ベトナムの鶏料理店「チキータ」、1号店をKLにオープン

【クアラルンプール】 ベトナムのチキン料理専門店「チキータ」のマレーシア1号店がクアラルンプール(KL)のショッピングモール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」内にオープンした。

「チキータ」はオーストラリア出身のシェフ、アシフ・メフルディーン氏がベトナムの食文化に触発され、妻のエヴァ氏とともにローカル食材を活用したチキン料理を開発したことが始まり。メキシカン風のグリルチキンやハンバーガー、ラップなどを提供している。6種類のソースが特徴で、ソースにはレモングラス、タマリンド、赤唐辛子など、アジアで親しまれている食材が取り入れられている。

開店記念キャンペーンとして、2月末まで、丸鶏1羽とサイドメニュー4品の注文でケサディーヤとアイス・レモンティー2杯をサービスし、100リンギ以上の購入で10リンギの金券もプレゼントする。営業時間は午前10時ー午後10時。
(KLフーディー、2月5日)

ペナンヒルのロープウェイ設置計画、4月にも着工へ

【ジョージタウン】 ペナン・ヒルと麓を結ぶロープウェイの設置が、今年4月にも開始される見通しだ。プロジェクト母体のペナンヒル・コーポレーション(PHC)のチョク・レイレン・ゼネラルマネージャー(GM)が明らかにした。

5日に行われたケーブルカー「ペナン・ヒル」駅の開業式に出席したチョクGMは、「環境影響評価(EIA)や計画許可など必要な承認は取得した」と言明。 プロジェクトには約18カ月かかると見込んでいるが、工事が難しい丘陵地帯でのプロジェクトであるため、気象条件にも左右されると述べた。

ロープウェイ・プロジェクトは、設計、資金調達、建設、運営、譲渡に関する官民パートナーシップ (PPP) を通じて、地元鉄道業界のパイオニアであるハルタスマが2022年に落札した。 ハルタスマは30年間のケーブルカー運営権を獲得しており、これに基づき同プロジェクトに2億4,500万リンギを投資する計画だ。

ハルタスマは、ロープウェイ製造大手のオーストリア企業ドッペルマイヤー・グループの技術を採用。ペナン植物園(ボタニック・ガーデン)に隣接する駅から山頂までの全長2.9キロメートル、標高差700メートルの距離を運行する。運行速度は毎秒6メートルで、毎時1,000人を運ぶ。所要時間は10分。

「ペナン・ヒル」(旧称ペナン・ヒル・アッパー)駅の改装事業は1,090万リンギと3年の年月をかけて行われ、床面積を800平方メートルから1,422平方メートルまで拡張し、待合所の収容人数もこれまでの250人から700人まで拡大した。新駅開業式にはチョウ・コンヨウ州首相も出席した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、2月3日)

米テスラがペナンとジョホールに拠点拡大か、人材募集を開始

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、ペナンやジョホールにも拠点を開設する模様だ。

オンラインメディア「ソヤチンチャウ」によると、新拠点の設置について正式には発表されていないものの、米テスラの採用情報にジョホールにおけるセールス担当者やペナンにおける車両技術者、セールス担当者などの募集情報が掲載されているという。

米テスラのマレーシア拠点は現在、セランゴール州サイバージャヤにある現地本社「テスラセンター」のみで、テスラセンターでは、テスラ車の展示を行うほか、配送、アフターセールスなどのサービスを提供している。販売店舗としては、昨年10月にクアラルンプールのショッピングモール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」内にショールームを開設している。
(ソヤチンチャウ、2月3日)

スイスのコーヒーメーカー、ペタリンジャヤに販売店を開設

【クアラルンプール】 全自動コーヒーメーカーのスイス企業ジュラは、セランゴール州ペタリンジャヤのトロピカナ・アベニューにコーヒーメーカー販売店「ジュラストア・クアラルンプール」を開設した。地元販売パートナーのダンコムが運営を担当する。

ダンコムのディック・ユング部長は、コーヒー豆のアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種はマレーシアで生産されており、コピティアム(伝統的なコーヒーショップ)も広く親しまれているなど、国内コーヒー文化には長い歴史があると説明。近年、コーヒーの評価が高まっており、マレーシア国民は生産者としても消費者としてもコーヒーを大切にしているため、ジュラとともに高品質のコーヒーを提供できることをうれしく思うと述べた。

マレーシアとスイスは昨年、外交関係樹立60周年を迎えており、マレーシアに進出しているスイス企業は168社。3万5,000人以上の雇用機会を創出している。
(ザ・スター電子版、2月2日)

エルニーニョで2月には乾燥した天気続く=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局によると、国内の一部の地域で依然として大雨による洪水が発生しているものの、エルニーニョ現象が続いていることに加えて、昨年11月に始まった北東モンスーン期が3月に終わると予想されていることから2月には乾燥した天気が続く見通しだ。

気象局のムハマド・ヘルミ・アブドラ局長は、通常2月初旬から北東モンスーン期が終わる3月までは雷雨や雨が少ないと述べた上で、乾燥気候をもたらすエルニーニョ現象が昨年半ばから発生していると指摘。北東モンスーン期が3月に終われば、強いエルニーニョ現象により全国的に降雨量が減少し、気温が上昇する可能性があるとし、その傾向は特に半島北部州とペラ州、クランタン州、パハン州、サバ州の内陸部で顕著になると述べた。エルニーニョ現象は昨年半ばに発生したが、最長で18カ月間続く可能性があるという。

ムハマド・ヘルミ局長によると、エルニーニョの影響は通常、北東モンスーン期の終わりにピークを迎え、その影響は年央まで続く。最新の予測によれば、現在起きているエルニーニョ現象は弱まっていき、2024年半ばまでに段階的に正常に戻ると予想されている。

マレーシア科学アカデミーのフレドリン・タンガン教授によると、韓国・釜山のAPEC気候センター(APCC)は、北東モンスーンの残りの期間を通じて半島南部とサラワク州の降水量が平年を上回ると予測しており、サバ州を含む他の州では平年並みと予想している。半島南部とサラワク州の通常を上回る降雨量はエルニーニョ現象の影響だが、エルニーニョ現象は段階的に解消されつつあり、4月か5月までに終息すると見られているという。
(ザ・スター電子版、1月28日)

ジャヤグローサー、50店舗目をセレンバンにオープン

【クアラルンプール】 高級スーパーマーケット・チェーンを展開するジャヤ・グローサーは、国内50カ所目となる新店舗をネグリ・センビラン州セレンバンの「セレンバン・プリマ・モール」内にオープンした。

店舗面積は2万7,000平方フィート。セレンバンでは初の出店となるが、2017年にニライの「メサ・モール」内に店舗を開設しており、同州内では2カ所目となる。

ジャヤ・グローサーのアデリーレン・フー最高経営責任者(CEO)は、最新店舗はセレンバン中央郵便局や主要鉄道駅、交通量の多い官公庁やショッピング街から徒歩圏内にあると強調。地元顧客からの歓迎の声を背景に同州内のネットワーク拡大を決定したと述べた。機会と条件が合えば、州内の他地域での出店も検討するという。

ジャヤ・グローサーは今年1月14日に、セランゴール州シャアラムの「プラザ・シャアラム」に49店舗目をオープンしたばかり。
(ザ・サン、2月1日)

 

LRTアンパン線、マスジッドジャメ駅への直通運転を再開

【クアラルンプール】 首都圏で軽便鉄道(LRT)を運営するラピッドKLは、2月1日付けでLRTアンパン線のアンパン駅およびスリ・ペタリン線のプトラ・ハイツ駅からマスジッド・ジャメ駅への直通運転を再開すると発表した。

昨年1月にLRTアンパン線バンダラヤ駅付近で起きた線路損傷のため、バンダラヤーマスジット・ジャメ間の運行が休止されている影響で、これまでアンパン駅やプトラ・ハイツ駅からマスジッド・ジャメ駅に向かうためには一旦ハン・トゥア駅で下車し、乗り換える必要があった。直通運転の再開により、途中下車の必要がなくなったという。ただしバンダラヤーマスジット・ジャメ間の運行は引き続き休止中で、再開は2月末になる見込み。それまでは同区間では無料シャトルバスを利用する必要がある。

ラピッドKLはまた、同路線でピーク時の運行本数を24本から31本に増発し、中央ビジネス地区(CBD)では3.5分ごと、CBD以外では7分ごとの運行とすると述べた。

公共輸送機関を管轄するプラサラナ・マレーシアの鉄道インフラ・プロジェクト責任者であるムハンマド・ハフィジ・ハシム氏は、バンダラヤ駅付近線路修復作業は完了し、あとは最終試験が残されているだけだとし、最終試験では、修復結果が基準に沿っていることを確認すると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、1月31日)

外国人の住宅購入に全国共通指針を、不動産ラヒムが要望

【クアラルンプール】  不動産コンサルタント会社ラヒム・アンド・カンパニーは、外国人による住宅購入に関して、全国共通の指針を全州政府が採用するよう、住宅・地方行政省に求めた。

今年の不動産市場見通しに関するフォーラムでアブドル・ラヒム会長は、土地は州が所有しているため州により指針が異なっているのが現状だと指摘。指針が統一されれば、外国人の長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムの利用が増えると述べた。

昨年12月、政府はMM2Hを改定し、シルバー、ゴールド、プラチナの3カテゴリーを導入すると発表。マレーシア国内の定期預金必要額は、シルバーは50万リンギ、ゴールドは250万リンギ、プラチナは500万リンギとなっている。

ラヒムの調査責任者であるスライマン・サヘ氏は、シンガポール、タイ、フィリピンもMM2Hと同様のプログラムを導入しており、マレーシアとしてMM2Hをより魅力あるものにする必要があると述べた。一貫した方針も重要だという。

マレーシアは2022年9月、富裕層誘致を目的とした、長期滞在ビザ「プレミアム・ビザ・プログラム(PVIP)」も導入しているが、スレイマン氏は申請者の間に混乱を招いているとし、MM2Hとの違いを明確にするよう求めた。

(フリー・マレーシア・トゥデー、1月30日)

PayPay、マレーシアの「MyPB」などと新たに連携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 スマートフォン決済サービスのPayPay(ペイペイ)(本社・東京都港区)は29日、新たにマレーシアの「MyPB」を含む4カ国・地域の8つの海外キャッシュレス決済サービスと同日付で連携すると発表した。

訪日旅行客のキャッシュレス決済の利便性を高めることで、加盟店によるインバウンド需要のさらなる取り込みを支援する。「PayPay」を導入する日本の加盟店のうち「Alipay+ (アリペイプラス)」を利用する店舗で、利用できるようになる。

新たに連携するのは「MyPB」のほか、▽NAVER Pay(韓国)▽Toss(同)▽OCBC Digital(シンガポール)▽Changi Pay(同)▽Tinaba(イタリア)▽MPay(マカオ)▽Hipay(モンゴル)――。
これにより日本の「PayPay」加盟店を利用できるのは、10カ国・地域の18サービスとなる。

31日もKLの道路を一部通行止めに、新国王の即位式で

【クアラルンプール】 イブラヒム・イスカンダル第17代国王(ジョホール州スルタン)の即位式が31日に開催されることを受け、クアラルンプール(KL)市内5道路が同日9時30分から段階的に閉鎖される。

KL警察署長のアラウディーン・アブドル・マジッド氏によると、閉鎖される道路は、▽ジャラン・スルタン・アブドル・ハリム▽ジャラン・クチン▽ジャラン・トゥン・ラザク▽ジャラン・ダマンサラ▽ジャラン・トラバーズーー。

国王はジョホール州から飛行機でスバン空軍基地に到着し、新クランバレー高速道路(NKVE)、南北高速道路、ジャラン・スルタン・アブドル・ハリムを経由して王宮入りするため、これらの道路も一時閉鎖される。即位式終了後に順次再開する予定。KL警察は、道路利用者に対し、当日は交通渋滞を防ぐため、通行止めの道路を避けるとともに、現地の交通警察の指示に従うよう呼びかけている。

ジョホール州でもイスタナ・ブキセレネからセナイ国際空港まで、総長35.5キロメートルの道路が午前7時45分ー9時に閉鎖される。3万人の州民が道路沿いで見送ると見られている。新国王の車列は午前8時に出発し、午前9時前には通行が再開される予定。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、1月29日)