【クアラルンプール】 フィッチ・グループの調査部門、フィッチ・ソリューションズはマレーシアの実質国内総生産(GDP)について、今年下半期の予想を2.8%の減少から4.5%の減少に下方修正し、来年について5.7%の増加から6.3%の増加に上方修正した。
下半期予想の修正は第2四半期のGDPが17.1%減と過去最悪の縮小となったためで、内需、外需とも回復は鈍いと予想している。
外国との人の往来では、年内はビジネス上必須の訪問のみ交渉のテーブルに乗る可能性が高く、旅行規制は続くという。
しかしシンガポールなどほかのアジア諸国同様、最悪期は脱したとフィッチはみており、行動制限の緩和に伴い、下半期はゆっくりだが経済は回復するという。
来年は国内移動、外国との往来もさらに規制が緩和される見通しのため、個人消費主導型の経済回復が期待できる。投資も増加が予想されるという。
(マレー・メイル、8月17日)