不動産開発のKCC、ジョホール州ムアルにIHG系ホテル開業へ

【クアラルンプール】 ジョホール州ムアルを拠点とする不動産開発のKCCホールディングスは、英国系IHGホテルズ&リゾーツと提携し、ホテル「vocoムアル」を年内に開業する予定だ。

新ホテルはKCCが開発を手がけた複合施設「KCCシティ・ビジネスパーク」内に位置し、客室数107室。KCCグループの「KCCホテル」と、IHGの間で5日にホテル運営契約が締結された。vocoはIHGのプレミアムブランドの1つで、6月にサラワク州に開業した「vocoクチン」(321室)に続く、国内2軒目となる。

ムアルはマラッカとの州境に近い歴史的な港湾都市。新ホテルはムアルで初めての国際ブランドホテルとなる。IHGの東南アジア・韓国担当責任者のヴィヴェク・バラ氏は、「今回の契約締結は、マレーシアの成長著しい中小都市市場に対する事業拡大戦略の重要な一歩」と述べた。

IHGは現在、国内で13軒のホテルを運営しており、クアラルンプール(KL)の国際金融地区トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)で2027年に開業予定のリージェントKLなど、8軒のホテルがさらに計画されているという。
(エッジ、8月10日)

日本の農水産物輸出でマレーシア向けが10位、日本食普及後押し

【クアラルンプール】 農林水産省が発表した今年上半期(1―6月)の農林水産物・食品の輸出実績によると、マレーシア向けは178億円で、輸出額が多い国・地域の10位に入った。前年同期比では39.6%増で、上位10カ国の中で最も高い伸びとなり、13位から3ランクアップした。

マレーシアへの上半期輸出額は178億円で、うち農産物が129億円、水産物が48億円となった。

世界全体の輸出額は、上半期過去最高となる8,977億円を記録。1位は米国の1,626億円で、前年同期から216億円増えた。東南アジア諸国連合(ASEAN)では、ベトナムの6位がトップで、前年同期から139億円増の533億円となった。輸出重点品目では、緑茶がASEANなどで増加したほか、ブリなども伸びが大きかった。

こうした状況を踏まえ、日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所の高野光一所長は国営「ベルナマ通信」の取材に対し、「マレーシアが東南アジアにおける日本の主要市場として重要性を増していることを示している」と説明した。また、電子商取引(EC)の普及や訪日旅行の広がりが日本食への需要を押し上げていると指摘した。

同事務所は7月、輸出支援プラットフォームの取り組みとして、日本食・日本食材の特別講義シリーズをテイラーズ大学で開始。4回の講義を通じ、フードサービス業界を担う次世代のシェフたちを対象に日本食・日本食材に関する正しい知識や魅力などを理解してもらい、将来的な需要創出や利用促進を図っている。

高野所長は「ハラル(イスラムの戒律に則った)食品への需要の高まりと消費者の所得増加を背景に、日本料理の普及がマレーシアへの日本農産物・水産物輸出をさらに後押しし、今後数年間でより多くの日本企業が食品サービス事業を展開すると予想している」と述べた。
(ベルナマ通信、8月9日、農林水産省発表資料)

イオンがウィーチャットペイと提携、電子決済を提供

【クアラルンプール】 イオン・マレーシアのマレーシア全土の店舗で、中国のテンセントが提供するメッセージングアプリに内蔵された電子決済機能、ウィーチャットペイが利用できるようになった。

マレーシア観光年(ビジット・マレーシア・イヤー)の今年、より多くの中国人観光客の呼び込みが狙いで、マレーシア政府観光局(ツーリズム・マレーシア)が後援している。イオンとウィーチャットペイとの連携は8月1日から1年間で、イオン店舗に掲出のキャンペーンツールにはビジット・マレーシア・イヤーのロゴが表示される。

キャンペーンの一環として、イオン店舗でウィーチャットペイを利用する客には優遇為替レートを提供する。またイオンを含むキャンペーン参加店舗でウィーチャットペイを利用する客は、抽選によりクーポンを手にすることができる。

ウィーチャットペイのベン・ヤン代表(東南アジア・北米担当)は「中国人旅行客が本国にいるのと同様に簡単、便利に支払える手段を提供する」と述べた。
(バイブズ・ドットコム、8月6日、マレーシアン・リザーブ、ビジネス・トゥデー、8月7日)

スズキ、中古車販売のカーサムと提携でナザ販売店で下取りも

【クアラルンプール】 スズキ・カーズ・マレーシアと中古車販売のカーサムは、独占公式下取りパートナーとして提携。独占販売代理店のナザ・イースタン・モーターズが展開する全国の正規販売店で、カーサムの下取りサービスが受けられるようになる。

今回の提携を通じ、下取り対象車の車両検査・査定などがスズキのディーラーで受けられるようになる。メーカーや車種を問わない。

カーサムの共同創業者兼グループ最高経営責任者(CEO)であるエリック・チェン氏は「提携を通じ、車の買い替えプロセスを簡素化し、より高い透明性と安心感を提供できるようになった」と述べた。提携を記念して特典キャンペーンも実施する。

スズキ・カーズ・マレーシアは先月、車両サブスクリプションサービスを手がけるFLUXとも提携。ナザが展開する販売店を通じ、新車販売に加え、サブスクリプションや下取りなど、顧客の車に関する選択肢の拡充を図っている。
(カーリスト、カーシフ、8月7日)

セランゴール州、第2次5カ年開発計画「RS-2」を発表

【クアラルンプール】 セランゴール州政府は7日、2030年までの5年間を対象とする「第2次セランゴール計画(RS-2)」を発表した。6つの戦略的ミッションと25の重点分野を設定し、計画期間中に6,000億リンギの経済価値創出を目指す。

RS-2の6つのミッションは、▽セランゴール州の経済的リーダーシップの強化▽地区間の均衡ある発展と機会の公平な分配▽住みやすい州の実現▽生産性が高く包摂的な労働力の育成▽持続可能で強靭かつ戦略的な州の構築▽効果的で住民・企業に配慮した政府の確立――。

成長を促進するための重点分野として、電気・電子(E&E)、航空宇宙、自動車、デジタル経済、クリエイティブ経済の5つを指定。これら5分野について13の施策を実施し、経済価値とGDPの持続的な拡大を図る。州政府は年間GDP成長率6.1%を目標としている。

具体的には、▽世帯月収中央値の1万4,500リンギへの引き上げ▽16万6,200件の新規雇用創出▽総投資額3,300億リンギ▽失業率の2.2%への引き下げ▽デジタル行政サービスの利用率を85%に引き上げ――などの実現を目指す。

アミルディン・シャリ州首相はまた、2022年7月に開始した「第1次セランゴール計画(RS-1)」の成果についても説明。RS-1の開始以降、州の経済価値は1,333億リンギ、率にして28.97%増加した。計画に盛り込まれた施策の79%はすでに達成、または実施段階にあり、16の主要KPIのうち9項目が目標を達成した。GDPは年平均7.5%の成長を記録し、当初設定した6.5―7.0%の目標を上回った。

投資額、雇用、世帯月間中央値所得も目標を上回り、世帯月収中央値は1万736リンギとなり、当初目標の9,290リンギを1,446リンギ上回った。相対的貧困率を8.5%まで低下させ、幸福度指数は目標7.00に対して7.21を記録した。

一方、RS-1では16の主要KPIのうち環境持続可能性、絶対的貧困、政府による福祉支援、排水管理など7項目が目標を達成できなかった。
(エッジ、ビジネス・トゥデー、ベルナマ通信、8月7日)

米ボーイングがケダ州の複合材工場を拡張、航空機増産に対応

【クアラルンプール】 米航空機大手ボーイングは、航空機の増産に対応するため、ケダ州にあるボーイング・コンポジッツ・マレーシア(BCM)の工場を拡張し、約10万平方フィートの倉庫・物流スペースを増設したと発表した。

BCMの創業25周年に合わせて実施されたもので、世界的な航空機需要の拡大と受注増加に対応するボーイングの生産能力強化策の一環となる。これにより完成した複合材部品の保管能力の向上、物流機能の強化、生産体制の効率化を図る。

BCMはボーイングが東南アジアで初めて設立した100%子会社の製造拠点で、ボーイングの全ての民間航空機モデル向けに複合材部品およびサブアセンブリー(部分組立品)を製造している。現在約1,150人のマレーシア人を雇用している。

ファイサル・スライルディン社長は、「今回の投資は高度な製造能力を強化するとともに、ハイテク人材の育成を促進し、マレーシアの航空宇宙製造拠点としての地位をさらに高めるものだ」と述べた。BCMは、マレーシア国立青年技能訓練学院(IKBN)や先端技術研修センター(ATTC)などの職業訓練機関と連携し、航空宇宙産業で求められる高精度な製造技術を備えた人材の育成にも取り組んでいる。
(ビジネス・トゥデー、8月6日)

日本航空、KL―福岡線のコードシェア販売を開始

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本航空(JAL)は7日から、マレーシア航空が9月2日に就航を予定しているクアラルンプール(KL)―福岡線のコードシェア販売を開始した。

同線のコードシェア運航は、JALが7月から取り組むインバウンド(訪日外国人)の地方送客による地方経済活性化策の一環。コードシェア開始を記念し、通常のフライトマイルに加えて同数のボーナスマイルが積算されるダブルマイルキャンペーンも実施する。

同線は20年ぶりの再開で、MH56/JL7098便は月・水・金・土・日、KL発23時45分、福岡着は翌7時5分。MH57/JL7099便は月・火・木・土・日で、福岡発10時、KL着15時45分となる。

日産キックスeーPOWER、パトカーとして2カ月間の実証実験

【クアラルンプール】 日産の販売代理店エダラン・タンチョン・モーター(ETCM)は、日産の電動多目的スポーツ車(SUV)「キックスeーPOWER」をマレーシア王立警察(PDRM)に貸与し、概念実証(PoC)評価プログラムを実施する。

プログラムでは、パトカー仕様にしたキックスeーPOWER2台をPDRMに2カ月間無償で貸し出し、実際のパトロール業務で走行性能や実用性などを評価してもらう。

キックスeーPOWERは、外部充電を必要としないのが特徴。1.2リッター3気筒ガソリンエンジンを発電専用とし、電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行はモーターのみで行う。2024年末にマレーシアで一般向けに発売され、VL(11万3,800リンギ)と、安全・運転支援装備などを充実させたVLT(12万1,800リンギ)の2グレードで展開している。現在は期間限定で最大2万2,000リンギを割り引くキャンペーンも実施されている。
(ビジネス・トゥデー、ポールタン、ジグホイールズ、モタオート、8月5日)

 

補助金なし「RON95」を3.77リンギに引き下げ、8月6日から

【クアラルンプール】 財務省は5日、8月6日―12日の1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格を、前週の1リットル当たり3.82リンギから5セン引き下げ3.77リンギにすると発表した。補助金適用外の「RON97」の価格も4.40リンギから5セン引き下げ4.35リンギとする。

補助金なし「ユーロ5 B10」および「B20」ディーゼルの小売価格も4.62リンギから5セン引き下げ、4.57リンギとする。「ユーロ5 B7」ディーゼル燃料も5セン引き下げ、4.77リンギとする。

一方、新ガソリン補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用のガソリン価格は1.99リンギで据え置く。新ディーゼル補助金制度「ブディ・マダニ・ディーゼル」適用による「B10」および「B15」ディーゼル価格も2.10リンギで維持する。

財務省は声明の中で、「先週、ブレント原油価格が1バレル90米ドルを超えたにもかかわらず、自動価格決定メカニズム(APM)の価格計算期間の終盤にかけて価格が下落したため、今回の値下げが実施される」と説明した。
(ポールタン、エッジ、8月5日)

ネスレマレーシアの温室効果ガス削減、目標を上回る31%を達成 

【クアラルンプール】 ネスレ・マレーシアは、2025年の温室効果ガス(GHG)排出量が約136万トンとなり、基準年の2018年(約199万トン)比で31%削減。目標としてきた20%削減を大幅に上回った。3日に開催した、サステナビリティ関連の取り組みを紹介するイベントで発表した。

同社は、2050年までのGHG排出量ゼロを目標に掲げ、2025年までに20%、30年までに50%削減するという段階目標を設定している。今回の目標達成は、全事業所での再生可能電力100%利用や、世界最大のココア味粉末麦芽飲料「ミロ」製造工場(ネグリ・センビラン州チェンボン工場)などでの製造効率向上、地元農家との連携による再生型農業プログラムの拡大などによるものという。

また、混合廃棄物5万トン(うちプラスチック3万2,000トン)の回収・リサイクルや、300万本の植樹も実施してきた。

イベントには、天然資源・環境持続可能性省のサイド・イブラヒム・サイド・ノー副大臣も出席。「マレーシアの気候変動対策目標達成には民間セクターの参加が不可欠」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月4日、ザ・スター、8月3日)