ティオンナム、KLIA近隣に大型シェアハウスをオープンへ

【セパン】 物流大手のティオン・ナム・ロジスティックス・ホールディングスは、セランゴール州セパンに大型シェアハウスの「ブリックスKLIAバイ・パインツリー」をオープンすると発表した。

4フロア・全87室で、5つの客室タイプを有し、クアラルンプール国際空港(KLIA)から車で15分という利便性の高い場所に位置する。乗り継ぎやワーケーション(旅行地で余暇を楽しみながら仕事をする働き方)などの短期滞在から、長期滞在まで対応している。コワーキングスペース、ジム、カフェテリア、エンターテインメント・ルーム、コミュニティ・キッチン、コンビニエンスストア、コインランドリーなどの設備も有している。

ティオン・ナムのホテル&ホスピタリティ責任者であるジョニー・ラウ氏は、ブリックスKLIAはティオン・ナムにとって、共同生活宿泊施設事業への進出の第一歩となるとし、ブリックスKLIAは、快適性、利便性、コミュニティ・リビングの要素を含んでおり、KLIAを利用する旅行者に便利な体験を提供することを目指していると述べた。
(ザ・サン、12月7日)

エアアジア、来年3月にコタキナバルーソウル線を就航

【セパン=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社のエアアジアは5日、2024年3月4日にコタキナバルーソウル(仁川)間で直行便を就航するとし、コタキナバルを国内で2番目の規模の拠点とすると発表した。

デイリー運航でスケジュールは、「AK1623」便がコタキナバル発18時5分、ソウル着翌0時5分。「AK1624」便がソウル発1時5分、コタキナバル着が5時35分となる。

就航を記念し、12月24日までの予約で片道349リンギから利用できるキャンペーンを実施する。キャンペーン運賃が適用されるのは2024年3月4日から10月26日の便までで、予約の申し込みはエアアジア・スーパー・アプリとウェブサイトで受け付けている。

エアアジア・マレーシアのリアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、コタキナバルとソウルを結ぶ直行便を運航する初の国内航空会社となることを嬉しく思うとコメント。新たな路線を開設することは、アジア全域の地域社会を結び、経済成長を促進させ、地域統合を強化するという同社ビジョンとも一致しているとした。

ハードリカー販売免許の新規発行は依然凍結=KL市政府

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は5日、雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売免許について、更新手続きの審査は進めているものの新規発行の凍結措置については依然として有効だと明らかにした。

10月に新たな委員会メンバーが任命された物品免許委員会(ELBKL)は、免許更新に関する審査のみを行っており、11月23日に開催された審査会合で承認された1,519件は全て更新案件で、新規発行はないという。
ELBKLのロナルド・プア新議長は先ごろ、規制を遵守している限り、ハードリカーの販売は許可されるとした上で、あくまで申請はケースバイケースで検討されると述べていた。

DBKLは2021年11月1日、酒類販売に関する新たなガイドラインを発表。ビールの販売時間や保管場所を制限したほか、食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売を禁止した。これを受けて華人の商工団体などが権利侵害だとして反発していた。
(ザ・スター電子版、ベルナマ通信、12月5日)

デジタル入国カード事前登録義務、年内は猶予=内務相

【セパン】 12月1日付けで外国人入国者に対して義務付けられたマレーシア・デジタル入国カード(MDAC)の事前登録について、サイフディン・ナスシオン内務相は、年内は猶予すると発表した。ただ1月1日からは到着2ー3日前の登録を義務付ける。

5日にクアラルンプール新国際空港(KLIA)第1ターミナルで「ビザ自由化計画(PLV)」の実施状況を視察したサイフディン内相は、こうした新制度をマレーシア到着時に知る旅行者もいるため、到着時にもMDAC登録できるよう実施において柔軟性を持たせてあると言明。MDAC事前登録制度そのものについては、「観光客の入国条件を緩和しても、安全管理が損なわれないようにするには同制度が重要」と述べ、セキュリティ機能を強調した。

またサイフディン内相は、MDAC登録義務について▽シンガポール国民▽マレーシア永住権保持者▽マレーシア長期滞在パス保持者▽外交パスポート保持者▽ブルネイ一般身分証明書(GCI)保持者▽ブルネイ・マレーシア頻繁旅行証保持者▽タイおよびインドネシア国境パス保持者ーーの7つのカテゴリーに対しては免除されると述べた。

KLIAでは、中国とインドからの旅行者に対して12月1日付けで最長30日間のビザなし滞在を認めることを受け、混雑回避のために新たに入国管理局カウンター14カ所を設置し60カ所に増強した。
(ザ・スター、12月6日、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、12月5日)

バイオアルファ、ランカウイでハーブのアグロパークを開発へ

【クアラルンプール】 機能性食品の総合メーカー、バイオアルファ・ホールディングス(BHB)は4日、完全子会社、バイオアルファ・ウェルネスがケダ州ランカウイのハーブに焦点を当てたアグロパーク開発に向けて、ランカウイ開発庁(LADA)と管理運営契約を締結したと発表した。

アグロパークは、ハーブ栽培、研究開発(R&D)から製品加工に至るまでのサプライチェーンの全領域を網羅する統合施設で、ランカウイの新たな観光地となると共に、ハーブ栽培と農業に関する国際会議、インセンティブ、カンファレンス、展示会(MICE)イベントに対応する施設となる。

ハーブ栽培では地元の農家と協力し、100種類を超えるハーブ由来の製品を製造する。

BHBによる推定投資額は1,500万リンギで、内部資金と銀行からの借入金で賄う。直ちに着工する予定で、3年後の開園を目指す。

アグロパークの立地は、ランカウイ国際空港から約1キロメートルの距離にある、パダン・マトシラットの一等地にある8エーカーの土地。LADAは地主として、契約日から向こう30年間の土地使用権をBHBに付与する。BHBはアグロパークの開発を実施し、完成後はアグロパークの管理・運営を手掛ける。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、12月4日)

動画配信のティックトック、マレーシアでECモールを開設

【ペタリンジャヤ】 動画配信サイトの「ティックトック」は、ブランド旗艦店や公認オンライン小売店専用の「ティックトック・ショップモール」をマレーシアで立ち上げたと発表した。ティックトックから直接商品を購入できる「ティックトック・ショップ」機能を発展させたもので、600以上の国内外ブランドを厳選し、100%本物のオリジナル商品や信頼できるカスタマーサービス、限定特典を提供する。

ティックトック・ショップ・マレーシアの店舗獲得・提携責任者であるヌール・アズレ氏は、「ティックトック・ショップモール」のマレーシアでの立ち上げは、ティックトックで販売を行う中小企業やブランドの成長を強化するものだとし、売り手は商品に対する信頼性を担保でき、買い手はお気に入りのブランドを簡単に見つけられるようになると言明。実店舗のオンライン部門であれ、オンライン販売のみを行う中小企業であれ、ティックトックは変わらず支援していくとし、各社のブランド成長に貢献できることを願っていると述べた。
(ザ・サン、12月5日)

無料バス「ゴーKL」、外国人の利用を有料化へ=KL市政府

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は11月29日、運営する無料バス「ゴーKL」について、外国人の利用を有料化すると発表した。バス利用者の45%が外国人だと推定されることから、外国人の乗車料金を徴収することを以前より検討していた。

課金は「ゴーKL」の01(緑)、02(紫)、03(赤)、04(青)の4路線で段階的に実施される。乗車料金はキャッシュレスでの支払いとなり、タッチ・アンド・ゴー、QRコード支払い、クレジットカード、デビットカードを受け付ける。マレーシア人や12歳未満の子どもは引き続き無料で乗車できる。

タッチ・アンド・ゴー機能が付属した身分証カード「MyKad」を利用するマレーシア人は、無料乗車を継続するために「MyKad」の事前登録が必要となる。登録カウンターは、12月1日にクアラルンプール・シティセンター(KLCC)のバス停およびティティワングサ(ペケリリン)とパサール・セニの最終ターミナルに設置される。登録時間は、午前7時から午後7時まで(昼休憩は午後12時から2時)。12月6日以降は、市役所ロビーに毎週水曜日に設置され、登録時間は午前9時から午後4時まで(昼休憩2時間を除く)となる。
(マレー・メイル、ポールタン、11月29日)

KL中心部に「エクスチェンジTRXモール」がオープン

【クアラルンプール】 11月29日、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」に「エクスチェンジTRXモール」が正式オープンした。

開発母体のオーストラリア系レンドリース・マレーシアの声明によると、正味賃貸可能面積は130万平方フィートで、400以上の店舗が入居。高所得者をターゲットとしており、日本の西武百貨店や高級眼鏡のジェントル・モンスター(韓国)、米ハンバーガーのシェイクシャック、米ヨガアパレルのアローヨガ、英香水のモルトンブラウンなどがマレーシア1号店を出店する。米アップルのアップルストアも1号店を来年2月にオープン予定。

レンドリースのリテール部門責任者であるミッチ・ウィルソン氏は、KL中心部を代表するランドマークとなることを目指すとし、KLの地域経済に好影響を与える、世界クラスの持続可能な商業施設を作っていきたいと述べた。
(エッジ、KLフーディー、11月29日)

ベビー用品レンタルのムーブオン、5年間で100店舗を開設へ

【クアラルンプール】 ベビー用品のレンタル事業に携わるムーブオンは、今後5年間で全国のショッピングモールに最大100店舗をオープンする計画を明らかにした。

マック・ワイフン最高経営責任者(CEO)は、最近クラウドファンディングで2,000万リンギの資金調達に成功したとし、ムーブオンに対する市場の信頼が示されたと言明。今後5年間で最大100店舗を展開することを目指すと述べた。現時点では、クアラルンプール郊外のブキジャリル、コタキナバル、マラッカにそれぞれ1店舗ずつを構えている。

ムーブオンは2021年設立。月額65リンギでチャイルドシートとベビーカーを5年間レンタルしており、顧客は5年目以降に所有権を得られる。また、「ムーブオン」ブランドでトラベルパックやお尻ふきを販売し、乳幼児用品のクリーニングサービスも提供している。来年には、コンビニエンスストアやベビー用品店でも商品を販売する予定。また、日用消費財(FMCG)事業にも参入する計画があり、2026年の株式公開を目指しているという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月29日)

プロトンが新型車「S70」を発表、セダンは7年ぶり

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは28日、新型Cセグメント・セダン「S70」を発表した。プロトンが新たなセダン車を発売するのは2016年8月に「ペルソナ」を発売して以来、7年ぶりとなる。

排気量1.5リットル・3気筒ターボエンジンを搭載。最大出力150PS/5,500rpm、最大トルク226Nm/4,000rpmを発揮する。プロトンに49%出資する吉利汽車の車両をベースに開発したもので、2021年8月に中国で発売された4代目「エムグランド」がベース車となっているが、エンジンはターボ付きに変更されている。価格的にはホンダ「シティ」、トヨタ「ヴィオス」のライバルとなるが、両車がBセグメントとしているのに対して「S70」はサイズがやや大きいためCセグメントと称している。

バリエーションは4種で、価格はエグゼクティブが7万3,800リンギ、プレミアムが7万9,800リンギ、フラッグシップが8万9,800リンギ、フラッグシップXが9万4,800リンギとなっている。走行距離無制限の5年間の保証が付く。ボディカラーは標準で▽スノーホワイト▽アーマーシルバー▽スペースグレイ▽パッションレッドーーの4色を用意した。

予約は11月1日から開始し、予約台数はこれまでに1,200台に達している。プロトンでは初年度について月間3,000台以上の販売を目標としている。