中国カンシノワクチン、初回20万回分がマレーシアに到着

【クアラルンプール】 中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)の350万回分のカンシノ製ワクチンのうち、最初の20万回分が20日マレーシアに到着した。
科学技術革新省(MOSTI)の発表によると、20万回分のカンシノ製ワクチン(完成品)は、MASカーゴが北京からMH361便で空輸し、20日7時50分にクアラルンプール国際空港に到着したという。
カンシノ製ワクチンは1回接種ワクチンで、農村地域など2回の接種が困難な地域の住民に接種する。6月15日、条件付きで保健省から登録を承認された。保健省に350万回分を納入予定で、うち50万回分は接種可能な完成品として輸入。残りの300万回分についてはバルクで輸入し、ソリューション・バイオロジクスが国内工場で充填する。
1回接種ワクチンでは他に米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンも条件付きで承認を受けている。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、ベルナマ通信、8月20日)

復興計画第2期の指定地域、流通&販売は営業再開可能に

【クアラルンプール】 国内取引消費者行政省は18日、国家復興計画(NRP)第2フェーズに移行した州・地域における流通・販売セクターにおける標準的運用手順(SOP)をさらに緩和すると発表した。
国取省によると、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種の完了率が成人人口の50%に達していない場合でも、第2フェーズに移行すればすべての流通・販売セクターの営業再開が認められる。
従業員がワクチン接種を完了した従業員の詳細を提出する必要はなく、国取省からの承認は不要だが、最新版の新型コロナ・マネジメント・システム(CIMS3.0)を通じて申請する必要がある。申請証明書は必要な場合に提示が必要になるため、保管しておく必要がある。
18日時点で第2フェーズに移行しているのは▽ペナン▽ペラ▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン▽サバ——の6州。ペルリス、サラワクの2州と連邦直轄地ラブアンはすでに第3フェーズに移行している。
ムヒディン・ヤシン首相(現在は暫定首相)は15日、第2フェーズ指定地域を対象にサービス関連の11業種について16日付けで営業再開を認めると発表していた。営業再開が認められるのは▽写真店▽中古品店▽花屋▽手工芸品・土産店▽アンティークショップ▽玩具店▽カーペット店▽クリエイティブコンテンツに関するビジネス及び機器販売▽アウトドアスポーツ店▽化粧品店▽電子たばこ店——。
(ベルナマ通信、8月18日)

経済は低迷、フィッチ調査部門がGDP予想を下方修正

【ペタリンジャヤ】フィッチ・ソリューションズは、年内のマレーシア経済は低迷するとの予想から、通年の実質国内総生産(GDP)増加率予想を4.9%から0%へ下方修正した。
第2四半期のGDPが前期比2%減とフィッチの当初予想を下回ったためで、「経済活動の制限を厳しくしたことで経済が縮小した。景気けん引役の個人消費は昨年並みか昨年を下回る」とした。
通年の個人消費予想を3%増から2%減に、総固定資本形成を4%増から1.5%増に、それぞれ下方修正した。需要減退を受け企業は設備投資に乗り出す必要を認めないからだ。財政ひっ迫のため追加の景気刺激策は年内、期待できないという。
米国、シンガポール同様、マレーシアでもワクチン接種へのためらいから接種ペースが鈍る可能性があり、年内の集団免疫の達成は困難で、全国規模のロックダウンはほぼ年内、続けられるという。
(ザ・サン、8月17日、マレー・メイル、8月16日)

一部サービス業の営業再開を容認、電気店&理髪店など

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン ヤシン首相は15日、国家復興計画(NRP)第1フェーズ適用地域における標準的運用手順(SOP)を見直し、16日付けで現在禁止されている11のサービス関連セクターの営業再開を認めると発表した。
営業再開が認められるのは▽洗車▽電気・電子販売店▽家庭・台所用品販売店▽家具店▽スポーツ用品店▽自動車アクセサリー店▽自動車販売店▽朝市・農業市場▽衣料・装飾店▽貴金属宝飾店▽理髪店・ビューティサロン——。
また第2フェーズに分類されている地域についても、11のセクターの営業再開を認める。営業再開が認められるのは▽写真店▽中古品店▽花屋▽手工芸品・土産店▽アンティークショップ▽玩具店▽カーペット店▽クリエイティブコンテンツに関するビジネス及び機器販売▽アウトドアスポーツ店▽化粧品店▽電子たばこ店——。
いずれのフェーズにおいても、入店する顧客は新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの2回の接種を完了することが条件となっており、入店の際にデジタル接種証明書を提示する必要がある。
またレクリエーション活動についても、SOP厳守を条件に第1フェーズ指定地域については▽ジョギング▽サイクリング▽エクササイズ——といった個人スポーツを目的とした公園におけるレクリエーション活動を認める。

ファーマニアガ、シノバック製ワクチン600万回分を追加供給

【クアラルンプール】 製薬会社のファーマニアガは26日、保健省との間で新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン600万回分の追加供給に関して契約を交わした。ファーマニアガは直ちにワクチンの供給を開始し、8月末までに供給を完了する。
今回の追加分を合わせると、全国ワクチン接種プログラムへ供給されたシノバック製ワクチンは合計2,040万回分となる。ファーマニアガは、1,240万回分のワクチンを当初の予定より4ヶ月半早い7月16日に前倒しで供給を完了した。7月26日には保健省から200万回分の追加発注を受け、その供給も完了している。今回は再度の追加発注となる。
ファーマニアガによると、国内で充填を行なう工場の生産能力が月400万回分に増強され、また、シノバックの中国工場の生産能力も拡大しているため、ワクチンの迅速な供給が可能だという。追加供給分では、中国から輸入した完成品と国内充填品の両方を供給する予定だ。
(エッジ、ベルナマ通信、8月12日)

【号外】非必需品関連の製造業、16日付けで操業再開を承認 〜ワクチン接種を条件で

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 通産省は15日、製造業に関する操業規則を改正、これまで操業が認められていなかった国家復興計画(NRP)の第1、2フェーズに指定されている州・地域における非必需品に関わる製造業についても、16日よりワクチン接種の条件付きで認めると発表した。

従業員の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種率に応じて稼働率が決められる。接種率が80%以上の場合には稼働率100%が認められるが、接種率が40—59%の場合は稼働率は60%まで、接種率が60—79%の場合は稼働率は80%までに制限される。

会社はワクチン接種が完了した従業員の数と氏名を、最新版の新型コロナ・マネジメント・システム(CIMS3.0)を通じて申告する必要がある。申請が認められれば最新の承認書をダウンロードすることができる

このほか操業する会社は、医療施設またはセルフ方式で隔週で抗原迅速検査(RTK)を実施することが求められる。また標準的運用手順(SOP)を厳格に守ることも引き続き求められる。

 

■製造のほか建設&鉱業、一部サービスも容認へ■

ムヒディン•ヤシン首相は通産省の発表に先立ち、NRP第1、2、3フェイズに指定されている州・地域において製造及び建設、鉱業・採石についても16日よりワクチン接種の条件付きで操業を認めると発表した。このほかサービス業についても、第1、2フェイズで禁止されているそれぞれ11のサービス関連セクターの営業再開を認めるとした。

ワクチン接種完了の定義は▽ファイザー▽アストラゼネカ▽シノバック——の場合で2回目の接種から14日を経過した者、ジョンソン&ジョンソン及びカンシノなど1回接種のワクチンの場合で接種から28日経過した者となっている。

15日時点で第3フェーズはペルリス、サラワクの2州と連邦直轄地ラブアン、第2フェーズは▽ペナン▽ペラ▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン▽サバ——の6州。残りは第1フェーズにとどまっている。

再開条件に全員接種や定期感染検査案、小売業界からは難色

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」対策として営業停止となっている小売業について、業界団体からは再開条件を全員接種とするのは現実的ではない、また、定期的な感染検査義務づけ案もコスト面で不可能だといった声が上がっている。
全員接種を営業再開条件とする案については、先ごろアレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相が検討に入っていることを明らかにしている。ただマレーシア・ショッピングモール協会のテオ・チアンコック会長は、小売業界の従業員にはワクチン接種資格のない人や医療的に接種が勧められていない人もいると指摘。多くの研究で集団免疫に達しているとされる接種率が60%から80%となっていることから中間値の70%を採用し、従業員の70%が接種完了した場合に営業再開を認めるべきだとした。
また再開の条件として標準的運用手順(SOP)に定期的な感染検査を盛り込む案については、ブミプトラ(マレー人および先住民族の総称)小売業協会のウィラ・アミール・アリ・マイディン会長は、自身が経営する「マイディン」の従業員だけで1万人おり、週1回の検査が必要だということになれば、月間4万回の検査費用は月額360万リンギに上ると指摘。これでは閉店したままの方がましだとし、自社ではワクチン接種した従業員だけを出社させることで対応しているが、政府には従業員の70%が接種完了した場合に営業再開を認めることを提案していると述べた。
イオン・カンパニー(M)のシャフィー・シャムスディン社長兼最高経営責任者(CEO)も、定期的な感染検査義務づけはコスト負担が問題だとして反対を表明。ワクチン接種については政府の指示に沿って推進しているが、やはり一部に接種したくないグループが存在しているとし、「タマンマルリ店」では100%を実現できたが全従業員接種は難しいとの見方を示した。
(マレーシアン・リザーブ、8月11日)

「すべての業種の営業再開を」産業界が政府に要請

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア製造業者連盟(FMM)はすべての業種の営業を直ちに許可するよう政府に求めた。業種ではなく、標準的運用手順(SOP)の遵守、労働者の定期的な検査、企業単位での新型コロナウイルス(Covid-19)ワクチン接種率に基づいて営業再開を判断すべきだとしている。
FMMのソー・ティエンライ会長は、ワクチン接種完了者への規制緩和を歓迎しつつ、多くの企業が休業を強いられ倒産の危機に瀕していることから、ビジネスに対しても同様の規制緩和を期待すると発表した。特に非必需部門とされた業種の閉鎖が約3か月間という長期に渡っていることを懸念しており、必需部門の事業継続にも非必需部門からの支援が不可欠であるとして、必需・非必需の区別をなくすよう要請。また、経済再開のためにはワクチン接種の迅速な展開が必要であり、経営者は企業単位でのワクチン接種を強化するために労力や時間、費用を割いていると強調した。
マレーシア経営者連盟(MEF)のサイド・フセイン会長は、長期間のロックダウンを実施しても感染者数が増え続けているためロックダウンが感染症拡大に対する根本的な解決策になっていないと指摘。現在の状況は多くの人に経済的なストレスを与えているため、今後はワクチン接種の迅速化に加え、SOP遵守による経済再開という複合的な戦略へ移行することを提案した。MEFに所属する経営者は、必要なSOPをすべて遵守することを約束しており、MEFはSOPに従わない経営者に対する厳しい措置を支持するという。
クアラルンプール・セランゴールインド人商工会議所(KLSICCI)、マレーシア半導体産業協会(MSIA)も、政府に対して同様の要請を行なっている。

GDP成長率、8州・連邦直轄地でマイナス5.6%を上回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  統計局の発表によると、2020年のマレーシアの国内総生産(GDP)成長率はマイナス5.6%となった。各州、連邦直轄地のGDP成長率のうち、マイナス5.6%を上回ったのは▽ラブアン(マイナス0.5%)▽クランタン(マイナス1.1%)▽ケダ(マイナス1.7%)▽ペナン(マイナス2.1%)▽ペラ(マイナス2.3%)▽ネグリ・センビラン(マイナス3.6%)▽ジョホール(マイナス4.6%)▽セランゴール(マイナス5.3%)ーーの8カ所だった。
最もGDP成長率が低下したのは、サバでマイナス9.5%となった。それに▽クアラルンプール(KL、マイナス7.5%)▽サラワク(マイナス7.1%)▽ペルリス(マイナス6.1%)▽パハン(マイナス5.9%)▽マラッカ(マイナス5.9%)▽トレンガヌ(マイナス5.7%)ーーが続いた。
6州・連邦直轄地が72.1%(前年72.3%)の貢献をした。貢献度が最も高かったのはセランゴールで、24.3%に上った。それに▽KL(16.1%)▽ジョホール(9.5%)▽サラワク(9.5%)▽ペナン(6.9%)▽サバ(5.8%)ーーが続いた。
2020年の消費者物価指数(CPI=2010年を100として算出)はマイナス1.2%で、全ての州・連邦直轄地で下がった。最も低下したのはマラッカとサバ・ラブアンでマイナス1.9%だった。その一方でセランゴール、プトラジャヤ、KLはマイナス0.6%と最も低下率が低かった。

モデルナ社製のワクチン、条件付きで承認=保健省

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は5日、米モデルナ社製の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを緊急使用のため条件付きで承認したことを明らかにした
ノール氏が発表した声明によると、同日開催された、医薬品管理庁(DCA)の会合で承認された。ワクチンは、ヌクレオシド修飾RNAワクチン「スパイクバックス」。スペインの製薬会社ロビ・ファーマ・インダストリアル・サービシズが生産したもので、ズエリング・ファーマが製品登録者となっている。
保健省は承認したワクチンの安全性や有効性に関するデータを常に調査し、リスクを確認していると説明。ワクチン接種の促進を図り、国家医薬品規制庁(NPRA)によるワクチンの品質や安全性、有効性を評価の後、DCAによる承認が行われていると説明した。これまでファイザー・バイオNテック、アストラゼネカ、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)、中国医薬集団(シノファーム)ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが条件付きで承認されている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月6日、エッジ、8月5日)