セランゴール州首相「原子力エネルギーの導入、5年以内に判断」

【シャアラム】 セランゴール州のアミルディン・シャリ首相は17日、クリーンエネルギー源として原子力エネルギーの導入に向け、「現在、すでに初期の検討段階で、5年以内に実際の導入が可能かどうか判断することになる」と述べた。

アミルディン氏はこの日開かれた州議会で「原子力に比べて持続可能性が低いガスや石炭などの化石燃料だけに頼ることはできない。原子力エネルギーは長期的な持続可能性に向けた不可欠なステップ」と言明した。一方で、導入前に安全性、漏洩リスク、国民の理解に対応しなければならないと強調した。

さらに現在は地元の大学などと連携し、原子力エネルギー分野の開発と専門知識に関する科目の導入が可能かなど「能力構築に重点を置いた調査を進めている」と補足した。
(ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、11月17日)

軽便鉄道シャアラム線、開業予定日を12月31日に修正

【クアラルンプール】 アンソニー・ローク運輸相は、開業が遅れているセランゴール州シャアラムとその周辺地域を結ぶ軽便鉄道(LRT)3号線(LRT3)について、開業予定日を12月31日に修正すると述べた。ただ最終的な開業日はすべての試験で合格した後に確定すると述べた。

ローク氏は17日の下院議会における運輸省の委員会レベル審議で、LRT3プロジェクトが現在、信頼性と安全性を確保するための試験と試運転の最終段階にあると言明。「運輸省は公共交通機関を管轄するプラサラナ・マレーシアおよび関係当局と協力し、開業日を確定させる前に、安全性、運行の信頼性、技術適合性といった側面に最大限の注意を払っている」と述べた。

LRT3はセランゴール州ペタリンジャヤのバンダル・ウタマとクラン地区のジョハン・セティアを結ぶ全長37.8キロメートルの路線で、途中のシャアラムやクランを含む26駅が設置される。当初は2024年の開業を予定していたが、ローク氏が2023年7月に開通時期を2025年3月1日に延期すると発表。2024年7月には再び2025年第3四半期に延期され、2025年2月には2025年9月30日開業と発表されたが、期日が迫っても開業日は発表されなかった。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、11月17日)

三重県農林水産物・食品輸出促進協議会、KLで商談会開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 三重県農林水産物・食品輸出促進協議会水産部会は18日、三重県産水産物の新たな販路開拓、輸出拡大につなげるため、マレーシアの有力8バイヤーを招いて「みえの水産物輸出商談会」をクアラルンプール(KL)市内で開催した。

18日の対面開催には▽百福▽あづまフーズ▽A-LINE▽三重県漁業協同組合連合会――の4社が参加。19日はイオンの視察と訪問商談が予定されている。また▽トーエー▽尾鷲物産▽糀屋▽山藤▽みえぎょれん販売▽TA西村▽交洋――の7社が12月に予定されているオンライン商談会に参加する。

対面開催では乾燥ノリ製品、水産加工品(たこわさびなど)、イセエビ、ブリ加工品(ブリチーズカツ)、伊勢まだい・ぶり、まだいフライ、ぶり照焼、さわら竜田揚げ――が出品されるほか、オンライン商談会では、酢、養殖ブリ(フィレ、ブリトロ)、ひもの醤油、イセエビ、海鮮串、串干物、焼きのり、わかめ、ひじき、水産加工品(イセエビ、伊勢まぐろ、あおさ、カキ等)、あおさのり、漬魚――が出品される。