【クアラルンプール】 格付け会社のMARCレーティングスは、通貨リンギはさらに値上がりし、8年ぶりの高水準になる可能性があるとの見通しを示した。年央の予想相場は対米ドルで3.93リンギ。国内の基礎的条件の改善と米国における利下げ見通しが理由だ。
市場は米連邦準備制度(FRB)による2回の利下げを織り込み済みで、3回目の利下げの可能性も33-45%あるとみている。利下げが行われればマレーシアとの金利差が縮小し、米ドル安を誘発するため、リンギ資産の魅力が増す。
昨年10月の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議における貿易イニシアチブ(ASEAN域内物品貿易協定の高度化、中国・ASEAN自由貿易区3.0議定書の調印など)により輸出増が見込め、経常黒字の拡大でリンギ高が期待できるという。
堅固な基礎的条件を背景に国債は値上がり(利回りの低下)が見込める。民間では17件の起債が予想され、償還が長期の債券が多いため、価格変動を起こすことなく市場は債券を吸収できる見通しだという。
(エッジ、1月2日)