新型コロナの感染者数は8290人、4日連続で過去最多を更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が8,290人となり、過去最多を4日連続で更新したと発表した。アクティブ感染者数は7万2,823人で、累計感染者数は54万9,514人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く2,052人だった。それに▽クランタン州(851人)▽クアラルンプール(KL、830人)▽ジョホール州(762人)▽サラワク州(698人)▽ケダ州(544人)▽ネグリ・センビラン州(520人)▽ペナン州(421人)▽ペラ州(405人)▽マラッカ州(380人)▽サバ州(308人)▽パハン州(254人)▽トレンガヌ州(207人)▽プトラジャヤ(44人)▽ペルリス州(8人)▽ラブアン(6人)ーーが続いた。新たに4,814人が回復し、累計治癒者は47万4,139人となった。死者数は61人増えて、累計で2,552人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は27日、新たに20カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
コミュニティでは最も多い8カ所のクラスターを確認。また職場で7カ所、宗教活動で3カ所、教育期間と留置書でそれぞれ1カ所でクラスターが発生した。
州別では、ジョホール州とクランタン州でそれぞれ5カ所、セランゴール州で3カ所、パハン州、サラワク州でそれぞれ2カ所、KL、サバ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
ノール氏は職場関連のクラスターについて、4月1日から287カ所発生しており、うち132カ所が工場に関連していると言明。233カ所で陽性者を出し続けており、これまでに累計で1万6,785人の感染を確認したと述べた。

ロックダウン詳細発表、一部業種除き操業停止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相とノール・ヒシャム保健省事務次官は30日に共同記者会見を行い、6月1日付けで発令される全国規模のロックダウンにおける標準的運用手順(SOP)について詳細を明らかにした。
通産省が発行していた業務のための地区・州を跨いだ移動の許可証は、5月31日いっぱいで無効となる。6月1日以降については、関係各省庁が新たに許可証を発行する。
必需業種以外の操業は禁止する。製造業及び製造関連サービスで許可されるのは医薬品、医療機器、衛生用品、個人用防護具、防火機器、食品・飲料、電気・電子、石油・ガス・潤滑油、化学品、機械・装置、航空部品の製造および航空機メンテナンスで、包装材と印刷は食品・飲料や医薬関連目的のみ認められる。ただし出社人数は通常の60%以内とする。
また自動車(部品含む)、鉄鋼、セメント、ガラス、セラミックについては、製造機械維持のための運転を認める。その他の製造業は操業は禁止となる。
このほか許可されるのは、▽農業▽農園▽漁業▽飲食店(持ち帰り&デリバリーのみ)▽薬局▽スーパー&コンビニ▽食品・飲料▽獣医▽水道▽エネルギー▽保安・セキュリティ▽廃棄物処理・清掃▽陸運・空運・海運▽ドック・空港・輸送関連▽通信・メディア・電話・インターネット▽金融・保険・証券▽質店など小規模金融▽Eコマース▽燃料▽宿泊(隔離目的のみ)▽眼鏡店▽金物店・ホームセンター▽建設・重要なインフラ▽林業――。
 ▽店内飲食▽農業市場、夜市など▽ネットカフェ▽撮影活動▽公営賭博・宝くじ▽スパ、マッサージ店など▽ヘルス・美容院▽ネイルサロン▽理髪店▽家具店▽洗車店▽文具店▽カー用品店▽服飾店▽スポーツ用品店▽花屋――は営業停止となる。
ショッピングセンターは飲食店及びスーパーマーケット、食料品店、必需品のセクションを除いて営業停止となる。移動は同じ地区内の半径10キロメートル内で、車1台に2人までの乗車を認める。移動目的は食料品や医薬品などの必需品の買い物などに限定する。午後8時以降の外出は慎むよう求める。

完全ロックダウン、6月1日より二週間実施へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 首相府は28日夜に声明を発表し、新規感染者が8千人を突破した新型インフルエンザ(Covid-19)の抑え込みに向け、6月1日より再び完全ロックダウンを実施すると発表した。期間は6月14日までの2週間。
同日行われた国家安全委員会(NSC)会議で決定した。期間中は必需経済セクター&サービスのみ操業が認められ、その他の経済活動、社会活動は禁じられる。操業可能な必需経済サービス&サービスのリストは後にNSCが発表する。
二週間の第1フェーズの間に感染者の大幅削減に成功した場合には第2フェーズに移行し、大人数・密集を伴わず、社会的距離を保てる経済セクターについて再開を認める。第2フェーズの期間は4週間で、その後は第3フェーズに移行し、多くの社会活動を制限した上でほぼすべての経済活動を厳しい標準的運用手順(SOP)順守の条件付きで認めている現在の行動制限令(MCO)に戻す。
各フェーズの次の段階への移行については、新規感染者数に基づく保健省によるリスク評価と、国の医療システムの対応能力によって判断する。完全ロックダウン実施に伴い、財務省は新たな経済支援策を実施する予定。
新規感染者急増による医療への逼迫で、政府内からも完全ロックダウンの必要性を求める声が高まっていた。そうした中、政府は経済への影響を配慮し、現在行われているMCO3.0を維持したままSOPの強化で乗り切ろうとしたが、感染拡大を抑えることは出来なかった。
新型コロナの新規感染者は今年1月末に5,700人まで増加したが、同月に発令した第二次MCO(MCO2.0)の効果で3月末には1千人を切るまで減少。しかしその後増加に転じ、5月28日には過去最高の8,290人を記録した。最近では重症者の比率が増加する傾向にあり、死者も連日60人前後出ている。

コロナ禍でメンタル破壊?、昨年は1,080人が自殺未遂

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」禍が長期にわたっていることから、うつ病、不安症などメンタルヘルスを病むマレーシア人が増加している。

アダム・ババ保健相によると、昨年1年間で1,080人が自殺を試み、公立病院で治療を受けたという。メンタル面での問題の原因は失業、収入減、家庭内での衝突、人間関係の問題などに関するものだった。

ボランティア団体、マーシー・マレーシアによると、昨年3月25日以降、悩み相談のホットラインに14万5,173件の相談が寄せられた。うち85.5%が精神衛生上の問題に関する悩みで、急性ストレス、不安、うつ病、虐待、自殺願望に関するものだった。

(ザ・スター、東方日報、5月23日)

ファーマニアガ、シノバック製ワクチンを追加注文

【クアラルンプール】 薬品大手ファーマニアガは、中国の北京科興中維生物技術(シノバック・ライフ・サイエンシズ)製の新型コロナウイルス 「Covid-19」ワクチンの需要が今後増加することが見込まれるとして、追加で1,000万回分を追加注文する計画だ。
ズルカルナイン・モハメド社長は、世界保健機関(WHO)がシノバック製ワクチンの緊急使用を承認したことから、今後世界的に需要が増加する可能性があるとし、需要が増加する前に発注すると説明した。
すでにシノバック社から受領した100万回分のワクチンについては、国家医薬品規制庁(NPRA)から出荷承認を受けた。同社の完全子会社であるファーマニアガ・ライフサイエンスが、充填および最終製剤化を行なっており、5月23日までに188万9,800回分のワクチンを製造した。
マレーシア政府は集団免疫を達成させること目指し、ワクチン接種プログラムの加速化を図っていることから、同社は1カ月当たり200万ー300万回分の生産量を増やす準備も進めているという。
(ザ・サン、5月25日、エッジ、5月24日)

LRT事故対応で批判殺到、財務省が運営会社会長を解任

【クアラルンプール】 財務省は27日、公共輸送機関を管轄する国営プラサラナ・マレーシアのタジュディン・アブドル・ラーマン会長を解任すると発表した。タジュディン会長は24日夜に起きた軽便鉄道(LRT)衝突事故での対応を巡って批判を浴びていた。
事故発生当日にはウィー・カション運輸相やプラサラナの最高経営責任者(CEO)が現場や病院にいち早く駆け付けたが、タジュディン氏は姿を現さず、翌日になってようやく現場視察に訪れた。
事故当日現場に来なかった理由について、タジュディン氏は「ある会社とミーティングを行なっていたため事故に気付くのが遅れた。翌25日には2回目のコロナワクチン接種を控えていた」と釈明。「2編成の列車がキスしただけで大したことは無い」など冗談を飛ばした上で、追及する中国系メディアに対しては人種差別的な発言を行なった。タジュディン氏の不遜な態度は動画で拡散、批判の声が殺到していた。
タジュディン氏は統一マレー国民組織(UMNO)最高評議会メンバーでペラ州パシル・セラ選挙区の現職国会議員。2020年3月のムヒディン・ヤシン政権樹立に際しての報奨人事として、同年5月11日にプラサラナの会長に就任していた。
LRTケラナジャヤ線の事故はその後の調査で、試運転の列車運転士が誤って逆方向に車両を走らせたたため、乗客が乗っていた列車の線路に入り正面衝突したことが判明している。これによって47人が重傷、166人が軽傷を負った。なおプラサラナは、見舞い金として乗客213人全員に一律1,000リンギを支給するとしている。

ワクチン接種予約を欠席、7州だけで5.2万人以上

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種予約を取ったものの予定日時に現れなかった者が、7州だけで5万2,771人以上に上ることが明らかになった。

ウトゥサン・マレーシア紙によると、接種予約日時に欠席した者はケダ州が1万827人で最も多く、これにパハン州(1万人)、クランタン州(同)、ペラ州(9,009人)、ネグリ・センビラン州(6,323人)、ムラカ州(3,612人)、ペルリス州(3,000人)が続いた。ケダ州では予約者3万100人のうち、未接種者が約35%にものぼっている。

欠席理由については、接種日の確認忘れのほか、別の場所におり接種センターが遠くて行けない、別の種類のワクチンが希望だから、夫婦で一緒に行ないたいから、同行者がいないから——といった理由も挙げられた。また中にはギリギリになってからの日時変更依頼、保健当局からの確認電話に出ないといった例もあったという。

ワクチンは保管庫から一度取り出した後はただちに接種する必要があり、保存が効かない。予約があるにも関わらず接種に来なければ、用意されたワクチンは無駄になってしまう。

(マレー・メイル、5月27日)

新型コロナの感染者数は7857人、3日連続で過去最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が7,857人となり、過去最多を3日連続で更新したと発表した。アクティブ感染者数は6万9,408人で、累計感染者数は54万1,224人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く2,675人だった。それに▽サラワク州(772人)▽クランタン州(754人)▽クアラルンプール(KL、561人)▽ジョホール州(549人)▽ケダ州(441人)▽ペナン州(365人)▽ネグリ・センビラン州(353人)▽トレンガヌ州(282人)▽パハン州(238人)▽マラッカ州(234人)▽ペラ州(228人)▽サバ州(217人)▽ラブアン(170人)▽プトラジャヤ(12人)▽ペルリス州(6人)ーーが続いた。新たに4,598人が回復し、累計治癒者は46万9,325人となった。死者数は59人増えて、累計で2,491人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は26日、同日の新規感染者数が7,478人となり、2日連続で過去最高を更新したことに強い懸念を表明。無意識のうちに感染を広めている可能性があることから自己隔離をして欲しいとした。また人との接触を減らし、止むを得ない場合は、マスクの着用やソーシャルディスタンスを確保を徹底するよう改めて国民に訴えた。一方で新たに22カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
職場では最も多い13カ所のクラスターを確認。またコミュニティで6カ所、宗教活動で3カ所でクラスターが発生した。
州別では、ジョホール州では5カ所、セランゴール州で4カ所、ペナン州、パハン州でそれぞれ3カ所、サラワク州、クランタン州、サバ州でそれぞれ2カ所、ペラ州で1カ所のクラスターが発生した。

海外からの旅行者、強制隔離期間を21日に延長する可能性も

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」変異株の流入を防止するため、一部の国・地域を除くすべての国・地域からの旅行者(マレーシア人含む)を対象に強制隔離期間をこれまでの10日から14日に延長すると発表した。日本はすでに5月初めから14日間の隔離対象国の40カ国に含まれている。
サブリ大臣は、14日間隔離の際には10日目にRT-PCRリピートテストを行い、14日目に行なうリスク評価の結果しだいで強制隔離期間をさらに7日間延長して21日間にする可能性があると言明した。隔離期間が21日に延長された場合は、RT-PCRリピートテストを18日目にも行なう。
インドからの旅行者はすでに強制隔離期間が21日間となっているが、新たにスリランカ、バングラデシュ、ネパール、パキスタンの4カ国からの旅行者も21日間隔離の対象となった。
国外からマレーシアを訪問するすべての旅行者は出発の3日前にRT-PCR検査を受診し、陰性証明をとることが求められている。
(ベルナマ通信、5月25日)

LRTがKLCC駅付近で正面衝突、213人が重軽傷

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 クアラルンプール(KL)首都圏の軽便鉄道(LRT)ケラナ・ジャヤ線で24日午後8時45分頃、KLCC駅近くの地下トンネル内を走行中の列車同士が正面衝突した。LRTケラナ・ジャヤ線の衝突事故は1998年の開通以来これが初めて。
KLCC駅を出発してカンポン・バル駅方面に向かっていた列車とカンポン・バル駅を出発してKLCC方面に向かっていた回送列車が、正面衝突した。カンポン・バル駅方面に向かっていた列車に乗っていた213人が負傷し、64人がKL病院に搬送された。6人が重傷だという。
コントロールセンターのミスで、回送列車がカンポン・バル駅方面に向かう線路に入ったとみられる。ケラナ・ジャヤ線は完全自動運転で運行しているが、回送車は修理を終えた後で運転士が手動で試運転を行なっていた。

ムヒディン・ヤシン首相はコメントを発表し、運輸省とLRTを管轄する国営企業プラサラナ・マレーシアに対して、原因究明に努めるよう要請したことを明らかにした。

ウィー・カション運輸相は、LRTが運転を開始してから最も大きな事故となったと言明。事故原因を究明するために24日から調査を開始しており、25日16時の時点で人的ミスが事故につながったことがわかったと明らかにした。