【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は19日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から16人増えて9,235人になったと発表した。

  新規感染者のうち4人がバングラデシュ、フィリピンからの入国者。残り12人はケダ州(7人)、ペナン州(4人)、ジョホール州(1人)で感染した。新たに23人が退院し治癒者数は8,925人に増加した。死者数は20日連続ゼロで、125人を維持した。

  半島北部で拡大するケダ州タワルのタワル・クラスター、同ヤンのサラ・クラスターについて保健省のノール・ヒシャム事務次官は、標準運用手順(SOP)を厳守していなかったことが、クラスタ拡大を引き起こしたと非難した。

  1日に親族内で行った追悼式で発生したタワル・クラスタについて保健省の調査によると、式の規模に対し多くの人が参加し、社会的距離が保たれていなかったことが分かった。

  サラ・クラスタにおいては病院への訪問から感染が拡大したという。クラスタ内1人目の感染者とされているマレーシア人男性は別の治療目的で入院しており、入院時の検査では陰性だったが、後日の検査で新型コロナに感染していることが分かった。同男性の家族全員も感染していることが後日判明したことから、病院に訪れた家族がウイルスを持ち込んだ可能性があると推測されている。

  ノール事務次官は、「3密(英語では3C)」を避けていれば、この2つのクラスタによるウイルスの蔓延は回避できただろうと述べた。