【クアラルンプール】 長崎県北部の松浦市は、人気のアジフライを近くマレーシアへ輸出する見込みだ。国営「ベルナマ通信」が12日、報じた。

今回、日本貿易振興機構(ジェトロ)などの招きで、ベルナマ通信の記者が、日本一のアジの水揚げ量を誇る松浦市を訪問した。松浦市は玄界灘に面しており、日本のアジとサバの生産量の半分を占めているという。ジェトロ長崎事務所の高橋淳所長は、アジフライには市場で水揚げされた後、そのまま加工して、急速冷凍する「ワンフローズン」製法が採用され、鮮度が保たれ高級感があることなどを説明。

松浦市産の冷凍アジフライは、米国やモンゴルにも輸出されており、マレーシアの大手小売業者も強い関心を示している」と付け加えた。

松浦市は「アジフライの聖地」として観光にも力を入れている。市文化観光課によると、市内にはアジフライを提供する飲食店が約35軒あり、コンビニエンスストアの数を上回っている。「アジは美髪や美肌、アンチエイジング効果など、栄養価の高い魚」とアピールし、アジフライを求めて外国人観光客も含め多くの人が訪れているとした。
(ベルナマ通信、8月12日)