【ポート・ディクソン】 アンワル・イブラヒム首相は8日、2025年度予算について、インフレ抑制や生活費の上昇に対処する戦略を優先する考えを明らかにした。
ロシアへの公式訪問を終えたアンワル首相は、ロシアのインフレ率は8%である一方、マレーシアのインフレ率は2%と、タイ、インドネシア、シンガポールなどの近隣諸国よりも低く、また安定していると強調。ただし一部の食品部門では3―3.5%となっているため、10月に発表する予算案では、生活費対策に重点を置くと述べた。政府運営でも無駄な出費の削減に向け取り組みを行っていくとしている。
統計局の発表によると、今年5―7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同期比2.0%増にとどまっており、特にインフレ率を押し上げているのは、外食・宿泊(3.4%)、家賃・光熱費および雑品・サービス(3.2%)となっている。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、9月8日)