レンタルオフィス「シグネチャー」、メナラムルデカ118に開業へ

【クアラルンプール】 コワーキング・スペース(共同オフィス)のIWGグループ(旧リージャス・グループ)は21日、最上位ブランド「シグネチャー」の新センターを、クアラルンプール(KL)の超高層ビル「メナラ・ムルデカ118」に今年第3四半期にオープンすると発表した。

新センターは2フロアからなり、ワークステーション637台、会議室3室、コワーキングデスク31台、ビジネスラウンジを備える。IWGはメナラ・ムルデカ118について、マレーシアにおけるプレゼンスを強化するうえで理想的な立地としている。

IWGはシグネチャー以外に、リージャス、HQ、スペーシズのブランド名で、マレーシアで現在、45のセンターを運営している。KLだけでも16のセンターがあり、今年中にさらに4つのセンターの開設を予定している。また、メナラ・ムルデカ118は、国営投資会社ペルモダラン・ナショナル(PNB)の子会社が所有しているが、PNB物件では4番目のセンターとなる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、4月21日)

バティックエア、豪メルボルンと東ティモール・ディリに直行便

【クアラルンプール】 バティック・エアは、豪メルボルンとクアラルンプールを結ぶ直行便を7月12日に正式就航する。

同社は2022年12月から、メルボルン便を休暇シーズンに限った季節運航で行ってきた。当初の搭乗率は50%だったが、今年初頭には65%を超えてきたことから、両国間の旅行需要が高まっているとし、定期運航を決めた。

週4便で、クアラルンプール新国際空港(KLIA)発は土、日、水、木曜、メルボルン発は日、月、水、金曜。使用機材はエアバスA330-300型機で、ビジネスクラスが12席、エコノミーが365席となる。

また、東ティモールの首都ディリにもマレーシアの航空会社として初めて直行便を就航。6月6日から週2便(月、金曜)で、ボーイング737-800型機を使用し約4時間のフライトになる。
(ザ・サン、4月21日、バティック・エア発表資料)

アンワル首相率いるPKR支部選挙で大物が次々と落選

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 4月11日から20日にかけて行われた与党連合・希望同盟(PH)の中核を担う人民正義党(PKR)の党支部長選挙で閣僚・副大臣、下院議員を含む大物幹部が次々と落選する事態となっている。アンワル・イブラヒム党首(首相)は内閣改造を行う考えのないことを表明しているが、草の根党員の間で党上層部に対する不満が高まっているようだ。

PKR支部幹部選で敗れた大臣・副大臣は、ニック・ナズミ・ニック・アハマド天然資源・環境持続可能性相(セティア・ワングサ支部)、アクマル・ナスルラー・モハメド・ナシル副エネルギー移行・水利転換相(ジョホールバル支部)、アダム・アドリ・アブドル・ハリム副青年スポーツ相(ハン・トゥア・ジャヤ支部)。党中央幹部では、K・サラスワティ党首補(ブキ・ビンタン支部)チュア・ウェイキアット党副広報部長(セラヤン支部)が敗れた。

下院議員では、ザヒル・ハッサン氏(ワングサ・マジュ支部)、P・プラバカラン氏(バトゥ支部)、バクティアル・ワン・チク氏(バリク・プラウ支部)、ジミー・プア氏(テブラウ支部)、R.ユネスワラン氏(同)、S.ケサバン氏(スンガイ・シプ支部)、ロジア・イスマイル氏(アンパン支部)らが落選した。

PKRは党役員選挙を5月に開催する予定。マレーシア北部大学(UUM)のルスディ・オマル氏は、今回の相次ぐ党幹部の敗北は党員の間で変革を求める声が高まっていることを反映していると指摘。次期総選挙に向けて党内若返りの機会でもあると述べている。

いすゞ「D-MAX」、第1四半期に過去最大のシェアを獲得

【クアラルンプール】 いすゞ自動車のピックアップトラック「D-MAX」は、今年第1四半期でマレーシア市場におけるセグメント2位に躍進、国内シェアは昨年同期の14.0%から18.3%に上昇し過去最高を記録した。

最も人気のあるモデルは1.9リッター4気筒ディーゼル・ターボエンジン搭載車で、これら3バリアントは総販売台数の72.7%を占めた。うち2バリアントはわずか1回の給油で2,004キロメートルを走行し、マレーシア記録に認定された。

いすゞマレーシアの十川憲吉 最高執行責任者(COO)は、昨年実施されたディーゼル補助金合理化という逆風にも関わらずシェアが拡大していることに言及。「優れた燃費、信頼性、パフォーマンスを背景にD-MAXの価値に気づく購入者が増えていると考えている。顧客はランニングコストが低く、信頼できるパフォーマンスと、安価な道路税を備えた高性能な車を選んでいる」と述べた。

いすゞは強固な地盤をもつ東マレーシアでは28.4%という高い市場シェアを占めているが、半島部でも販売シェアが2024年の12.1%から今年は17.1%に急上昇している。
(モタオート、ジグホイールズ、カーリスト、4月21日)