マレーシアの燃料供給は7月末まで確保=アクマル経済相

【クアラルンプール】 アクマル・ナスルラー・モハマド・ナシル経済相は、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)が全国の小売ネットワーク向けに7月末まで十分な燃料供給を確保していると述べた。政府はイラン紛争開始当初、燃料供給は5月末まで確保できるとしていたが、その後6月末までに上方修正していた。

国家エネルギー評議会(MTEN)がペトロナスから国内の石油供給が7月末まで十分であるとの保証を得たという。ペトロナスは小売子会社のペトロナス・ダガンガンを通じてマレーシア国内の燃料需要の約50%を供給しており、残りは国内で事業を展開する他の石油会社によって供給されている

ブレント原油価格は1バレル100米ドル(396.54リンギ)台を依然として上回っている。5月18日から22日までのブレント平均価格は1バレル111.67米ドルで、前週の109.85米ドルから1.7%上昇した。

アクマル経済相は、政府はホルムズ海峡を巡る不確実性と世界的なエネルギー価格の高騰を引き続き注視していると述べた。エネルギー供給問題については先ごろファディラ・ユソフ副首相が、世界的な供給途絶が経済活動を圧迫し、エネルギーコストを押し上げ続ける中、マレーシアのエネルギー供給の安定を12月まで維持できるよう努力を続けていると述べていた。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、5月25日)

サイゼリヤ1号店、イオンモール・タマンマルリに6月4日開業

【クアラルンプール】 イタリアンレストラン「サイゼリヤ」のマレーシア1号店が6月4日、クアラルンプール(KL)のショッピングセンター「イオンモール・タマンマルリ」にオープンする。店頭にはすでにメニューが掲げられており、日本同様の手頃な価格設定が話題となっている。

メニューは、「スパゲッティ・ビーフボロネーゼ」が8.9リンギ、「スパゲッティ・カルボナーラ」11.9リンギ、「マルゲリータピザ」8.9リンギ、「ビーフボロネーゼドリア」9.9リンギなどで、税込み・サービス料なしとしている。ハラル(イスラムの戒律に則った)認証取得に向けて取り組んでいるとされる。

同社は4月にはインドネシアへの進出も発表。国内の1,000店超に対し、海外店舗は2026年第2四半期時点の670店舗から、8月末までに700店舗超まで拡大する計画で、海外事業を強化していく方針を示している。
(トライシー、5月24日、セイズ、5月22日)

ゲンティンハイランドへのアクセス道、28日から正式有料化

【クアラルンプール】 観光地ゲンティン・ハイランド(パハン州)への高原アクセス道は、28日から正式に有料化される。ゲンティン・マレーシアの子会社で道路管理を行うリンカラン・チェカプ(LCSB)が25日、発表した。

高原アクセス道は全長24キロメートルの私道で、有料化にあたりカラック高速道路(KLK)からの入口付近にあたるゲンティン・センパと、中腹のゴトンジャヤの2カ所に料金所が設けられた。「クラス1」にあたる乗用車またはバンの場合、料金所ごとに5リンギが課される。クアラルンプール(KL)から山頂へ行くには、この2カ所を通るのが一般的で、その場合、片道10リンギ、往復で20リンギとなる見込みだ。

このほかの車種別では、1料金所につき「クラス2」の中型トラックが15リンギ、「クラス3」の大型トラックは25リンギとなる。またタクシー(クラス4)は3.3リンギ、バス(クラス5)は5リンギとなる。二輪車は無料。クラス2―5の車両は、専用レーン(Lorong Khas)、もしくはナンバープレート認識(LPR)システム対応レーンを通行する必要がある。

ハイランド内の住民は、クラス1車両最大2台までを対象に通常の10%の割引料金、もしくは期間中無制限に利用できる6カ月間のシーズンパスによる優遇が選択できる。また、通勤者も登録制で一定の割引が受けられるほか、勤務する公務員は無料となるなどの措置が講じられる。

LCSBは昨年、維持管理費用の負担が急増しているとして有料化計画を発表。州政府などとの協議を踏まえ、今年4月から試験運用を実施していた。
(マレー・メイル、5月26日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、5月25日、発表資料)

住友ゴム、ダンロップ販売で豊田通商グループ会社を独占代理店に

【クアラルンプール】 タイヤブランド「ダンロップ」を展開する住友ゴム工業(本社・神戸市中央区)は、豊田通商グループのトヨツー・ビンター・マレーシア(TBM)を独占販売代理店に任命。新体制のもと、販売を強化していく方針だ。

新体制は、住友ゴムが昨年、マレーシアなどで「ダンロップ」ブランドの独占使用権を取得したことに基づくもの。TBMは現在、マレーシア半島を中心に190社以上の正規卸売業者、取引パートナーと提携している。今後2年間で専門小売店の導入など、販売網の拡大を進める計画だ。

また、電気自動車(EV)対応の製品ラインナップの拡充に加え、自動車メーカー向け純正(OE)タイヤ事業でも強化を図る。ダンロップは現在、トヨタ、レクサス、いすゞ、マツダ、リープモーターなどの車種でOEに採用されている。

TBMのマーカス・リム社長は「マレーシアにおけるダンロップの新たな章の始まりで、最新のグローバルタイヤ技術を提供することに注力していく」と述べた。また住友ゴム工業のASEAN統括責任者、浅井岳彦氏は「今回の連携を通じた強固な基盤をもとに、マレーシアおよび東南アジア全域におけるモビリティニーズに対応する製品を継続的に投入していく」としている。
(オートバズ、5月21日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、5月1日)

四駆とピックアップ車のディーゼル補助金、全国陸運に対象拡大へ

【クンダサン】 連邦政府は6月1日付けで、補助金付きディーゼル燃料規制制度(SDCS)に基づくディーゼル補助金の対象を全国の陸運セクターで使用される四輪駆動車及びピックアップトラックに拡大する。アルミザン・モハマド・アリ国内取引物価相が明らかにした。20日に開催された閣議で承認されたという。

これらの車両への補助金はこれまで、パハン州キャメロン・ハイランド地区に限定されていた。個人名義で登録されている四輪駆動車・ピックアップトラックについても、法人への所有権移転が承認されることを条件にディーゼル補助金の恩恵を受けられるよう制度を拡充する。

アルミザン氏は「陸上貨物輸送に従事する個人事業者は、マレーシア会社委員会(SSM)、マレーシア協同組合委員会(SKM)、またはサバ・サラワク両州の州法に基づく関係当局に対して、法人または事業者として登録することが必要。また申請者は道路交通局(JPJ)を通じて車両の所有権を個人から法人へ移転するなど、その他の資格要件を満たす必要がある」と述べた。

アルミザン氏はまた、政府は補助金の不正流用や車両カードの悪用を抑制するための規制・執行メカニズムを強化する取り組みの一環として、陸上貨物輸送セクターにおける固定割当量の上限を見直すことに合意したことを明らかにした。
(ベルナマ通信、ザ・スター電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月23日)

オンライン有害コンテンツから児童保護、マルチメディア委が規則

【ペタリンジャヤ】 児童ら脆弱なインターネット利用者を有害コンテンツから守ることを目的としたオンライン安全法に基づく監督上の枠組みとして、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は22日、児童保護規定とリスク軽減規定を発表した。施行は6月1日だが、オンラインサービス提供者に一定の猶予期間を与える。

MCMCによれば、児童詐取などに対する懸念が高まるなか、より安全で責任あるデジタル・エコシステムを構築するためで、児童保護規定ではサービス提供者はプラットフォーム、サービスに安全確保のためのシステムを組み込まなければならず、16歳未満によるアカウント開設・保有を制限しなければならない。詐取的内容などに児童がさらされないよう管理することも求められる。

リスク軽減規定では、広告主検証、合成コンテンツへの標識付けなど、オンライン上の危険性を積極的に見つけ出し、減らすことをサービス提供者に求める。
(ザ・サン電子版、バイブズ・ドットコム、5月22日)

東海岸鉄道の職員候補、中国職業校の課程修了

【柳州】 来年1月に部分開業予定ので働くため、中国の柳州鉄道職業技術学院で学んでいたマレーシア人66人が1年の課程を修了し、19日の卒業式に臨んだ。修了者を含め総勢259人が同学院で鉄道に関する知識・技術を学び、駅係員、電気技師、信号技師として働く。

卒業式に出席したアンソニー・ローク運輸相は「学習プログラムは国策の一環であり、マレーシア人が鉄道資産の運営で単なる参加者ではなく、指導者として活動するための育成だ」と語った。

第1期はクランタン州コタバル駅―ゴンバック駅間で、12月に完工の予定。2027年1月に営業を開始する。ポートクラン駅までの全線開通は2028年初頭の予定。マレー半島を横断する、全長665キロの巨大プロジェクトで、工事は中国交通建設が請け負った。
(ベルナマ通信、5月20日、ビジネス・トゥデー、ザ・スター電子版、5月21日)

大分県貿易協会、「大分フェア」に出品する県内事業者を募集

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 大分県貿易協会は「海外販路開拓挑戦事業」として、マレーシアなどで行われる「大分フェア」に出品する県内の小規模事業者を募集している。

事業は、中小企業庁「小規模事業者持続化補助金」を活用したもの。10―11月にマレーシアの日系百貨店やレストランで「大分フェア」の開催を予定しており、出品する商品を提案してもらう。同協会では、継続した商談や参画事業者のフォローアップを実施し、アジア市場への販路開拓につなげていきたいとしている。また、マレーシアへの渡航を希望する場合は旅費の補助もある。

締め切りは5月29日。問い合わせは同協会(info@oita-fta.jp)。

NTTデータとセカイマルシェ、生鮮ECに決済基盤導入で提携

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 NTTデータ(本社・東京都江東区)は21日、東南アジアで生鮮食品の産地直売EC(電子商取引)を展開するセカイマルシェ(本社・東京都千代田区)との業務提携を発表した。

提携を通じ、セカイマルシェのECプラットフォームに、NTTデータの請求・入金・回収管理ソリューションサービス「ADAPTIS Receivables」を統合させる。セカイマルシェは2020年からマレーシアを中心に産直ECの取り組みを進めているが、ホテル・レストラン・ケータリング(HORECA)業界では、仕入・請求・決済に関する業務が依然として手作業が中心という。また仕入れの大半を担う小規模農家にとっても負担が大きかったことから、双方の業務効率化や経営管理改善につなげる。

7月のサービス開始を予定しており、マレーシアの生鮮食品などの生産者約400社と、HORECA事業者約2,400社が対象になる。

また提携に合わせ、セカイマルシェはNTTグループのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)2社から追加資金調達を受けた。2社は、NTTドコモ・ベンチャーズと、シンガポールを拠点に昨年12月に設立されたシネクシア・ベンチャーズで、調達額は非公表。両社は今後も中長期的にセカイマルシェの成長を支援していく方針

ベルジャヤエア、全席ビジネスクラス機「ハイライン」を就航

【スバン】 チャーター便運航のベルジャヤ・エアは20日、ターボプロップ双発旅客機「ATR72-600」の全席ビジネスクラス仕様機「ハイライン」を初披露した。

世界初となる「ハイライン」は、標準70席のところを26席まで減らし、全席ビジネスクラス仕様にした。購入価格は改装費込みで約2,800万米ドル(約1億1,500万リンギ)。同社はさらにもう1機を発注済みで、10月末までに納入される予定。既存のATR42ー500型機とATR72ー500型機から、燃費効率の高いハイラインに順次切り替えることで、燃料価格の高騰に対応する方針だ。

まず5月22日のスバン空港―レダン島(トレンガヌ州)路線に導入し、1日4―6便を運航する。2機目の就航後は1日約10便に増便する計画。

ベルジャヤ・エアは2010年代以降、プレミアム・チャーター戦略を強化。現在レダン島のほか、タイ・サムイ島とインドネシア・メダン(スマトラ島)にも就航しており、予約率は約60%に達しているという。このほか国内ではランカウイ島に加え、ペカンバル(スマトラ島)、バタム島というインドネシアなどへの拡大を検討。ベルジャヤ系列のリゾートとも提携し、パッケージプランなどの拡充を進める方針だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、5月20日)