プロドゥア、EV「QVーE」を約1万リンギ値下げ

【クアラルンプール】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は15日、バッテリー式電気自動車(EV)「QVーE」の価格改定を発表。バッテリーをレンタル化する「バッテリー・アズ・ア・サービス(BaaS)」利用時の車両価格を従来の8万リンギ(保険料除く)から6万9,999リンギへ引き下げる。

QVーEは同社初のEVとして昨年12月に発売された。今回の価格改定は、部品の現地調達率の向上と製造効率の改善によるという。BaaS利用時の月額利用料(税込み、契約期間9年)は、297リンギから215リンギへ値下げとなる。

また、車両とバッテリーを一括購入する選択肢も提示し、その場合の価格を9万3,999リンギとした。一括購入者には、使用済みバッテリーの買い取りサービスも導入する。

さらに9月30日までの期間限定プロモーションとして6,500リンギの割引を実施。BaaS利用時は6万3,499リンギ、バッテリー一括購入時は8万7,499リンギとなる。

価格改定は即日適用で、すでに購入済みの顧客にも新料金体系への移行などの対応を実施する。
(ポールタン、カーシフ、オートバズ、6月15日)

サバ州東側沿岸、危険レベル1に引き下げ=外務相

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本の外務省は15日、サバ州東側沿岸などに出していた「危険情報」のレベルを引き下げた。

同省では、身代金目的の誘拐事件が2014年頃に多発していたことなどを受け、サバ州東側のタワウからサンダカン、クダットにかけての沿岸と、周辺の島しょ部に「危険情報」を発出していた。

今回、誘拐事件が2020年1月以降発生しておらず、治安が回復していることから、沿岸部(バンジ島及びバラムバンガン島含む)についてはレベル1(十分注意)、島しょ部はレベル2(不要不急の渡航自粛)に、2024年12月に続き、それぞれ1段階ずつ引き下げた。

また引き続き最新の治安情報の入手に努め、十分な安全対策を講じるよう呼びかけている。

ATMでの他行現金引き出し、7月から手数料撤廃

【クアラルンプール】 マレーシア国内の銀行は7月1日から、ATM(現金自動預け払い機)での他行現金引き出しに課していた1回1リンギの手数料を撤廃する。国内銀行発行のデビットカード利用者は、国内どこのATMからでも無料で現金を引き出すことが可能になる

マレーシア銀行協会(ABM)、マレーシア・イスラム銀行・金融機関協会(AIBIM)、マレーシア開発金融機関協会(ADFIM)の3団体が15日、手数料撤廃について共同声明を発表した。銀行サービスを向上させ、利用者の経済的負担軽減を目的としている。

銀行間決済システムのペイメンツ・ネットワーク・マレーシア(ペイネット)と連携し実施され、全国1万4,000台以上のATMに加え、スマート現金リサイクル機(SRM)も含まれる。
(ザ・サン、マレー・メイル、エッジ、ザ・バイブス、6月15日)

家電のKHIND、月額サブスク「RTO」初の専門店を開業

【クアラルンプール】 マレーシアの家電メーカーKHINDは、セランゴール州セメニエに毎月定額制のサブスクリプション・プログラム「レンタル・トゥ・オウン(RTO)」として初の専門店を開業した。

同社は扇風機やキッチン家電、生活家電などを手がけており、近年、特にRTO事業に力を入れている。消費者は毎月定額料金で一定期間レンタルし、期間終了後にそのまま所有できる。2022年に洗濯機からスタートし、昨年からは冷蔵庫やアイロンなどにも拡大。購入する場合に比べ総支払額は高くなるものの、頭金が不要なことから、若年層などを中心に広がっている。

これまではオンライン中心でRTO事業を展開してきたが、今回、若い世帯が多いエリアに新店舗を構えた。店内は自宅のような環境を再現した設計となっており、実際に製品に触れながらRTOアドバイザーから直接アドバイスを受けることができる。RTO事業について現在は首都圏クランバレーが中心だが、今後クランバレー以外への展開も視野に入れている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月14日)

ゲンティン、ジョホール州で800億リンギ規模スマート都市開発

【クライ】 ゲンティン・プランテーションズは12日、ジョホール州クライにおける大規模複合開発プロジェクト「ジョホール・テック・スマートシティ」を発表した。総開発価値(GDV)は800億リンギ規模と推定される。

プロジェクトはジョホール・シンガポール経済特区(JSーSEZ)内の2,300エーカー(約930ヘクタール)で、1,700エーカーの「ナレッジAIキャンパス」と、500エーカーの農業系「アグテック・キャンパス」で構成する。1万人以上の雇用創出が見込まれている。

ゲンティン・プランテーションズの不動産開発子会社ゲンティン・プロパティと、同じく農業技術子会社のACGTが共同開発。ジョホール州政府などとの官民連携で進められ、都市計画にはカナダ系「B+H」、シンガポール政府系の「スバナ・ジュロン」が参画する。さらにファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)、ロボット開発を手掛ける上海智元新創技術(AgiBot)がAIキャンパスに協力するほか、アグテック・キャンパスにも中国系4社が協力する。

AIキャンパスは、ファーウェイが上海などで展開するスマートキャンパスを参考モデルに計画。住宅、レクリエーション、ウェルネス関連施設を統合した430エーカーのイノベーションハブや、100エーカーの太陽光発電所などが整備される。アグテック・キャンパスではスマート農業技術を活用し、食料安全保障の強化と持続可能な農業の実現を目指す。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ベルナマ通信、6月12日)

PPBMを除名されたハムザ氏ら、新野党PWNを結成

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 野党連合・国民同盟(PN)の中核党、統一プリブミ党(PPBM)のムヒディン・ヤシン党首(元首相)との対立の末に同党を除名されたハムザ・ザイヌディン前副党首が13日、新たな野党・国家ビジョン党(PWN、ワワサン)設立を発表した。

PWN結党はハムザ氏らが組織した新たな政治運動「RESET」の全国大会で発表された。改革を標榜する新たなマレー系政党として、既存政党に不満を持つ有権者の取り込みを目指す。次期総選挙に向けた新たな政界再編に繋がるのか、単にマレー人票、野党票を分散させるにとどまるのか注目される。

同大会にはPNの最大党派である汎マレーシア・イスラム党(PAS)のハディ・アワン党首も出席。ハムザ氏は「ハディ氏が党名を考案した」と親密さを強調。ハディ氏も「PWNのPN入りを支持する」とハムザ氏を支援する意向を示した上で、ハムザ氏を野党代表に指名することを決めたと述べた。一方、PPBMに対しては「PNにとどまるかどうかはPPBMが決めることだ」と突き放した。

PAS内部では、弱体化しているにも関わらずPNの中心にとどまろうとするPPBMに対する不満が高まっており、先ごろPPBMとのあらゆる協力関係を断つと発表した。こうした情勢の中でのPASによるPWN支持は、PASが提携相手をPPBMからPWNに乗り換える意向をおおやけに示したものと受け止められている。

PWN設立、及びPASとの接近の動きについて、PPBM側からは15日午前時点で何ら反応はみられない。単独で次期総選挙を戦う基盤に欠けるPPBMとしては心ならずもPWNを認めてPNにとどまるか、或いは無理を承知でPNを離脱するかの判断を迫られることになる

ムヒディン氏らPPBM現執行部は2月、対立するハムザ氏とハムザ氏に同調する国会議員3人を含む党員17人を党規違反を理由に除名処分とした。ハムザ氏ら除名組は離党組と共に「RESET」を組織。ムヒディン氏らへの批判を強めた上で、国家再建や政治改革、経済再活性化、新たな国民的合意――を標榜して勢力拡大を目指していた。

KLIAに超高速EV充電ステーション、ファーウェイなど3社が整備

【セパン】 クアラルンプール新国際空港ターミナル2(KLIA T2)で、電気自動車(EV)向け超高速充電ステーションの起工式が11日、行われた。

ステーションは、中国系ファーウェイ・テクノロジーズ(華為)マレーシアなど3社による共同事業。T2の駐車場に、液冷式超高速DC(直流)充電器と蓄電システムを用いた12基の充電ポイントを整備する。空港における超高速充電設備としては国内初という。7月末からの運用開始が予定されている。

パワーリンク・アジアがステーションを所有、ファーウェイが技術を提供し、GMオートEVが運営にあたる。約500万香港ドル(約270万リンギ)の投資が予定されている。
(ベルナマ通信、6月10日)

ジョホール&Nセンビラン州議選、7月11日、8月1日に投開票

【プトラジャヤ】 選挙委員会(EC)は12日、先ごろ解散したジョホール州及びネグリ・センビラン州議会選の日程を発表。ジョホール州議戦の公示は6月27日、投開票は7月11日に、ネグリ・センビラン州議戦の公示は7月18日、投開票は8月1日にそれぞれ個別開催と決まった。

ジョホール州議会(定数56)は本来の任期満了は2027年4月21日だったが、今月1日に解散。第一会派の国民戦線(BN、40議席)率いるオン・ハフィズ州首相が高い支持を得ており、前倒し実施で現職効果を最大化する狙いがあるとみられる。BNはすでに全選挙区に独自候補を擁立する方針を示しており、国政で共闘関係にある希望同盟(PH)や野党連合・国民同盟(PN)、PH離党組が集まったマレーシア統一党(ベルサマ)もそれぞれ独自候補を擁立する方針を示している。

ネグリ・センビラン州議会(定数36)は5日付けで解散した。かねてから第一会派のPH(17議席)と、第ニ会派のBN(14議席)の中核をなす統一マレー国民組織(UMNO)との対立が深まっており、双方から早期選挙で決着をつけるべきとの声が上がっていた。PNとBNは全選挙区に独自候補を擁立して全面的に戦う構えだ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、6月12日)

オムロンが新工場建設で生産拡大、新「アラタス」体制に向け

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 オムロン(本社・京都市下京区)は11日、マレーシア工場の移転・拡張計画を発表。同社の電子部品事業を米投資ファンドのカーライル・グループに売却し新会社「アラタス」体制になることに伴うもので、事業再編と並行して進められる。

オムロンはオムロン・マレーシアを通じ1974年から、電子機器の出力を制御するリレーやソケットの生産を行ってきた。一方、今年3月には、マレーシア工場を含めた電子部品事業(DMB)をカーライル傘下として分社化すると発表。これを受け、10月からは「アラタス・コンポーネンツ・マレーシア」として名称変更し、工場を運営する予定で、今回の工場の拡張は成長投資の一環として進められる。

新工場は、セランゴール州のコンパス工業団地@コタ・セリ・ランガット内に建設。敷地面積は6万8,812平方メートルで、総投資額は約100億円を見込む。10月に着工し、2027年末の生産開始を予定している。設計・施行は清水建設のマレーシア法人が担当する。

新工場は生産能力を現在の1.5倍に引き上げ、DMB全体の生産高の十数%を担う戦略拠点として位置づける。自動化や、再生エネルギーなどを活用したグリーン化も推進する。港湾と空港へのアクセス性に優れた立地で、需要が拡大するインドやアジア太平洋市場向けの供給体制を強化し、2030年には大きく売上拡大を目指す方針だ。

郵便のポス、国際・国内宅配サービスを「ポスラジュ」に一本化

【クアラルンプール】 郵便のポス・マレーシアは国内・国際宅配サービスを「ポス・ラジュ」のブランドに一本化する。国内企業の海外展開を強力に後押しする。

事業者は国内配送、国外配送にかかわらず「ポス・ラジュ」のプラットフォームを通じサービスを利用することができる。外国市場参入を計画する中小企業が増加していることが背景にあり、ポス・マレーシアは、越境電子商取引の拡大に伴い、より信頼できる物流が新市場に参入する企業に必須のものになっているとした。

ポス・マレーシアは、商品の保管、注文確認、棚からの取り出し、梱包、発送まで、電子商取引で商品が売れてから客に届くまでのすべての作業を代行しており、電子商取引業者は販売に注力できるという。同社は200年余りにわたり郵便サービスを提供しており、宅配先は230カ国・地域に及ぶ。

チャールズ・ウィリアム最高営業責任者は「ポス・ラジュを通じ企業はオンラインでの販売だけでなく、オンラインでの業務拡大が可能になる」と述べた。
(ビジネス・トゥデー、6月9日、エッジ、ザ・スター電子版、6月10日)