量子科学者らのサミットがJBで開催、日本の先端技術を発信

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での量子科学の促進を目的とする「ASEANクアンタム・サミット2025」がこのほど、ジョホール州ジョホールバル(JB)で初開催された。経産省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などが「ジャパンブース」を設置し、日本の先端技術を発信した。

サミットの主催は、量子科学に関するマレーシアの大学や研究者らによるコンソーシアム「マレーシア・クアンタム・インフォーメーション・イニシアティブ(MyQI)」と、マレーシア工科大学(UTM)。今年が国連の定めた国際量子科学技術年(IYQ)にあたることなどから初開催となった。11日の開会あいさつでは、オン・ハフィズ・ガジ州首相が「量子技術はテクノロジーの仕組みを根本から変えるパラダイムシフトの始まりである」と述べた。

ジャパンブースには、経産省とジェトロのほか、産業技術総合研究所の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)、量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)が協力した。

また10―12日の期間中、▽G-QuATとマレーシア国民大学(UKM)▽大阪大学量子情報・量子生命研究センター(QIQB)とUTM――の2つの協力覚書も締結された。

国民戦線によるGST復活案、与党連合内から批判の声

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相率いる与党連合・希望同盟(PH)と連立を組む政党連合・国民戦線(BN)議長のアハマド・ザヒド総裁(副首相)が22日、次期総選挙後に物品・サービス税(GST)の復活を推進する意向を示したことについて、PH内から批判の声が上がっている。

PH構成党・民主行動党(DAP)のリム・グアンエン顧問は、GST最大の欠陥に触れていないと批判した。リム氏は2018年に歴史的政権交代を果たし、GSTを廃止したマハティール・モハマド元首相率いる連立政権で財務相を務めた。

リム氏が指摘した欠陥とは、政府が仕入税額控除分の事業者への還付を怠ったことで、2015年から2018年にかけ総額300億リンギが還付されなかった。仕入税額控除とは、GSTの納税額を計算する際に、売上分の税額から仕入分の税額を控除する制度で、仕入税額控除をしないと余計にGSTを納めることになる。

リム氏は「還付の遅れで事業者の現金収支に影響し、事業継続を脅かすことにもなった」と述べた。

リム氏によればPH政府が2019年に還付を行った。2020年に政権に就いた国民同盟(PN、現・野党連合)も還付を怠り、その額は数百億リンギになり、歳入が集められる連結基金に組み入れられた。

同じPH構成党・人民正義党(PKR)のハッサン・アブドル・カリム議員は、多くのマレーシア人が依然として低賃金による生活費高騰に苦しんでおり、所得下位40%(B40)層から抜け出せないでいると指摘。「人々の所得が上昇しより多くのマレーシア人が中所得層に加われば、GSTを検討するのは適切だろう。しかし今ではない」と述べた。
(マレーシアン・リザーブ、12月23日)

国民戦線、次期総選挙後にGST復活を目指す方針

【バタワース】 アンワル・イブラヒム政権と連立内閣を構成する政党連合・国民戦線(BN)は、次期総選挙後に物品・サービス税(GST)復活を目指す方針だ。BN総裁のアハマド・ザヒド副首相がBNと友好関係にあるインド系政党、マレーシア・マカル・サクティ(人民の力量)党の年次総会で明らかにした。

ザヒド氏は、BNが現時点では売上・サービス税(SST)を容認する立場にあるとした上で、「GSTはマレーシアにとって公平性を確保し、国の歳入を強化する上で最も適切かつ効果的な制度だ。課税の公平性を確保しながら財政状況を強化することができる」と言明。155カ国以上がGSTを導入しているとした上で、マレーシアはSSTを導入しているわずか8カ国のうちの1つだと述べた。GSTは2015年4月1日に導入されたが、2018年6月1日に廃止された。

BNは現在、統一マレー国民組織(UMNO)、マレーシア華人協会(MCA)、マレーシア・インド人会議(MIC)、サバ団結党(PBRS)――の4党で構成されており、下院議会(定数222)で30議席を有する。次期総選挙後もアンワル首相率いる与党連合・希望同盟(PH)と共闘する方針を示している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、12月21日)

輸入完成電気自動車への物品税免税、28日までの輸入に適用

【クアラルンプール】 輸入された電気自動車(EV)の完成車(CBU)に対する輸入税、物品税の免除が2026年1月1日付で終了するが、購入者への引き渡し日に関係なく、今月28日までに輸入・通関手続きが終わった電気自動車が免税の対象になる。

マレーシア自動車協会(MAA)のモハマド・シャムソル会長は「免税の最重要条件は輸入された日であり、税関に申告されていることだ」と述べた。

輸入税と物品税免除は終了期限が2度、延期された。今回の打ち切りを受け11月と12月のEV販売は増加しており、自動車業界全体の販売台数を押し上げる見通しだ。免税打ち切りによりEVの国内組み立て、製造を後押しする。

物品税免除の打ち切りで2026年の政府歳入は増加が予想されているが、免税に代わるEV奨励措置を政府は検討している。
(バイブズ・ドットコム、12月21日、ポールタン、ローヤット、12月12日)