通じて全104試合がライブまたは録画中継される予定。

ユニファイTVでの配信も決まっているほか、他の提携通信会社でも配信の可能性があるが、詳細はまだ決まっていない。

W杯の配信は、有料テレビ放送のアストロ・マレーシア・ホールディングスが過去5大会で放映権を持っていたが、アストロは今月6日、今回の放映権の入札失敗を正式に発表。放映権料の高騰と、過去の大会で海賊版が横行したことなどを要因に挙げていた。またこれまでW杯放送でスポンサーなどを務めた通信大手マキシスも今回は、提携を見送った。

今回、開幕まで1カ月を切った現段階でも中国、インド、タイなど多くのアジアの国々で放映が決まっていないという異例の事態となっている。時差の関係で放送が深夜から朝にかけてになるため、視聴者が限定的と予測されることに加え、国際サッカー連盟(FIFA)がアジア各国に対して強気の放映権料を設定したとも伝えられている。マレーシア政府は今回、2,400万リンギを割り当てたとみられている。

今大会は6月11日―7月19日の開催が予定されている。
(ビジネス・トゥデー、ザ・スター、エッジ、5月13日)

南西モンスーン入り、高温と突発的暴風雨への備えを呼びかけ

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は5月14日に南西モンスーン入りし、9月まで続く見込みだと発表した。湿度が下がるため多くの地域で高温乾燥状態になり全国的に晴れの日が増えるが、一部地域では強風や雷雨を伴う大雨が発生する可能性がある。

モハマド・ヒシャム局長はマレー半島西部、サラワク州北部、サバ州西部など一部地域では強風や雷雨を伴う大雨が発生する可能性があると注意を促した。特に早朝はスコールライン(熱帯における積乱雲が帯状・線状に連なって移動する現象)発生に対する注意が必要だという。

国家災害管理委員会の委員長を務めるアハマド・ザヒド・ハミディ副首相は、この時期は一般的に降雨量が少なくなると指摘。「気象状況に注意を払い、節水に努め、煙害や環境汚染につながる野焼きは避けるべき」と呼びかけた。
(マレー・メイル、5月14日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、ベルナマ通信、5月11、13日)

虚血性心疾患が10年連続死因トップ、2位は肺炎=統計局

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は12日、「マレーシアにおける死因統計時系列データ2010―2019」を発表。2010年から2019年の10年間にわたり虚血性心疾患が一貫してマレーシアにおける死因トップだったことが分かった。

2019年は虚血性心疾患が占める割合が14.9%でトップ、これに肺炎(12.2%)、脳血管疾患(7.9%)、交通事故(3.8%)、気管・気管支・肺の悪性腫瘍(2.4%)と続いた。ICD分類別の死因トップは循環器系疾患の29.9%で、2010年の27.4%から増加した。これに呼吸器系疾患(18.3%)、悪性新生物(腫瘍、14.4%)、外因性疾患(8.1%)、特定感染症および寄生虫疾患(6.9%)が続いた。

性別では、男性は虚血性心疾患が17.2%でトップ、これに肺炎(11.5%)、脳血管疾患(7.4%)、交通事故(5.4%)、気管・気管支・肺の悪性腫瘍(2.7%)と続いた。女性は肺炎が13.2%でトップとなり、これに虚血性心疾患(11.4%)、脳血管疾患(8.6%)、乳腺悪性腫瘍(4.2%)、糖尿病(2.4%)が続いた。

民族別では、マレー系、中華系、インド系はいずれも虚血性心疾患が死因トップで肺炎が2位だったが、その他のブミプトラ(マレー系と先住民の総称)は肺炎がトップで脳血管疾患が2位だった。

年齢別の死因トップは、0―14歳の年齢層では肺炎および交通事故で、15―40歳は交通事故、41―59歳は虚血性心疾患、60歳以上も虚血性心疾患だった。

エネルギーや生活費を可視化したダッシュボード、15日から利用可

【クアラルンプール】 経済省と統計局が共同で開発した、世界の供給面の危機に関するデータを可視化したモニタリングダッシュボードが15日、一般公開される。国家経済行動評議会の供給網危機に関するオンライン会見で、アクマル・ナスルラー経済相が発表した。

一般向けダッシュボードは、エネルギー、一次産品、生活費、経済状況、為替相場など10のメニューで構成。政府専用バージョンもあり、政府は危機の進展状況注視、リスクの早期見極め、影響緩和戦略の策定に利用する。アクマル氏は「ほぼリアルタイムのデータを利用し、影響を察知し、行動を調整し、大衆に明確な情報を提供する」と説明した。

アクマル氏は世界銀行が報告書で、エネルギー確保、需要管理などを政府に提案したことにも触れ、特定の燃料の輸出規制、省エネ対策などを調整中だと述べた。
(ザ・サン電子版、ザ・スター電子版、エッジ、5月12日)

4月の鉄道とバスの利用者が1日平均で130万人超

【クアラルンプール】 4月の鉄道とバスの利用者が1日平均で130万人超に急増した。12日に開催された国家経済行動評議会(NEAC)で報告され、経済省は「世界経済の不確実性の中で、国民が日常支出や通勤習慣を調整し始めていることを示すもの」としている。

アクマル・ナスルラー経済相によると、1日平均乗客数は鉄道が前月比7.6%増の108万5,580人、バスは10.3%増の22万7,448人だった。アクマル氏は「こうした小さな行動変化が家計負担を軽減する上で重要」と述べた。

また食料品価格については4―6日の分析では、一部の品目で値上がりが見られたものの、全体的には抑制可能な範囲内にとどまっているとした。一方で、農村部で影響が強まっているとの懸念から、アクマル氏は「貧困層や社会的弱者といった支援が必要な人々に確実に届くよう調整していく」と強調した。
(マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、5月12日)

自動運転「レベル3」、2030年までに実現へ

【クアラルンプール】 マレーシアは2030年までに、一定の条件下での自動運転「レベル3」を目指す方針だ。投資貿易産業省のシム・ツェツィン副大臣が11日、明らかにした。

自動運転については、米国自動車技術者協会(SAE)の定めるレベル0(運転自動化なし)―5(完全運転自動化)までの6段階レベルが、国際的に広く参照される技術基準となっている。今回、シム氏が言及したのは、この「レベル3」にあたり、運転席に人が乗車した状態での自動運転となる。

シム氏は、マレーシアでの自動運転の議論はまだ初期段階としたうえで、今すぐ準備を始めなければ取り残されるリスクがあると警告。同省傘下のマレーシア自動車・ロボット工学・IoT研究所(MARii)で基礎研究を開始すると言明した。また、センサーや半導体、ソフトウェアなど幅広い技術が必要になるため、業界にスキルアップを働きかけると同時に、国としてのインフラ整備を促進していく方針だ。

自動運転については、米国では人の乗車を不要とする「レベル4」に基づくロボタクシーの商用運行が拡大しつつある。また国連欧州経済委員会(UNECE)の自動車国際基準会議(WP.29)で、安全基準整備が進んでおり、近く合意される見通し。
(マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月11日)

マレーシア航空、4月の定時運航率90%超を記録

【クアラルンプール】 マレーシア航空は11日、4月の定時運航率(OTP)が90%以上を達成したと発表した。今年に入り85%超を維持しており、特に3月以降、中東情勢により各航空会社が影響を受ける中、2カ月連続で90%を上回ったという。

OTPは定刻から15分以内に出発した割合で、マレーシア民間航空局(CAAM)は各航空会社に対し85%以上を業界目標として求めている。これに対し、同社は2025年通年で84%だったが、今年第1四半期には88%まで改善した。

同社は2024年にOTPが一時70%台に低下したのを受け、搭乗手続きや地上業務を含むネットワーク全体で継続的な改善を進めており、今回はその結果としている。
また旅行需要も好調で、3月は前年同月比30%増、4月も同8%増となった。

マレーシア航空グループの航空事業最高経営責任者のブライアン・フーン氏は、地政学的な不確実性や需要変動が続く中だからこそ、信頼性と柔軟性の確保が重要と強調。新たに「ナウ・ボーディング」キャンペーンを実施し、追加料金なしでフライト変更を無制限に行えるフレックス運賃などを通じ、利用者の利便性向上を図るとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、5月11日、発表資料)

高所得者層対象の燃料補助金削減を近く決定=アンワル首相

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相は、燃料補助金制度の合理化、特に高所得者層を対象とした制度見直しを近く最終決定すると述べた。中東紛争に伴う原油価格高騰を受けて政府の補助金負担が増大しており、政府は補助金合理化には基本的に同意しているという。

高所得者層を対象とした燃料補助金制度の合理化案については、国家経済行動評議会(MTEN)傘下の危機管理タスクフォースが作成した関連文書が1カ月前に提出され、過去3週間にわたって精査されてきた。ただアッパーミドル(中流上層層)への影響を避けるため、所得上位何パーセントに適用するかについてはまだ決定していないという。与党連合内部からは生活費の高騰の影響をより強く受けている低所得者層(B40)や中所得者層(M40)に補助金をより重点的に配分すべきとの声が上がっている。

アクマル・ナスルラー経済相は先ごろ、アンワル首相が国内燃料供給継続に関する計画を近く発表する予定だと公表。国内の経済活動を維持するために十分な国内燃料供給を確保することに重点を置くと述べていた。政府は6月までの供給量は十分確保していると保証している。
(ザ・スター電子版、ボルネオポスト、ベルナマ通信、5月11、12日)

グローバルハブ、マレーシア留学支援プロジェクトを開始

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 グローバルハブジャパン(本社・東京都渋谷区)は11日、マレーシア高等教育の認知拡大などを目的とした、留学支援プロジェクト「マレーシア・ユニバーシティ・パスウェイ」(MUP)を発表。マレーシアの高等教育省傘下の「エデュケーション・マレーシア・グローバル・サービシズ」(EMGS)と提携し、日本の高校生のマレーシアの大学への進学機会の創出を図る。

同社は2010年創業で、これまでも「マレーシア留学サポートセンター」を運営してきた。新たなMUPでは、マレーシアの大学進学ルートについて高校成績などを目安に整理しながら、大学選択から留学ビザ申請まで一貫した支援体制を提供する。また成績優秀者に対しては、授業料が免除される給付型奨学金の案内なども積極的に行う。現在、「協定校推薦」という枠組みのもと、マレーシアの40大学(国立・私立・欧米大学マレーシア校)と、日本の高校28校が参加しているという。

EMGSは留学ビザの管理を担う機関。日本の民間企業がEMGSと提携するのは初という。EMGSの統計によると、2025年の日本からの留学ビザ申請人数は1,900人超で、国別では第9位で、年々増加傾向にある。