タンチョン、日産車を1.55ー7.34%値上げ

【クアラルンプール】 日産車販売を手掛けるエダラン・タンチョン・モーター(ETCM)は、売上・サービス税(SST)の減免措置が6月末で終了したことから、日産車の販売価格を1.55ー7.34%値上げした。
「アルメーラ」は、「1.0ターボVL」が4.98%値上げの8万3,888リンギ、「1.0ターボVLP」が4.87%値上げの8万9,888リンギ、「1.0ターボVLT」が5.01%値上げの9万5,888リンギ。
「エクストレイル」は、「2.0 2WD」が6.42%アップし13万6,888リンギ、「2.0ミッド2WD」が7.34%アップし14万9,888リンギ、「2.0ハイブリッド2WD」が1.55%アップし15万9,888リンギとなる。
「リーフ」の値上げ率は4.20%で17万5,888リンギとなった。今月発表された「セレナSハイブリッド」は、当初からSST込みの価格で、「ハイウエイスター」が14万9,888リンギ、「プレミアム・ハイウェイスター」が16万2,888リンギとなっている。
一方で、商用車「ナバラ」「NV200」はSST減免措置の対象外だったことから販売価格の変更は行われなかった。
(ポールタン、7月18日)

50歳以上の2回目の追加接種を容認=保健相

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は19日の下院議会質疑の中で、新型コロナウイルス「Covid-19」感染が再び増加傾向にあることから、併存疾患を持たない50ー59歳の年齢層に対しても2回目の追加接種を公式に認めると発表した。
保健省の作業部会(TWG)による勧告を受けたもので、2回目の追加接種も1回目と同様に任意となる。長期療養施設に入院している人、医療従事者に対しても接種を推奨する。併存疾患のある人については18歳から推奨し、併存疾患がない50歳以下であっても海外渡航のために必要な人には接種を認める。
保健省は今年4月、60歳以上の希望者、リスクの高い併存疾患のある人、海外渡航のために必要としている人を対象に2回目の追加接種を認めていた。
保健省によると、先週1週間の新規感染者数は2万6,355人で、前週の2万1,355人から23.4%も増加していた。入院者数も増加傾向にあり、先週は33%増加。一般病床使用率は2%、集中治療室(ICU)の病床使用率は3%増加している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター電子版、7月19日)

TNB、国産EV急速充電設備「スイッチギア」の運用を開始

【クアラルンプール】 電力会社の政府系テナガ・ナショナル(TNB)は、電気自動車(EV)用の国産急速充電設備「テナガ・スイッチギア」の運用を開始した。

「テナガ・スイッチギア」が設置されたのは、セランゴール州のコタ・ダマンサラにあるTNB本社敷地内。出力電力は120キロワットで、2台のEVを同時に充電できる欧州規格のCCS2コネクタを採用した。「テナガ・スイッチギア」の利用時間は月ー金曜日の午前8時30分から午後5時30分まで、トライアル期間中は誰でも無料で利用可能となっている。

TNB本社には、急速充電設備の他にも、様々な需要に応えるため幅広い出力容量の充電器を設置しており、最大出力12キロワットのAC充電設備と最大出力20キロワットから400キロワットのDC充電設備も設置している。
TNBは商業化に向けて、データを収集するなど諸問題の解決に向けて取り組む計画だ。
(ポールタン、7月18日)

セブンイレブン、薬局事業からの撤退を検討か

【クアラルンプール】 コンビニエンスストア・チェーンを運営するセブン・イレブン・マレーシア・ホールディングスは、薬局チェーンのケアリング・ファーマシー・グループの売却を通じて薬局事業からの撤退を検討している模様だ。
ブルームバーグが関係筋の話として報じたところによると、セブン・イレブンはケアリング売却の可能性を見据えてアドバイザーと共に動いており、ケアリングの企業価値について4億米ドル(18億リンギ)と見込んでいる。
ケアリングについては、一部の日系企業がケアリングに関心を示しているという。ただ売却はまだ検討中の段階であり、最終的に売却取り止めを判断する可能性もある。ブルームバーグの問い合わせに対し、セブン・イレブンと親会社のベルジャヤ・コーポレーションからは回答は無かった。
ケアリングは1994年に5人の薬剤師によって設立され、医薬品、ヘルスケア、パーソナルケア製品を販売している。ブルームバーグによると、2019年現在マレーシア全土に120を超える店舗を展開している。ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に6年間上場した後、2020年にセブン・イレブン・マレーシアに2億9,200万リンギで買収された。
(マレーシアン・リザーブ、ザ・スター、7月19日)

新型コロナの新規感染者数は3080人、病床使用率は68.5%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、18日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,080人で、累計感染者数は462万6,061人となった。
新たに3,399人が回復し、累計治癒者は454万8,014人となった。死者数は7人で、累計は3万5,862人。アクティブ感染者は、前日から326人減の4万2,185人だった。うち96.3%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.5%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は68.5%にダウンした。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,738万4,528人で、接種率は83.9%。1回目のブースター接種完了者は1,616万5,730人で、接種率は49.5%、2回目が22万5,848人で0.7%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は11カ所に減った。

「MySejahtera」アプリ更新、健康管理機能を追加

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は16日、同日付けで新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」が「2.0」にアップグレードされ、健康状態を管理する新機能が備わったと明らかにした。健康診断の結果にリンクされる他、子どもの予防接種記録も保存できるようになった。

保健省(MOH)によると、プロテクトヘルス・コーポレーション社の「PeKa B40」プログラムや社会保障機構(SOCSO)の健康診断プログラム(HSP)、国家人口家族開発局(LPPKN)の健康診断などの記録が「MySejahtera」に自動的に反映され、身長、体重、BMI、血液型、健康報告書、臨床検査結果、予防接種記録などの情報を見ることが可能となる。また、他の健康診断や民間医療施設での予防接種結果についても順次反映される予定だ。

予防接種については、新生児のBCGワクチン、破傷風、B型肝炎、インフルエンザ、ジフテリア、破傷風、百日咳(DTAP)、麻疹、おたふく風邪、風疹(MMR)、日本脳炎(JE)、新型コロナなどの接種記録が表示できる他、親は子どもの予防接種記録も「MySejahtera」に登録することが可能だ。

MOHはまた、「MySejahtera」を通じて健康に関する最新情報の提供や相談予約、遠隔相談、セルフ健康診断結果の入力、臓器提供、薬の処方など、さまざまな健康サービスを提供することを計画している。

「MySejahtera」は2020年4月に新型コロナウイルスの最新情報提供のため導入された。同年8月より全事業所で出入り時の「MySejahtera」上でのチェックインが義務付けられたが、今年5月よりエンデミック(風土病)段階への移行に伴い、チェックイン義務が廃止されている。
(ベルナマ通信、7月16日)

ジェトロKLが日本産食品プロモ、地場高級スーパーと提携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、7月14日から8月7日まで地場高級スーパーマーケット経営会社、ザ・フード・パーベイヤーと提携して日本産食品のプロモーションを実施すると発表した。
JETROが以前から行っているECポータルを用いた日本産食品の販売促進を目的とする「JAPAN MALL事業」の一環で、今年度では最初の実施となる。ザ・フード・パーベイヤーは▽ビレッジ・グローサー▽ベンズ・インデペンデント・グローサー(BIG)▽BSCファインフーズ▽レジャー・グローサー▽パサラヤOTK――の5つの高級スーパーマーケット・ブランドを首都圏クランバレー、ジョホールバル、ペナンで30店舗以上運営している。
日本産のもち、ゼリー、グミなどの菓子類、ナッツ、ドライフルーツ、抹茶アーモンドなどのスナック、ソース、味噌、みりん、柚子こしょうなどの調味料、ラーメン、おかゆ、鍋スープなどの加工食品、緑茶、果汁入りはちみつなどの飲料を販売する。
ザ・フード・パーベイヤーの自社ECサイト「Bites Shop(www.bites.com.my)」や大手ECサイトのショッピー及びラザダ内に開設したBIGショップ、そしてビレッジ・グローサーの創業者が設立した別ブランドの高級食料品スーパー、ザ・フード・マーチャントのハッピーフレッシュECショップ(www.happyfresh.my/the-food-merchant-pavilion-bukit-jalil)で取り扱う。またBIGパブリカ店及びザ・フード・マーチャント・ブキジャリル店で実店舗販売を行う。

盆踊り大会が3年ぶり開催、3万5千人が来場

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を受けて2年連続中止となっていたクアラルンプール(KL)日本人会などが主催する恒例の盆踊り大会がセランゴール州シャアラムで開催され、マレーシア全土から日本文化に関心をもつ多数のマレーシア人が来場した。

懸念されていたムスリムの参加拒否や宗教当局による摘発、イスラム保守派による開催反対デモや妨害といった混乱はなく、むしろ話題性あってか例年を上回る約3万5,000人以上の人出でにぎわった。

在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使は、1977年から続いている盆踊り大会が日本とマレーシアの外交的および文化的関係を育むことに役立っているとした上で、「日本はマレーシアの文化的多様性と寛容さを高く評価している。多様性と寛容さは、盆踊りを含むあらゆる面で二国間関係を促進するための原動力となっている」と述べた。

今年は開催に先立って、汎マレーシア・イスラム党(PAS)所属のイドリス・アハマド首相府相(宗教問題担当)が、盆踊りにイスラムが否定する多神教の要素が含まれていると主張。ムスリムに対して参加しないよう呼びかけたことで騒ぎとなった。それを受けて、実際に盆踊り大会に出席したことのあるセランゴール州スルタン、シャラフディン・イドリス・シャー殿下が介入し「問題ない」と指摘。州当局に開催を認めるよう求めたことで盆踊りの是非を巡る論争がひと先ず収束に向かったという経緯がある。

新型コロナの新規感染者数は3936人、病床使用率は69.5%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、15、16日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4月24日ぶりに2日連続で5,000人を超えた。17日は3,936人に減少し、累計感染者数は462万2,981人となった。
新たに3,899人が回復し、累計治癒者は454万4,615人となった。死者数は7人で、累計は3万5,855人。アクティブ感染者は、前日から30人増の4万2,511人だった。うち96.3%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.5%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.5%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,738万707人で、接種率は83.8%。1回目のブースター接種完了者は1,616万4,047人で、接種率は49.5%、2回目が21万7,703人で0.7%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は12カ所だった。

オンラインショップ「ロコヤ」、日本でボーティーの販売開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 神戸製菓(本社・兵庫県神戸市)は、同社が運営するオンラインショップ「ロコヤ」楽天市場内の公式直営店と、ヤフー・ショッピング内の公式直営店で、マレーシアの紅茶「ボーティー」の販売を開始した。

神戸製菓は、ボーティーの日本国内の公式代理店である大信実業(本社・東京都中央区)から、販売許可を取得している。まずは楽天市場店とヤフー・ショッピング公式直営店で、16種類の商品を販売する。価格は594円から。セット販売の場合は送料無料となっている。

「ボーティー」は、ハラル(イスラムの戒律に則った)承認を取得した高級紅茶。マレーシアの高原リゾートとしても知られるキャメロンハイランドで生産された茶葉のみを使用した紅茶で、渋みが少なくすっきりとした飲み口と、力強い味わいが特徴。様々なハーブや、果実フレーバーとブレンドしたフレーバーティーも提供している。自社ブランドで一貫して栽培、加工、包装、販売した「ボーティー」は、世界中の紅茶好きから愛されているという。