スズキのコンパクトSUV「フロンクス」、予約受付を開始

【クアラルンプール】 スズキ・カーズ・マレーシアは、マレーシア市場初投入となるコンパクト多目的スポーツ車(SUV)「フロンクス」の予約受付を開始した。販売代理店ナザ・イースタン・モーターズを通じ、今年第4四半期に正式な販売が予定されている。

今回、マレーシアで発売されるモデルの詳細は発表されていないが、1.5リッター4気筒エンジンに、12ボルトのリチウムイオンバッテリーの補助モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの見込み。最高出力101馬力(PS)、最大トルク135Nm、6AT(6速オートマチックトランスミッション)が採用され、自動緊急ブレーキ(AEB)や360度カメラなどを備えた最上級モデルになるとみられる。

フロンクスは、グローバルカーとして2023年からインドで生産・販売が開始され、現在は、現地向け仕様を加え日本やASEAN(東南アジア諸国連合)主要国でも販売されている。マレーシアでのモデルは、日本でのモデルと同様、インドネシアのモデルをベースにした仕様になると予想される。

価格は未定だが、輸入完成車(CBU)のため10万リンギ以上になるとみられる。
(ポールタン、ジグホイールズ、9月18日)

東京ゲームショウにマレーシアパビリオン、9社が出展

【クアラルンプール】 世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ(TGS)2025」にマレーシアから9つのゲーム会社が参加する。マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)が22日、発表した。

TGS2025は25―28日の4日間、千葉県の幕張メッセで開催される。MATRADEは2016年から9年連続で、マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)とともに「マレーシア・パビリオン」を開設。今年は、人気アニメ「ウピン&イピン」などを手掛けるレ・コパクプロダクションや、インディーズ系のマルチプレイヤーRPG「Re:Legend」で注目されるマグナス・ゲームズ・スタジオなど9社が、ビジネスマッチングなどに取り組む。

MDECのアヌアル・ファリズ・ファジル最高責任者(CEO)は「TGSを通じ、マレーシアの豊かな文化的アイデンティティを反映した大胆で独創的なゲーム作品を、世界の舞台に発信していきたい」としている。

世界のゲーム市場は2030年までに5,050億米ドルに達すると予測され、特にアジア太平洋地域ではモバイルゲームの急速な成長に牽引され、高い成長率が見込まれている。そうした背景のもと、マレーシアのデジタルクリエイティブ産業は2023年に約53億リンギの収益を上げ、うち約15%にあたる8億リンギが輸出によるものだった。マレーシア政府は今年4月には、ゲーム業界の国際的な競争力を高める支援プログラム(DGTP)などを導入し、さらなる輸出力の強化を目指している。
(ビジネス・トゥデー、9月22日、MATRADE発表資料)

補助金付きRON95販売価格、当面1.99リンギで固定

【バリク・プラウ】 9月30日から導入されるレギュラーガソリン「RON95」の新補助金制度に関し、世界的な原油価格の変動に関わらず、マレーシア国民向けの補助金付き販売価格は当面1リットルあたり1.99リンギで固定される。アミル・ハムザ・アジザン第2財務相が22日、明らかにした。

マレーシアにおける燃料の価格は現在、国際原油価格などをベースに、自動価格設定メカニズムに基づき週単位で調整されている。これを受け、原油価格が下落した場合の販売価格がどうなるのかという記者団からの質問に、アミル氏は「1.99リンギという水準が維持され、これ以上下がることはないだろう」と回答。「(1.99リンギという水準は)すでに世界的に見ても最も低い水準だ」と改めて強調した。

外国人など補助金適用外の消費者向け販売価格については、現在は1リットルあたり2.60リンギとなっているが、今後もこれまで通り毎週水曜に翌週分を財務省が発表することになる見通し。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、エッジ、9月22日)