【クアラルンプール】 豪系金融サービスのアクシコープ・フィナンシャル・サービシズは、対米ドル相場でリンギは値上がりし、リンギ高を維持するとの見解だ。
主任ストラテジストのスティーブン・イネス氏はリンギ値上がり要因として、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が9月10日の金融政策会合で再利下げまたは金融緩和策をとる可能性を指摘した。
マレーシア国債の利回りはインフレを考慮した実質でプラスを維持しているが、米財務証券はマイナスで、リンギ需要を支えている。
リンギは7月、1米ドル=4.29リンギまで下がったが、3日は4.22リンギで、バンク・イスラム・マレーシアのモハマド・アフニザム主任エコノミストは、近い将来4.2リンギまで上がると予想している。
しかし4.25リンギとの年末予想は修正しないという。先行き不透明感から米ドル需要が再び高まる可能性があるためだ。
(マレーシアン・リザーブ、8月6日)