12月のマレーシア人訪日者数、前年比40.4%増で10万人突破

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年12月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は10万600人となり、前年同月比で40.4%の大幅増となった。

査証免除措置による訪中旅行の継続的な人気等があるものの、スクールホリデーやクアラルンプール―関西間の直行便数の増加の影響等もあり、単月として過去最高を記録した。1―12月の累計では63万6,600人となり、前年同期比で25.6%の大幅増となった。

12月の世界全体の訪日者数は、前年同月比3.7%増の361万7,700人。12月として過去最高を記録した。1―12月の累計では4,268万3,600人となり、前年同期比15.8%増となった。 過去最高だった2024年の3,687万148人を580万人上回り、過去最高を記録した。

スクールホリデーやクリスマス・年末年始に合わせた旅行需要の一層の高まりが多くの市場で見られ、東アジアでは韓国、台湾、東南アジアではマレーシア、タイ、欧米豪では米国、カナダを中心に訪日外客数が増加したことが押し上げ要因となった

ソーシャルメディア免許義務、ユーザー800万人の条件見直しへ

【クアラルンプール】 政府は25年1月から運営免許の取得を義務付けている、国内で800万人以上のユーザーを持つソーシャルメディア、メッセージングプラットフォームのユーザー数要件を見直す。ファーミ・ファジル通信相が下院答弁で表明した。

800万人以下のプラットフォームでも国民、特に子どもや家族に有害な事案が発生し得ると判断した。問題の核心はXで、Xの国内ユーザーは800万人以下のため運営免許の取得義務がない。しかしXに内蔵のGrokの画像生成機能で不適切な使用がみられ、現在国内でGrokの利用は規制されている。ファーミ氏は、Xはソーシャルメディアだが、Grokは人工知能(AI)アプリで、本質的に2つの機能の組み合わせであり、有害情報防止のため精査が必要になったと説明した。

ファーミ氏は21日にXの代表と会合を持ち、安全対策について報告を求めた。X側はGrokがわいせつ、性的画像の生成や画像編集に利用できないよう対策を講じていると表明。有害コンテンツの拡散防止努力を改めて表明した。

Grokについてはほかの国でも不適切な使用が報告されている。マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)には17件の苦情、報告があった。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、エッジ、1月22日)

補助金なし「RON95」を2.54リンギに引き上げ、1月22日から

【クアラルンプール】 財務省は21日、2026年1月22日から1月28日までの1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格を、前週の1リットル当たり2.52リンギから2セン引き上げ2.54リンギにすると発表した。

新燃料補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格は3.08リンギから2セン引き上げ、3.10リンギとする。一方「BUDI95」適用価格は1.99リンギで据え置く。

ディーゼルの小売価格については、「ユーロ5 B10」および「B20」は1リットルあたり2.84リンギから4セン引き上げ、2.88リンギとする。また「ユーロ5 B7」ディーゼルも3.08リンギに引き上げる。サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギで据え置く。
(ポールタン、エッジ、ベルナマ通信、1月21日)

アンワル首相が国家教育計画発表、ポリテクニックをレベルアップ

【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は20日、国家教育開発10カ年計画(対象期間2026―35年)を発表した。引き続きポリテクニック(実学、職業教育に重点を置いた高等教育機関)の質向上を図る。教育の無償化を拡大する。読むことに対する関心が低下していることから読書習慣を促す。

推進機関は教育省と高等教育省で、現在高等教育省がポリテクニック・コミュニティーカレッジ法案の策定に取り掛かっている。コミュニティーカレッジは会計、建築、工学など幅広い技術・職業教育を提供している。

教育計画の骨子は次のとおり。
◎バハサ・ムラユ(マレー語)の教育をすべての学校で義務付ける
◎27年から、プレスクール(就学前のこども向け教育)は5歳から、初等学校(小学校)入学は6歳からとする
◎27年から初等・中等教育に技術・職業訓練をカリキュラムに組み込む
◎連邦憲法とマレーシアの歴史に関する学習をすべての公営・私立大学のカリキュラムに含める
◎教育ローン計画に基づく授業料免除者・奨学金受給者の枠を5,800人から1万人に増やす。貧困層が対象
(ベルナマ通信、エッジ、1月20日)

ららぽーとBBCCなど、高速バス向け交通ハブとして認可へ

【クアラルンプール】 アンソニー・ローク運輸相は21日、高速バス利用者の移動を円滑にするため、三井不動産が手掛ける「ららぽーとブキ・ビンタンシティセンター(BBCC)」など首都圏クランバレーの主要ショッピングモールに対し公共交通ハブの認可を交付すると発表した。

「ららぽーとBBCC」のLG1階に位置する「ららぽーと・トランスポートハブ」は早ければ来月にも認可される見込み。このほかプトラジャヤの「IOIシティモール」、ペタリンジャヤの「ワン・ウタマ」が候補に挙がっており、「サンウェイ・ピラミッド」も評価中となっている。運輸省は、公共陸運局(APAD)を含む関係機関と緊密に連携し、手続きの迅速化に取り組んでいる。

「ららぽーと・トランスポートハブ」を視察したローク氏は、「認可を受けるにはこれらのモールはまず施設を改修し、利用者の安全を確保する必要がある」と言明。「ららぽーとには適切な乗降場とバス停があり、公共交通ハブとして効果的に機能できる」と述べた。「ららぽーとハブ」は現在、中距離オンデマンド乗合ミニバス(DRT)のハブとして機能している。

これまでクアラルンプール(KL)ーシンガポール間を運行する高速バスは、「ベルジャヤ・タイムズスクエア」や「コーラスホテル」など、乗客が降車するには不適切で安全ではないとされる場所に停車していた。このため道路渋滞を引き起こし、安全上の懸念を引き起こしていたという。

ローク氏は「ららぽーとは、主にKLとシンガポールを結ぶ路線に特化した専門ハブであり、観光客を市内中心部へ直接呼び込むことを目的としている」とし、ターミナル・ベルセパドゥ・セラタン(TBS)やターミナル・ベルセパドゥ・ゴンバック(TBG)などの大規模ターミナルとは競合しないと指摘。「同様にワン・ウタマのような場所は、これまで非公式に降車場所として運営されてきた。我々は安全を確保するため、これらの場所を公共交通ハブとして整備し、正式に認可したいと考えている」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、1月21日)

輸入電気自動車の関税率は30%、中国からの輸入車は5%

【クアラルンプール】 マレーシア自動車協会(MAA)のモハマド・シャムソル会長は20日の会見で、完成車として輸入される電気自動車(EV)に対する関税率は30%、物品税は10%になると発表した。これに10%の売上税が引き続き課せられる。EV普及のため政府は、輸入関税、物品税を免除する措置を2025年末まで実施していた。

しかしマレーシアが自由貿易協定(FTA)を交わしている国は優遇措置の対象で、東南アジア諸国連合(ASEAN)・中国FTAに基づき、中国から輸入のEVに対する関税率は5%。ASEANは韓国ともFTAを交わしているが、乗用車は「極めて慎重な配慮を要する領域」のため、現代、起亜製EVには30%の関税が適用される。マレーシアに輸入されているEVの多くは中国から輸入されており、これには中国メーカー以外に、テスラやBMWのEVが含まれる。

免税措置の撤廃はマレーシアでの組み立てを促す意味合いがある。現地組立(CKD)方式のEVに対し、物品税、売上税は27年末まで免除される。部品に対する輸入関税の免除も継続される。すでに中国、ドイツ系など複数のメーカーがマレーシアでの組み立てに乗り出している。
(ソヤチンチャウ、オートマチャ、ポールタン、1月20日)

エアボルネオ、今年下半期にマレーシア本土路線を開設へ

【クアラルンプール】 サラワク州政府が所有する地域航空会社、エアボルネオ・ホールディングスは、今年下半期に東マレーシアとマレーシア半島部を結ぶ路線を開設し、2027年からは東南アジアの域内路線にも拡大する計画だ。アブドル・カリム・ラーマン・ハムザ州観光・クリエイティブ産業・舞台芸術相が明らかにした。

機材の空き状況、規制当局の承認、理事会の承認を条件に、段階的に路線拡大を実施する予定。取締役会の承認と機材の供給状況しだいで今後1年以内に少なくとも3機のジェット機の導入が計画されており、マレー半島を結ぶ路線や域内路線の運航が可能となる。

現在、エアボルネオは以前MASウイングスが運航していたサラワク州、サバ州、ラブアンでの地方路線を継承している。運用機材はATR機8機とツイン・オッター機6機だが、これらは地方路線や短距離路線には適しているものの、半島への長距離路線には不十分だという。

アブドル・カリム氏は、運航体制の整備状況次第で、2027年からタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピンなどの地域路線への就航を開始し、その後、より広範な路線拡大を検討する可能性があると述べた。
(ザ・スター電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、1月20日)

KLのコーラスホテルが営業終了、シンガポールとのバス停も移転

【クアラルンプール】 老舗ホテル「コーラスホテルKLCC」が18日、営業を終了した。ペトロナス・ツインタワーに近いクアラルンプール(KL)中心部の一等地に位置。シンガポールとを結ぶ長距離プレミアムバスサービス「エアロライン」の発着場としても知られていた。

ホテルは、1984年に「ミン・コート・ホテル」として開業し、その後、コーラスホテルとしてリブランディングされた。約0.6ヘクタールの敷地に、12階建て388室で構成されていた。しかし、所有するマラヤン・ユナイテッド・インダストリーズ(MUI)が昨年8月、不動産開発のマーシン・グループに2億6,000万リンギで売却。総開発価値12億8,000万リンギの高級サービスアパートメントとして再開発される予定だ。

また、1990年代初頭からエアロラインの発着場にもなっており、近年は年間470万人の利用があったという。バス運営会社ズルコはエアロラインとして22台のバスを保有しており、当面はホテル向かいの宝飾店が臨時の発着場となる。

一方、公共陸運局(APAD)はズルコに対し、KL郊外の交通ハブであるTBSターミナルへの移転などを求め、昨年11月に1カ月間の運行停止を命じており、今後の運行が注目される。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレーシアン・リザーブ、1月18日、ザ・スター、1月19日)

「アイコニック・マージョリー・ペナン」ホテルが正式開業

【クチン】 アイコニック・ペナンは、「ビジット・マレーシア・イヤー2026(VM2026、マレーシア観光年2026)」キャンペーンに先立ち、マリオット・インターナショナルの個性的な独立ホテルカテゴリーの「トリビュート・ポートフォリオ」のホテル「アイコニック・マージョリー・ペナン」を正式開業した。

「アイコニック・マージョリー・ペナン」は同州バヤンレパスに所在する全298室の5つ星ホテルで、2016年にセベラン・ペライに開業した「アイコニック・ホテル」に続く、アイコニック・グループの2カ所目のホテル。総投資額は1億8,000万リンギ。

ペナンのババ・ニョニャ(中国人男性とマレー人女性との間に生まれた子孫)文化の伝統に敬意を表したデザインで、「ティフィン・ホール」、「ルーム&リーフス・ラウンジ」、「センシズ・バー」の3つの飲食店のほか、インフィニティプール、ジャグジー、24時間営業のフィットネスセンター、ウェルネススパなどのモダンなレクリエーション設備を備えている
(エッジ、1月19日)

ラピッドオンデマンド料金、2月から2リンギに改定

【ペタリンジャヤ】 公共輸送機関を管轄するプラサラナ・マレーシアは2月1日から、利用者のニーズに応じて柔軟に運行する「ラピッド・オンデマンド」(ROD)の料金を、現行の1リンギから2リンギに改定する。

RODは2023年5月に導入され、段階的にサービスを拡大。実証期間中はプロモーション価格として1リンギで展開されてきた。昨年11月には、サービス提供会社ごとに分かれていたアプリを統合させるなどの取り組みを進め、利用が浸透してきていた。これを受け、1月末で実証期間を終了することになった。

RODは現在、首都圏クランバレーの71エリアと、ペナンの11エリアをカバーしているが、今後クランバレーで22エリア、ペナンで23エリアの追加が予定されている。

また2027年末から2028年末にかけて、300台の電気バン(EV)を導入し、クランバレーで130台、ペナンで170台の配備を計画している。
(ローヤット・ドットネット、ベルナマ通信、1月19日)