エアアジアがセガ&アトラスと提携、特別塗装機を運航

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 格安航空エアアジアは、ゲームメーカーのセガ(本社・東京都品川区)、及びグループ会社のアトラスと提携し、2社の代表作のキャラクターをペイントした特別塗装機2機を運航する。

エアアジアのブランド管理部門であるエアアジア・ブランド・カンパニーが実施する「The Colour Of Connection」キャンペーンの一環として行うもので、セガの「ソニック・ザ・ホッグ」はエアパスA330型機(機体記号9M-XXU)に、アトラスの「ペルソナ5」はエアバスA320型機(機体記号9M-AFF)にそれぞれ施す。

2機はバンコク、ソウル、台北、上海、シドニーなど東南アジアおよびアジア太平洋地域のエアアジアの路線に投入される。「ソニック・ザ・ホッグ」塗装機は日本路線にも乗り入れる見込み。

特別塗装機の就航にあわせてエアアジアでは、機内食「サンタン」を通じ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」にちなんだ特別メニュー「ソニックのゴールドリングケーキ」をエアアジア・マレーシアおよびエアアジアXの全フライトで販売する。また2025年第1四半期より、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」と「ペルソナ5」のデザインを使用した限定グッズの発売を全フライト及び公式アプリを通じて予定している。

JICA、マレーシアと第三国海上保安官向け研修を実施へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 国際協力機構(JICA)マレーシア事務所は、マレーシア外務省及びマレーシア海上法令執行庁(MMEA)と共同で、第三国研修「海上保安官向け能力強化」を2024年10月7日―10月18日に開催すると発表した。

第三国研修は、ある開発途上国において、他の開発途上国から研修員を受け入れて行われる研修をJICAが資金的・技術的に支援する技術協力の一種。マレーシアでは、1992年からマレーシア外務省とJICAが共同で第三国研修を実施している。

今回の第三国研修は、研修実施機関であるMMEAが受け入れ機関となり、アジア及びアフリカ諸国から海上保安官や警察官など13人の研修員を受け入れて犯罪現場における捜査鑑識技術に関する研修を行う研修員の多くは自国の貿易や投資促進を担当している政府職員となる。

第2四半期の住宅賃料、前期より3.9%上昇

【クアラルンプール】 今年第2四半期の住宅賃貸料の平均は1,995リンギで、前期比で3.9%、前年同期比で2.9%上昇した。不動産仲介のジュワイIQIがマレーシア住宅賃料インデックスとして発表した。

ジュワイIQIは当初、1-3%の上昇を予想しており、3.9%は予想外だった。カシフ・アンサリ最高経営責任者(CEO)によると、年率ベースでの伸び率加速は1年ぶり。25年3月時点のインデックス上昇率は年率で5.5%を予想している。

クアラルンプールの平均住宅賃料は2,863リンギで、全国平均を44%上回った。上昇率も前期比5%と地域別で最大だった。セランゴール州の賃料は1%増の1,899リンギと安定していた。カシフ氏は「セランゴール州はクアラルンプールと比べ賃料が手ごろだ」とコメントした。

賃料は全国平均で新型コロナウイルス禍前より依然、20%(499リンギ)低い。クアラルンプールでは同31%(1,301リンギ)低い。投資イールドは5.2%で前期並みだった。IQIは2018年から統計を取っている。
(ベルナマ通信、マレー・メイル、エッジ、10月8日)

世銀が経済成長予想を上方修正、高所得国入りは28年

【クアラルンプール】 世界銀行グループは8日、10月度経済モニターを発表。今年のマレーシアの国内総生産(GDP)成長率予想を半年前の4.3%から4.9%へ上方修正した。

会見でマレーシア担当のアプルバ・サンギ首席エコノミストは、国民1人当たりGDP成長率がコロナウイルス禍以前より12%高いことを取り上げ、為替相場を1米ドル=4.54リンギと想定して、マレーシアは2028年には高所得国入りを果たすと述べた。

サンギ氏は成長見通しを引き上げた理由として、国内要素では経済の活性化、政治的安定、投資に有利な政策を挙げた。外需面では、世界的にインフレは後退しており、成長への機運が特に工業先進国で見られるという。

通貨リンギの最近の上昇についてサンギ氏は、第2四半期の国内経済統計の改善、政治改革、米国の金融緩和の3要素で投資家心理が改善し、リンギ需要が高まったと述べた。

投資環境についてサンギ氏は、製造業では直接外国投資に対する制限はないが、流通、電力、金融サービスでは制限が多く、こうした上流部門での制限を緩和すれば、下流部門の生産性は上がるとの見解を示した。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月9日、フリー・マレーシア・トゥデー、10月8日)