RON95ガソリン補助金、今年25億リンギの節減見込む

【クアラルンプール】 昨年9月に開始した「RON95」レギュラーガソリンを対象とした補助金合理化プログラムにより、今年は少なくとも25億リンギの補助金支出の節減を見込んでいる。アンワル・イブラヒム首相(兼財務相)が下院議会答弁で明らかにした。

新たな補助金制度「Budi95」下では、1日平均最大310万件、月間約9,600万件の「RON95」取引が行われている。同制度では補助金対象となるガソリンの毎月の上限が300リットルとなっているが、利用者の90%が月平均200リットル未満しか消費していないという。

アンワル首相は、従来の一括補助金は受給資格のない人々に利益をもたらすことが多かったと指摘し、長年にわたる財政漏洩を削減するため、補助金の段階的な対象化を実施してきたと強調。インフレを加速させ中流階級の生活費を押し上げる恐れがあったことから、貧困層への現金給付のみで燃料価格を全面的に自由化するという世界銀行の提言を採用しなかったと説明した。

「Budi95」によって浮いた財源は、貧困層向け生活費支援給付制度、「スンバンガン・アサス・ラフマ―(SARA=基礎的慈悲の寄付)」などの国民生活の支援に充てられる。
(ビジネス・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、エッジ、ベルナマ通信、2月11日)

補助金なし「RON95」を2.54リンギで据え置き、2月12日から

【クアラルンプール】 財務省は11日、12―18日までの1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格は1リットル当たり2.54リンギで、前週の価格を据え置いた。

新燃料補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も据え置き、3.10リンギとした。「BUDI95」適用価格も1.99リンギで据え置く。

一方、ディーゼルの小売価格については、「ユーロ5 B10」および「B20」は1リットルあたり2.96リンギから3セン引き上げ、2.99リンギとする。また「ユーロ5 B7」ディーゼルも3.19リンギとする。サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギで据え置く。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ポールタン、2月11日)

米国のマレーシアに対する相互関税、交渉を継続中

【クアラルンプール】 米国のマレーシアに対する相互関税について、モハマド・ハサン外相は10日の下院審議で、米国と交わした覚書の具体的内容について、投資貿易産業省が米側と交渉を持っていると明らかにした。

モハマド・ハサン氏は「覚書は締結したが、特定の条件に関する交渉はなかった。条件について合意に至れば、批准手続きに進む」と語った。

米国はマレーシアに対する追加関税(相互関税)を当初の25%から19%へと6ポイント引き下げ、25年8月以降、実施している。モハマド・ハサン氏はまた、インドの外相から「米国との交渉は非常に厳しい」とのアドバイスを受けたことも明らかにした。

米国が60余りの鉱物を重要鉱物に指定し、重大な関心を表明していることについてモハマド・ハサン氏は「米国は最新テクノロジーに重要鉱物が必要であることに気付いた。技術面である国に後れを取っているため、重要鉱物をコントロールし在庫を積み上げるための同盟の構築を望んでおり、わが国に提案してきた」と説明した。
(ザ・サン電子版、エッジ、ザ・スター電子版、2月10日)

アンワル首相、自民党圧勝を受け高市首相に祝意

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相は9日、総選挙で自民党が圧勝したことを受け、高市早苗首相に対する祝意をフェイスブックに投稿。「2国間の包括的戦略的パートナーシップを次のレベルに引き上げるため、引き続き連携していくことを楽しみにしている」とした。

アンワル首相は投稿の中で、昨年10月に就任直後の高市首相が訪馬したことに対し、「両国にとって重要な課題に、真摯なコミットメントと熱意を持って取り組んでくれた」と振り返った。

さらに選挙結果について、「高市首相の日本経済再生ビジョンと、新世代の有権者を鼓舞する力が反映された」と評価。日本のために「働いて、働いて、働いていく」という高市首相のモットーに触れながら、二国間関係のさらなる強化への期待を示した。
(ザ・スター、マレー・メイル、エッジ、2月9日)

プトラジャヤの無軌道路面電車システム計画、高額費用で中止

【クアラルンプール】 プトラジャヤ市政府は、同地で計画されていた全自動高速輸送システム(ART)の建設を中止することを決定した。ロー・スーフイ副首相府相(連邦直轄地担当)が下院議会質疑で明らかにした。ARTは無軌道路面電車で、専用レーンを走行する無人運転のゴムタイヤ式公共交通システム。

事業化調査で同プロジェクトは経済的に採算が取れないことが判明したためで、ロー氏によると、ARTシステムの導入にかかる総費用(インフラ整備、システム設置、運用・保守を含む)は、予備調査により10年間で2億1,195万リンギと見積もられ、プトラジャヤ市の地方自治体としての財政能力を超えていると判断されたという。

運輸省はプトラジャヤ市と共同で2024年5月1日から2024年8月31日まで試験プロジェクトを実施し、その後、プロジェクト提案者プトラジャヤ市に検討のための実施提案を提出していた。試験プロジェクトはイレカ・コーポレーションと中国国有企業、中国中車(CRRC)グループの傘下企業である中車城市交通(CRRCアーバン・トラフィック)の合弁会社であるモビルスが担当したと報じられた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、2月9日)

完成車EVの輸入に充電施設の設置義務化を検討=投資貿易産業相

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)の輸入完成車(CBU)を販売する自動車メーカーに対し、EV充電施設の設置義務付けが検討されている。ジョハリ・アブドル・ガニ投資貿易産業相がこのほど、下院議会で明らかにした。

ジョハリ氏によると、昨年12月31日現在、全国で合計5,624基の公共充電器が設置されている。目標では、交流(AC)充電器8,500基、直流(DC)急速充電器1,500基の合計1万基とされてきたが、全体で56%の達成率となった。内訳では、DCが目標を28%上回る1,923基となったのに対し、ACは3,701基と目標の40%にとどまった。

ジョハリ氏はこの整備状況について、「EVの普及が進んでいないからではなく、戸建て住宅に住む多くのEV所有者は自宅でリーズナブルなAC充電で賄っているためだ」と説明。今後も公共施設としてはDC充電を重視していくと強調した。

さらに、DC充電1基あたりの設置費用は約21万リンギとし、完成車EVの輸入には、「将来的に充電施設の設置が要件となる可能性がある」と述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、2月5日、ポールタン、カリカーズ、2月6日)

電子廃棄物輸入を4日付けで全面禁止、廃プラについても検討

【ペタリンジャヤ】 マレーシア汚職摘発委員会(MACC)は4日、税関当局による「全面禁止」命令を受け、同日付けで電子廃棄物(E-waste)の輸入を禁止すると発表した。「プラスチック廃棄物およびE-waste輸入に関する執行管理指針に関する特別タスクフォース」の第2回会合での決定を受けたもの。

MACCのアザム・バキ委員長は、「環境省(DOE)は関税令に基づき電子廃棄物を全面禁止カテゴリーに指定するよう、マレーシア関税局に申請書を提出するよう指示された」と説明した。

電子廃棄物の輸入禁止は、プラスチック廃棄物とE-wasteが国内に及ぼす実際の影響を評価するための6カ月間の輸入停止をMACCが提案したことを受けて決まった。電子廃棄物はこれまで「条件付き禁止」カテゴリーに分類されており、環境局長は一定の条件下で電子廃棄物の輸入を免除する裁量権を有していた。

同会合では、電子廃棄物問題に関する連携と執行強化に向けた特別委員会の設置も決まった。特別委員会の議長はマレーシア国境管理・保護庁(AKPS)のニック・エザニー・ファイサル長官が務める。

プラスチック廃棄物については、4日の会合でアンワル・イブラヒム首相及び政府首席秘書官の指示に基づき輸入を3カ月間停止することについて議論された。決定に先駆け、投資貿易産業省(MITI)、国家固形廃棄物管理局、固形廃棄物・公共清掃管理公社(SWCorp)は、首相に提出するための詳細なデータを提出するよう指示を受けた。
(ザ・サン、フリー・マレーシア・トゥデー、マレーシアン・リザーブ、2月5日)

財政計算は国際基準を採用、第2財務相が議会で釈明

【クアラルンプール】 アミル・ハムザ第2財務相は4日、議会における国王演説を受けた審議のまとめで、国の収支、税額などを算出する財政計算は国際基準に沿っており、格付け機関、国際機関からも認められていると述べた。政府は先進国同様、現金に基づく計算法を採用しており、政府の会計諸表は会計検査長官から承認されており、財政赤字の数字に間違いはないという。

ラフィジ・ラムリ前経済相は最近、「数字には、実施前の納税者還付金が含まれており、政府は収入を実際より多く計算している可能性がある」と発言していた。2024年の財政赤字は対国内総生産(GDP)比で4.1%。ラフィジ氏は、還付金を考慮すれば同5.8―6.0%になると主張した。

アミル・ハムザ氏は「現政権になって3年しか経過していないが、財政、統治面の思い切った改革で経済がこれまでになく拡大し、国民の生活も天井を突破した」と述べ、株価上昇、リンギ値上がり、過去最高を突破する勢いの認可投資、1人当たり国民所得の増加など成果を強調した。
(エッジ、マレーシアン・リザーブ、バイブズ・ドットコム、2月4日)

MM2Hでの不動産購入は過去2年で744人、中国が最多

【クアラルンプール】 外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラム参加者のうち、2023年から2025年の間に744人が住宅などの不動産を購入。さらに2,637人が購入手続き中だ。ティオン・キンシン観光芸術文化相が4日、下院議会の質疑応答で明らかにした。

購入者を国籍別でみると、中国が304人で最多となり、台湾(91人)、シンガポール(63人)が続いた。日本は14人で10番目となった。

MM2Hは現在、カテゴリー制度に基づき、最長滞在期間はプラチナが20年、ゴールド15年、シルバー5年、特別経済区10年となっている。いずれも5年ごとに更新の必要がある。ティオン氏は「MM2Hは世界中の人が対象の制度であり、市民権や永住権を付与するものではない」と改めて強調した。
(マレーシアン・リザーブ、ザ・スター、エッジ、2月4日)

国家ハラル政策は3月中に完成、方向性をより明確に

【バンギ】 ファディラ・ユソフ副首相は3日、国際ハラル経済会議の開幕演説で、国家ハラル政策は策定の最終段階にあり、3月中には作業が終わると明らかにした。ハラル(イスラムの戒律に則った)分野の方向性をより明確にし、持続可能性を強化する。

ファディラ氏は「包括的、組織的、持続可能なハラルビジネス・エコシステムを構築するための戦略的指針だ。マレーシア・イスラム開発局(JAKIM)や各州のイスラム法委員会の認証権限が損なわれることはない」と説明した。ハラル産業の一層の開発では基準を高め、認証制度を改善する。産業全体の発展を目指し、世界のハラルリーダーとしてのマレーシアの地位強化を図る。

JAKIMは2019年から、製品認証機関が特定製品について製品規格への適合性を評価し認証をする能力を有しているかどうかを、ISO/IEC17065(適合性評価-製品、プロセスおよびサービスの認証を行う機関に対する要求事項)に基づいて審査し、認定を行っているが、政府はこれを各州のイスラム評議会、イスラム局に拡大する方針だ。
(エッジ、ベルナマ通信、2月3日)