サバ州で新たな石油貯蔵・精製工場の建設が4月に着工

【コタキナバル】 サバ州のシピタン石油ガス工業団地(SOGIP)で新たな石油貯蔵・精製工場の建設が4月に着工するのに先だって、記念式典が18日、行われ、ハジジ・ヌール州首相らが出席した。

工場はペトロベンチャー・エナジーが、SOGIP内の400エーカー(161ヘクタール)の土地に建設する。完成すると、1日あたり最大15万バレルの石油精製が可能で、300万立方メートルの原油と精製石油製品の貯蔵施設も併設される。35億米ドル(155億リンギ)の外国直接投資(FDI)を誘致し、建設段階で3,000人以上、運営段階で1,000人分の雇用機会の創出が見込まれている。

ハジジ首相は「石油・ガス産業の中心地としてのサバ州の地位を間違いなく強化する新たな戦略的投資である」と述べた。
(マレー・メイル、ベルナマ通信、2月18日)

国家投資委員会、半導体企業110社の設立支援など枠組み承認

【クアラルンプール】 今年1回目の国家投資委員会(NIC、議長はアンワル首相)が17日に開催され、国家半導体戦略(NSS)に基づく、半導体の高付加価値化に重点を置く国内企業110社の設立支援など具体的枠組みが承認された。

設立支援対象となるのは、集積回路(IC)設計、先進後工程(パッケージング)、先進的な半導体製造装置に関わる企業で、年間10―47億リンギの収益規模の企業10社と、年間10億リンギの収益規模の100社という。

昨年5月に発表されたNSSは、投資貿易産業省(MITI)の主導で、国内企業を半導体分野におけるメインプレーヤーに転換させ、国内外から投資を促すことを目指している。「メイドインマレーシアからメイドバイマレーシアへ」を掲げ1ー3期の段階に分け目標が設定されており、今回の枠組みは第1期に該当する。昨年の発表では、第1期で250億リンギを割り当て、5,000億リンギの投資誘致が見込まれている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、2月18日)

現地通貨取引枠組みの運用指針、3国中銀が合意

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 マレーシア、インドネシア、タイ3国の中央銀行は17日、現地通貨取引枠組み(LCTF)の運用指針の一本化と取引対象の拡大で合意した。3行の共同声明としてマレーシアの中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が発表した。

現地通貨での相互決済を容易にするための指針で、これまで2国間で取り決められていた指針を一本化した。決済に参加する銀行、銀行利用者にとり透明性が増し、互いの通貨の直接取引により為替リスク・為替換算手数料を低減できるという。現地通貨での決済はモノ・サービスの貿易、直接投資に限定されていたが、今回、有価証券投資も対象に含められた。

BNMによれば、LCTFの導入以降、現地通貨での2国間貿易の額は増加傾向にある。

今年も高い経済成長率を維持、投資銀が予想

【クアラルンプール】 国内経済は堅調な成長を今年も維持する見通しで、投資銀行2社は4.9%の国内総生産(GDP)成長を予想している。財務省予想は4.5-5.5%。昨年の成長率は5.1%で、前年の3.6%を上回った。

ホンリョン・インベストメント・バンクはGDP増加の要因として、健全な雇用市場に裏付けられた家計消費を挙げた。低所得層への給付、従業員積立基金(EPF)第3口座からの自由な引出しを認めた措置、外国直接投資(FDI)や外国からの観光客の増加もGDPに貢献するという。中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は政府予測以上の成長もあると予想しており、1年を通じ政策金利を3%に据え置くとホンリョンはみている。

メイバンク・インベストメント・バンクも同様の見解で、投資の増加、認可投資プロジェクトの実現、公務員賃金引き上げなどが経済成長をけん引するとしている。ただ、米トランプ政権の貿易政策、関税措置で不確実性、リスクは残ると、懸念も表明した。
(ザ・スター、2月18日)

ティーライブ、紅茶の本場インド進出に向けフランチャイズ契約

【クアラルンプール】 タピオカティー・チェーンの「ティーライブ」を運営するルーブ・ホールディングスは、インドでファストフード店を展開するディビヤニ・インターナショナル(DIL)とフランチャイズ契約を締結し、インドに進出する。

DILは、フランチャイズによりケンタッキーフライドチキンやピザハット、コスタコーヒーなどを展開しており、インド、タイ、ナイジェリア、ネパールで計2,000店舗超を運営している。

マレーシア発祥のティーライブは現在、東南アジアを始め、モーリシャス、カナダ、アラブ首長国連邦(UAE)などで950店舗を展開する。ブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)は「チャイの国・インドに革新的なティーカルチャーを持ち込みたい。現地市場をよく知るパートナーの協力で、主要都市を皮切りにインドで大きな存在感を示していきたい」と語った。
(ザ・スター、ザ・サン、ビジネス・トゥデー、2月17日)

昨年第4四半期の経常収支、114億リンギの黒字

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局によると、2024年第4四半期の経常収支は114億2,400万リンギの黒字で、前期の21億7,600万リンギから黒字幅が大幅に増加した。

モノの貿易収支の黒字が前期の231億3,900万リンギから373億8,400万リンギに増加。サービス収支の赤字は前期の15億7,900万リンギから1億4,900万リンギと減少したことが影響した。ただ、第一次所得収支の赤字は前期の169億8,300リンギから201億5,300万リンギに拡大、第二次所得収支の赤字も前期の24億リンギから56億5,700万リンギになった。

金融収支の赤字は前期の74億9,300万リンギから57億6,400万リンギに抑えられた。直接投資は前期の43億3,700万リンギの純流出から、176億3,200万リンギの純流入に転じた一方、証券投資は前期の35億9,900万リンギの純流入から422億4,800万リンギの純流出になった。金融派生商品は26億7,900万リンギの純流入(前期は4億2,600万リンギの純流出)、その他の投資は161億7,300万リンギの純流入(同63億2,900万リンギの純流出)だった。

 

24年の経済成長率は5.1%、第4四半期は5.0%

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は14日、2024年通年の国内総生産(GDP)成長率が前年の3.6%を上回るプラス5.1%だったと発表した。国内需要の継続的な拡大と輸出の回復により各セクター共に前年を上回り、政府が掲げていた成長目標(4.8ー5.3%)に沿ったものとなった。

産業別では、サービス業は卸売・小売業などに支えられて4期とも5%前後の高い成長を維持し、通年では5.4%となり、前年(5.1%)を上回った。前年は0.7%にとどまった製造業は通年では4.2%に回復した。0.5%だった鉱業も0.9%にやや回復した。6.1%だった建設業は17.5%に、農業も0.7%から3.1%にそれぞれ前年を上回った。

通年の国内需要は前年の4.6%から6.5%に回復。民間消費は4.7%から5.1%に、民間投資は4.6%から12.3%にそれぞれアップした。また公共消費は3.3%から4.7%に、公共投資は8.6%から11.1%にそれぞれアップした。前年に8.1%、7.4%マイナス成長だったモノとサービスの輸出と輸入は、それぞれ8.5%、8.9%のプラス成長に復帰した。

第4四半期(10ー12月)のGDP成長率は、国内需要に支えられたサービスや製造、建設業の成長によりプラス5.0%となったものの、前期(プラス5.4%)を下回った。

主要産業5部門のうち鉱業、農業がそれぞれ0.9%、0.5%のマイナス成長となったものの、製造業は4.4%、サービス業は5.5%、建設業は20.7%、それぞれプラス成長となった。

BNMは、今年のGDP成長率について、投資活動の力強い拡大、堅調な家計支出、輸出の継続的な拡大によって2025年も堅調な状態を維持すると予想されるとした。

高速道の新料金徴収システム、4月にも試験運用開始か

【クアラルンプール】 高速道路料金所の混雑緩和に向け、導入が計画されているマルチレーン・フリーフロー(MLFF)料金徴収システムについて、一部の道路運営会社などが4月にも独自に試験運用に踏み切る可能性がある。

経済紙「エッジ」などによると、MLFFシステム開発の有力候補の1つが、高速道路運営サービスの投資持株会社PLUSエキスプレスウェイズの子会社のテラス・テクノロジ。テラス・テクノロジは現在の料金徴収システムを提供しているため、有利とみられている。MLFFシステムは非接触で、ナンバープレートなどの自動認識により料金を徴収するシステムのため、道路交通局のシステムと連携させ、未払いの通行料がある運転者は、道路税の更新を認めないことなど検討しているという。

そのほか、高速道路運営を手掛けるプロジェク・リンタサン・コタ・ホールディングス(プロリンタス)や、高速道路運営の特別目的会社アマナ・レブラヤ・ラクヤット(ALR)、決済サービスのタッチ・アンド・ゴー(TNG)などもシステム提供が取り沙汰されている。

道路運営会社がそれぞれMLFFシステムを構築する方が費用を抑えられるという意見がある一方で、高速道路運営会社32社が加盟するマレーシア高速道路コンセッション協会を通じて、各運営会社の出資で非営利組織を設立し、単一のシステムでの運営をすべきとの意見もある。

こうした混乱の背景には、2023年に公共事業省が入札ではなく特定の企業を指名してMLFFシステムの発注を行い、問題になったことが挙げられる。もともと25年までのシステム導入が目標とされており、今後の動きが注目される。
(エッジ、2月10日、ポールタン、2月12日)

国内初の食料自動販売機を展開、ペイネットが農業局と連携

【ペタリンジャヤ】 銀行間決済システムを運営するペイメント・ネットワーク・マレーシア(ペイネット)と政府機関の連邦農業マーケティング局(FAMA)は共同で、国内初の食料自動販売機の展開に乗り出した。青果などの農産物や、しょうゆ、缶詰食品などを1日24時間販売する。

自販機は利用者が増えており、スナックフード、飲料以外に、サプリ、スキンケア商品、生鮮品も販売されるようになっている。今回展開する自販機での支払いはQRコード決済などすべてデジタル決済。在庫補充など機器の管理には、指定のアグロバザーがあたる。アグロバザーはFAMA傘下の電子商取引プラットフォーム。

ペイネットのフィルダウス・ガニ氏は「消費者は便利さを重視しており、自販機は国民の食品入手方法に変化をもたらしている」と述べた。農業者には従来の販路以外の販売手段が提供される。
(ザ・サン、2月10日)

ファイアフライ、スバン空港発着2路線を3月に新たに就航

【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)傘下の航空会社ファイアフライは、セランゴール州のスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)でのナロージェット機の運航を拡大し、3月24日からサラワク州のクチン国際空港と、シンガポールのチャンギ空港を結ぶ2路線の運航を開始すると発表した。

新たな2路線は、ボーイング「737-800」型機を使用。就航を記念し、クチン間は片道219リンギ、チャンギ間は189リンギのプロモーション運賃を提供する。運賃には10キログラム(kg)までの受託手荷物、7kgまでの機内持ち込み手荷物が含まれ、機内で無料ドリンクも提供される。受託手荷物30kgと無制限の予約変更ができる「フレックス」にアップグレードすることもできる。

スバン空港を利用するファイアフライ便は、すでに就航しているペナンとコタキナバルと合わせ4路線週28便となる。
(ザ・スター、エッジ、2月7日)