【クアラルンプール】 オンライン専業旅行代理店のトリップドットコムは9日、クアラルンプール(KL)のカスタマーサポート(CS)センターを拡張オープンした。

同社は2023年にマレーシアにセンターを設置。2年で10倍の成長を遂げたという。KL以外にも、世界15か所でCSセンターを運営しており、約1万6,000人の担当者が24時間365日、多言語サポートを提供している。KLのセンターは中でも戦略的な柱と位置付けられており、今回の拡張もグローバル成長戦略の一環という。

同社ではAI(人工知能)搭載のトラベルアシスタント「TripGenie(トリップジーニー)」を導入し、日常的な問い合わせのうち、最大80%はAIが解決しているという。一方で、ゼネラルマネージャーのステファン・トン氏は 「AIは常に100%正確な回答をできるとは限らないからこそ、人間によるサポートチームの拡充に注力している」と強調する。

また2026年のマレーシア観光年(ビジット・マレーシア・イヤー)を控え、現地チームが文化的なニュアンスを理解しながら、複数の言語でソリューションを提供することで「マレーシアの観光業の発展に貢献していきたい」と付け加えた。
(ビジネス・トゥデー、9月10日、ザ・サン、9月9日)