ヤモリやゴキブリそっくり!イポーのケーキが話題に

【イポー=マレーシアBIZナビ】 ペラ州イポーにある自称・個人営業ベーカリーショップが、本物そっくりなヤモリやイモムシ、ゴキブリを飾った不気味なケーキをフェイスブック上で紹介し、話題になっている。

ユニークなケーキを紹介しているのは「スライス・イポー・ホームベーカー」。結婚式や誕生日イベントなどで参加者を驚かせるための本物そっくりのカスタムケーキを作っており、通常は依頼主に関係が深いモノや人物、建物などがモチーフとなっている。

これまでの作品はフェイスブックで紹介しているが、12月12日に登場したのはヌラヌラした皮膚感を再現したヤモリが這っているこれまでのものとは違った不気味なケーキ。リアルさが話題になってたちまち1万2千人にシェアされた。

同店では11月28日にも実物大のゴキブリが這っているケーキもフェイスブックで紹介している。これらのリアルなヤモリやゴキブリはフォンダン(砂糖やゼラチンなどで作った菓子素材)でできており、すべて食べられるという。

途上国の来年の見通し、マレーシアは17カ国中5位の高さ

【クアラルンプール】金融情報のブルームバーグが経済・財務指標11項目を基に、17の途上国の来年の見通しを比較したランキングで、マレーシアは5位にランクされた。
最も有望とされたのはタイで、以下はロシア、韓国、台湾。フィリピンは10位、インドは11位、インドネシアは12位、中国は17位だった。
ブルームバーグはマレーシアについて、来年の実質国内総生産(GDP)は6.8%増、財政赤字は対GDP比で5.4%が予想されること、マレーシア通貨は過小評価されていること、などを取り上げた。
全体論では、多くの新興経済体は経済上の損失を回復するとブルームバーグは期待している。その根拠として潤沢な外貨準備高を挙げた。しかし対GDP比での国家負債の増加は不安定要因になる恐れがあるという。
また世界経済の回復がしっかりしてくるに伴い、リスク取ろうとする意欲が強まり、途上国は高利回り狙いの外国人投資が期待できるという。
(ザ・スター、12月23日)

格安航空エアアジア、保有機を来年は10%削減

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 格安航空エアアジア・グループは来年、保有機を10%減らす計画だ。
トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は22日、2021年末に20機のリースが終わるとして、同社が保有する機体数は20機減って245機となると説明した。一方で同社の業績見通しについては、航空事業以外からの貢献もあるが、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行前の水準に戻るまでには向こう2年間かかると予想した。
同社は過去数年間にわたり、飲食店「サンタン」チェーンの展開や「エアアジア・ショップ」での韓国製美容製品の販売、モバイル決済アプリ「ビッグペイ」の展開など事業の多角化を実施してきたと説明。その上で、食品デリバリー事業について、東南アジア市場向けに展開する計画があると明らかにした。現在は1日当たり1,000件の宅配をしているが、5万5,000件まで増やすことができると見込んでいる。
従業員についてフェルナンデスCEOは、国境が閉鎖されてから2,400人を解雇したと明らかにした。500人については、職業訓練を実施してグループ内で違う事業に配属したと説明。来年は解雇した全ての人を再雇用することを最優先すると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月23日)

マレーシア史における2020年は歴史的な転換点

2020年のマレーシアは本当にいろいろなことがあった年でした。おそらく、あとから歴史を振り返るとき、2020年は特別な意味を持つ、歴史的な転換点だったと言われることになるでしょう。いくつか重要なイベントはありましたが、ここでは2つだけに絞って振り返りたいと思います。
まずは、やはり、新型コロナウィルスの蔓延が挙げられるでしょう。マレーシアも経済的なダメージや死者の発生は避けられませんでしたし、まだ予断が許されない状況が続いていますが、大きな視点から見れば一方的な拡大は食い止めることができたと評価してもよいと思われます。米国や欧州、近隣でもインドネシアやフィリピンの状況と比較すると、制限がかけられながらも一定の経済活動が認められている状況です。経済が大きくスローダウンしながらも、危機的な状況にまでは陥っていない、どうにか持ちこたえられる環境だと言えます。
もう一つ大きいのはマハティール政権が瓦解し、ムヒディン政権が成立したことでしょう。そもそも、マレーシアは長らく、政権交代がそう簡単には起こらない国とみなされていました。しかし、2018年は選挙を通じて、ナジブ政権が退陣し、90歳を超えるマハティールが再登板という展開となり、世界からの注目も集めました。そこから2年ほどで、もう一度政権交代が起こった格好です。しかも、選挙なき政権交代という、マレーシア政治史上で初めての出来事となりました。
そろそろ2021年を迎えますが、新型コロナウィルスは収束していませんし、政局も与野党の攻防が続いています。視界不良のなかで2021年が幕開けする中、様々なシナリオとオプションを想定して臨むことが重要になりそうです。

※本記事の内容は著者の所属組織の見解を代表するものではなく、個人的な見解に基づくものです。

新型コロナの新規感染者数は1348人、セランゴールで535人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,348人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万8,279人で、累計感染者数は9万8,737人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く535人だった。それに▽クアラルンプール(KL、226人)▽サバ州(189人)▽マラッカ州(124人)▽ジョホール州(118人)▽パハン州(45人)▽ペナン島(43人)▽ネグリ・センビラン州(31人)▽ケダ州(14人)▽ペラ州(8人)▽プトラジャヤ(4人)▽クランタン州(4人)▽サラワク州(4人)▽ラブアン(2人)▽トレンガヌ州(1人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。710人が退院し、累計治癒者は8万14人となった。死者数は5人増えて、累計で444人となった。 セランゴール州の「パサル・バル」クラスターでは309人、建設現場「ブキ・ナガ」では58人の感染を確認。KLの建設現場「レジデン」、「カシー」、「シナル・ビュー」クラスターではそれぞれ294人、43人、32人に陽性反応が出た。サバ州の「パギナタン」クラスターでは47人。ジョホール州の「タンポイ・ジャヤ」クラスターでは32人の感染を確認。ペラ州の「ラパ」クラスターでは7人に陽性反応が出た。一方で3のクラスターが収束し、現在感染者を出しているクラスター数は206となった。

工場での新型コロナ集団感染、過去1週間に1,400人以上

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 多くの従業員を抱える工場が新型コロナウイルス「Covid-19」の新たな感染クラスター源となっており、過去1週間だけでこうした工場労働者の感染者が1,400人を突破している。
自動車シート素材メーカー、ペッカ・グループは22日、子会社のペッカ・レザーの従業員597人に対して新型コロナのスクリーニングを実施したところ、約半数の246人から陽性反応が検出されたことを明らかにした。このため工場は7日間の閉鎖となっており、操業再開は12月28日になる見通し。同社では11月にも3人の従業員から陽性反応が出たため1週間の休業を余儀なくされていた。
先ごろ427人の感染者を出したばかりのゴム手袋製造大手のコッサン・ラバー・インダストリーズは、新たに563人の従業員の感染が確認されたと明らかにした。先ごろ427人の感染者が出たことを受けて、他の工場の約7,000人の検査を行なったところ発覚したという。
このほかパナソニック・マニュファクチャリングで116人、コンドームメーカーのカレックスで35人、ゴム手袋製造大手のハルタレガでも35人の感染者がでている。

 

経済回復の動き、首相府副大臣が上院で説明

【クアラルンプール】ジョセフ・クルップ副首相府相(経済問題担当)は21日の上院審議で、主要経済指標の最近の動きから、経済が回復途上にあることを説明した。テオ・エンティー議員の質問に回答した。
主要指標は小売業、宿泊業、パーム油価格、SMR(標準マレーシアゴム)20規格の天然ゴム価格の4つ。
小売業は徐々に回復しつつあり、ホテル客室稼働率は条件付き行動制限令(CMCO)が解除され、州をまたいだ移動が許可されて以降、全国平均で24.3%に上昇した。
パーム油価格は11月に1トン3,422リンギの大台に乗り、SMR20の価格は同月、キロ当たり6.33リンギの高値を記録したという。
来年から5年間の経済開発戦略である第12次マレーシア計画(12MP)は策定の最終段階にあり、構造改革に取り組む以外に、新型コロナウイルス後を考慮したものになるという。
(ベルナマ通信、12月21日)

サンワテクノス、ペナン州に事務所を開設

【クアラルンプール】 サンワテクノス(本社・東京都中央区)は21日、マレーシア子会社のサンワテクノス・マレーシアがペナン州バヤン・バルに事務所を2021年1月4日付けで開設すると発表した。
サンワテクノスは、メカトロニクス関連電気機器及び装置、プラント用電気品、電気設備機器の販売及び電気設備工事、各種電子部品・電子機器、各種OA機器、FAシステム、通信・情報機器等の販売、半導体関連製造設備、産業用ロボット、クリーンロボット、基板関連装置、物流搬送装置、風水力機器、各種検査装置、医療機器等の販売を手掛ける。

ワクチンの安全性確認、ムヒディン首相が最初に接種へ

【クアラルンプール】 ムヒディン・ヤシン首相は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンについて、自らが最初に接種を受けて効果や安全性を国民に保証すると言明した。続いて医療関係者が接種し、その後に高齢者、非感染性疾患、慢性呼吸器疾患のある高リスクグループに続くと述べた。
ムヒディン首相は22日に行なわれたテレビ演説の中で、特別ワクチン供給アクセス保証委員会がワクチン供給管理を行なうと指摘した上で、米ファイザーからの100万回分のワクチンの第一陣が早ければ2021年2月までに供給され、医療従事車や高リスクグループへの接種が始まるとの見通しを示した。ワクチンの効果と安全性については、保健省の国家医薬品規則庁(NPRA)が監督を続ける。
ファイザーとは11月24日に総人口の20%に相当する640万人に行き渡る1,280万回分の供給契約を、英アストラゼネカとも21日に同じく640万回分の供給契約を結んだ。マレーシアはワクチンを世界各国で共同購入して分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」への参加も決めており、人口の40%に相当する分をすでに確保した。また科興(シノバック)、康希諾(カンシノ)、ガマレヤ(ロシア)との間でも交渉が最終段階に来ており、供給量をl人口の80%に相当する2,650人分の確保する見通し。目標としていた70%を突破した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、エッジ、12月22日)

複数の工場で感染確認、操業一時停止に追い込まれる

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ゴム手袋最大手のトップ・グロープの工場での大規模クラスター発生をきっかけに各工場が感染検査を行なうようになり、宿舎に住む外国人労働者を中心に感染が確認されるケースが増加。従業員の隔離や設備の消毒のために操業の一時停止に追い込まれる工場も出ている。
コンドーム製造大手のカレックスは21日、先ごろ2,000人を超える従業員を対象に新型コロナウイルス「Covid-19」のスクリーニングを実施した結果、35人が陽性だったことを明らかにした。カレックスは11月23日から全国のすべての生産施設でスクリーニングを開始していたが、陽性者のうち28人がジョホール州ポンティアンのカテーテル施設で12月16日に確認された。他の7人はコンドーム工場だった。感染者が出た生産施設は現在、消毒のために一時閉鎖しており、12月25日から段階的に生産を再開する。
電子部品メーカーのATA IMSは、ワイヤーハーネス製造子会社のATAコンポーネンツで従業員2人が感染。16日から操業を停止して24日までの日程で従業員の感染検査と消毒作業をおこなっている。
トップ・グロープは5,147人、同じゴム手袋メーカーのコッサン・ラバーは427人、ハルタレガは35人で感染が確認された。日系ではパナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアが21日、セランゴール州シャアラムにある工場2カ所で116人の感染者が出たことを公表。工場の操業を21日から23日まで一時停止すると明らかにした。