2軒目のハイアットプレイスホテル、来月ジョホールバルで開業

【クアラルンプール】 米ハイアットが展開する4つ星ホテル「ハイアット・プレイス」が来月ジョホール州ジョホールバルにオープンする。同ブランドではマレーシアで2軒目となる。

新ホテル名は「ハイアット・プレイス・ジョホールバル・パラダイム・モール」。パラダイム総合開発地区内に位置するショッピングモール「パラダイム・モール」内に位置する。客室数は202室。11月6日以降の宿泊の予約受け付けを開始している。

不動産コンサルタント会社KGVインターナショナル・プロパティ・コンサルタンツのタン・ウィーティアム調査・投資サービス責任者は、9月のジョホール・シンガポール経済特区(SEZ)の発表を受けての新ホテルの開業は時宜を得たものだとし、SEZは観光客やビジネス客の流入促進が期待できると分析。さらに、このホテルはシンガポールのウッドランズ国境検問所と高速道路セカンドリンクの間に位置し、立地にも恵まれていると述べた。

マレーシア初となる「ハイアット・プレイス」は9月にクアラルンプール郊外のブキジャリルで開業している。ホテル名は「ハイアット・プレイス・クアラルンプール・ブキジャリル」。ブキジャリルでは初の国際ブランドホテルとなり、14階建てで客室数は250室。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月30日、ハイアット発表資料)

サラワク州によるMASウイング株取得、3カ月以内に完了見込み

【クチン】 サラワク州政府系航空会社、ホーンビル・スカイウェイズは27日、マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)との間で、MAG子会社である地域航空会社、MASウイングスの株式取得に向けて覚書を締結した。

調印式に立ち会った同州のアバン・ジョハリ首相は、買収はデューデリジェンスが完了してから3カ月以内に完了する必要があると言明。現在、サラワク州運輸局とMAGおよびカザナ・ホールディングスの間で詳細な協議が行われていると述べた。

アバン氏は、買収に関する協議が間もなく完了するとした上で、「我々はMASウイングスの過半数株の取得を望んでいるが、おそらくMAGも一部の株を望んでいるだろう」と言明。サラワク州が島部であるため、州政府には地域便と国際線の接続を良好にする必要があるとし、接続性の確保は同州の経済活動を支援するために重要だと指摘した。

またアバン氏は、現在、サラワク州の地域および国際航空路線には、マレーシア航空、ファイアフライ航空、エアアジア、スクート、バティック・エアが就航しているが、需要を満たすためには民間航空会社に依存することはできないと述べた。

サラワク州によるMASウイング買収については、今年7月20日に州政府と連邦政府の間で原則合意していた。
(ザ・スター、10月28日、マレー・メイル、10月27日)

「シェイクシャック」1号店、エクスチェンジTRXにオープンへ

【クアラルンプール】 米国のハンバーガーチェーン「シェイクシャック」のマレーシア1号店が、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」のショッピングモール「エクスチェンジTRX」内にオープンする。

「シェイクシャック」のマレーシア進出計画については2022年1月に発表されていたが、具体的な出店場所については明らかにされていなかった。「エクスチェンジTRX」は現在建設中で、11月29日開業の予定。

「シェイクシャック」は、クラシックなハンバーガーをモダンにアレンジして提供するのが特徴で、高級食材を使用し、作り置きせずに注文を受けてから調理する。マレーシア1号店では、代表メニューのシャックバーガー、チキンをサンドしたチキンシャック、肉を使わないシュルームバーガー、ポテトのクリンクルカットフライ、シェイク、アイスデザートのシャックアタックコンクリートなどに加え、マレーシア限定メニューも提供する。

「シェイクシャック」は米国内で305店舗、米国外でロンドン、香港、上海、シンガポール、メキシコシティ、イスタンブール、ドバイ、東京、ソウルなどに165店舗以上を展開しており、マレーシアでは、韓国とシンガポールで「シェイクシャック」チェーンを展開している韓国SPCグループが共同運営する。2031年までに韓国、シンガポール、マレーシアの3カ国で合計45店舗に増やす計画だ。
(ソヤチンチャウ、マレー・メイル、10月26日)

バティックエア、年内に航空機3機を追加購入

【クアラルンプール】 航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)は、路線拡大に向け、年内に3機の航空機を追加すると明らかにした。追加するのは、ボーイング「B737-8MAX」型機1機とエアバス「A330」型機2機。

親会社ライオン・グループの戦略ディレクターであるチャンドラン・ラマ・ムティ氏は、現在、バティック・エアではボーイング「B737-8MAX」型機16機、同「B737-800」型機10機、エアバス「A330」型機2機、またスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)で小型機であるATR「72-600」型機7機を運航しているが、アジア太平洋地域の国際路線拡大に向け、機材の追加が必要だと述べた。機材は中古市場で調達しているため、サプライチェーンの問題による遅延の影響は受けないとしている。

チャンドラン氏はまた、スバン空港の再開発に伴いATR機の運航を縮小する予定だとし、スバン空港でのジェット機使用許可が下り次第、より多くのジェット機を導入する準備ができていると述べた。クアラルンプール国際空港(KLIA)近くに独自の航空機保守、修理、オーバーホール(MRO)センターを設立することも検討しており、空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)との間で協議中だとしている。

バティック・エアの機内食についてチャンドラン氏は、自社で調理し、ポス・アビエーションの協力を得て配送を行っているとし、最近、(原文になかったので削除)敷地面積0.81ヘクタール(ha)の厨房施設の拡張に向け、ネグリ・センビラン州セレンバンのバンダル・エンステック地区で1.62haの土地を購入したと述べた。2年以内に新施設の運営を開始する予定。施設拡張後には他航空会社に機内食サービスを提供する計画もあるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月27日)

首都圏鉄道にもオープン決済システム導入へ=運輸相

【クアラルンプール】  国営プラサラナ・マレーシアが管轄する首都圏の公共交通機関は、2025年8月までにオープン決済システムを導入する見通しだ。アンソニー・ローク運輸相が26日に明らかにした。

オープン決済システムは、既存の決済手段に加え、デビットカードやクレジットカードなどでも交通料金を支払えるようにするもので、9月に高速道路11路線での正式運用が開始されている。

ローク運輸相は下院質疑で、プラサラナは2023年初頭から首都圏の鉄道路線にオープン決済システムを導入する計画を開始しており、首都圏軽便鉄道(LRT)ケラナ・ジャヤ線、同アンパン線、首都圏大量高速輸送(MRT)カジャン線、同プトラジャヤ線、KLモノレールでの展開を最終調整していると言明。設計・開発は来年3月に開始され、2025年2月までに全駅の50%、2025年8月までに全駅にオープン決済システムを導入する計画だと述べた。

ローク運輸相はまた、マレー鉄道(KTM)が運営するKTMコミューター線については、2,900万リンギを投じて発券システムおよび自動料金収受システム(AFC)の更新を行い、11月中旬から全駅でオープン決済システムを利用できるようになるとした。従来のタッチアンドゴーに加え、クレジットカード、デビットカード、KTM専用アプリ(KITS)によるQRコード利用でも料金支払いが可能となる。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、10月26日)

シェラトンホテル、クチンでソフトオープン

【クチン=マレーシアBIZナビ】 サラワク州クチンで、5つ星ホテル「シェラトン・クチン・ホテル」が先ごろソフトオープンした。マレーシア国内で3カ所目、東マレーシアで初のシェラトン・ホテルとなる。

ホテルを運営する米マリオット・インターナショナルのインドネシア・マレーシア地域事業副社長であるラメシュ・ジャクソン氏によると、同社にとりクチンでは初のホテルとなり、サバ・サラワク州では6カ所目のホテルとなる。

同ホテルは22階建てで、客室数は378室。インターナショナル・レストランや日本食レストラン、中華レストラン、カフェ、フィットネスセンター、屋外プール、最大で720人を収容できるボールルームを含む7つのイベントルームなどが併設されている。正式オープンは2024年の旧正月後を予定しており、それまではすでに完成している一部のフロアと施設のみを利用して稼動する。

ヘクスター、スーパーアプリ「マネーエックス」を発表

【クアラルンプール】 物流・技術サービスのヘクスター・テクノロジーズ・ソリューションズは25日、スーパーアプリ「マネーエックス(MoneyX)」を発表。 フィンテック(革新的金融技術)事業に参入する。

「マネーエックス」は、人工知能(AI)支援ツールを備えた個人金融情報管理アプリで、完全子会社であるヘクスター・ビジョンが開発を担当した。金融商品・サービスに関する情報を入手しやすくし、利用者の金融リテラシーを向上させることを目指しており、請求書、保険証書、契約書などの重要書類を保管できる安全なデジタル保管機能も備える。通知機能により、支払期限や更新期限が迫っている場合にアラートを出すことも可能。2024年末までに他機能も統合する予定。

ヘクスターのオン・チューメン最高経営責任者(CEO)は、「マネーエックス」の開発・販促活動に1億リンギを割り当てたとし、1年以内にユーザー数100万人、3年後に1,600万人を達成し、その後海外にも展開する計画だと述べた。
(ザ・サン、ザ・スター、10月26日、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、10月25日)

MASウィングス、サラワク州内でバリオ―ロンバンガ線を就航へ

【クチン】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)傘下の地域航空会社MASウィングスは、サラワク州バリオ(BBN)と同ロン・バンガ(LBP)を結ぶ新路線を10月29日に就航すると発表した。
機材は、19人乗りの小型旅客機である、デ・ハビランド・カナダ(現ボンバルディア・エアロスペース)の「DHC-6ツイン・オッター」型機を使用。週1回日曜日の運航で、「MH3142」は、BBN発が午前10時30分、LBP着が午前10時55分。「MH3143」は、LBP発が午前11時15分、BBN着が午前11時40分。料金は片道67リンギ、往復134リンギから。
MASウィングスは声明で、クチン―リンバン、ミリ―バリオおよびロン・セリダン、ムカ―クチンといった主要路線も増便すると言明。新規就航や増便により便利な交通手段を提供することで、レジャー旅行や中小企業のビジネス旅行を支援し、地元の観光産業を後押ししていくとしている。
(ボルネオポスト、10月24日、サラワク・トリビューン、10月23日)

タイのミルクティー店「チャトラムー」、1号店がオープン

【クアラルンプール】 スペイン発のフローズンヨーグルト専門店「ラオラオ」をマレーシアで展開するウッドペッカーズ・グループは、タイの老舗ミルクティー店「チャトラムー」のマレーシア1号店をプトラジャヤの「IOIシティモール」にオープンした。

ウッドペッカーズは、チャトラムーを運営するタイ企業チャ・タイ・インターナショナル・カンパニーとの間で、マレーシアにおける20年間の独占フランチャイズ契約を締結しており、来年末までに全国で40店舗を展開する計画だ。チャトラムーにとり、タイ国外でのフランチャイズ展開はマレーシアが初となる。

ウッドペッカーズのタン・カイヨン最高経営責任者(CEO)は、タイでトップの地位にあるミルクティー・ブランドをマレーシアの消費者に紹介できることを嬉しく思うとし、食品・飲料(F&B)業界における豊富な経験と「ラオラオ」を成功させた実績から、チャトラムーでも成功できると確信していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月24日)

PASが独自のスーパーアプリを発表、国内政党として初

【クアラルンプール】 イスラム原理主義野党、汎マレーシア・イスラム党(PAS)は21日、国内政党として初めて、党独自のスーパーアプリ「マイワンPAS・マスターカード」を発表した。

PASのタキユディン・ハッサン事務局長は、「スーパーアプリは党のデジタル化に向けた取り組みの一環である」とし、利用者は、アプリを通じて政党に直接寄付できると述べた。寄付機能以外にも、PASが提供している保険「スキムPAS」や、礼拝の時間・方向(キブラ)の通知、ニュース、生活支援サービスなど、既存アプリの機能を統合し提供する。PAS党員以外の一般市民も利用可能。

料金収受システムのマネージペイ・システムズ(MPay)および国際クレジットカードであるマスターカードと提携し、電子ウォレットなどの決済機能も提供する。QRコード決済やマスターカードが発行するデビットカードの登録が可能。取引上限額は、電子ウォレットが2万5,000リンギ、マスターカードが1万リンギ。現時点ではアンドロイド版のみリリースされており、アイフォン版については近日利用可能となる。11月24日までにアプリの申請手続きや既存アプリの統合プロセスを完了させる予定だ。
(マレー・メイル、ワールドオブバズ、10月21日)