【プチョン】 セランゴール州プチョンで、6日、東南アジア最大規模の集積回路(IC)設計パークが正式に開設された。
4月の「KL20サミット2024」でアンワル・イブラヒム首相が発表していたもので、総面積は6万平方フィート。ソフトバンク傘下の英アーム、仏ウィーロック、台湾ファイソン子会社のマイストレージ、中国・深セン芯邦科技(チップスバンク)、スカイチップ、センソレム・テックなどが入居する。5―10億リンギの経済効果が期待されている。
発表会に出席したラフィジ・ラムリ経済相は、輸入に頼り続けるのではなく、国内で半導体設計能力を開発する必要があるとし、特に相手先ブランド設計・製造(ODM)分野が重要だと言明。将来的には国内データセンターへの国産半導体チップ導入を目指すと述べた。経済省では、国内でのIC設計を拡大させるための取り組みを他にも進めているとしている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、8月6日)