無料バス「ゴーKL」、外国人の利用を有料化へ=KL市政府

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は11月29日、運営する無料バス「ゴーKL」について、外国人の利用を有料化すると発表した。バス利用者の45%が外国人だと推定されることから、外国人の乗車料金を徴収することを以前より検討していた。

課金は「ゴーKL」の01(緑)、02(紫)、03(赤)、04(青)の4路線で段階的に実施される。乗車料金はキャッシュレスでの支払いとなり、タッチ・アンド・ゴー、QRコード支払い、クレジットカード、デビットカードを受け付ける。マレーシア人や12歳未満の子どもは引き続き無料で乗車できる。

タッチ・アンド・ゴー機能が付属した身分証カード「MyKad」を利用するマレーシア人は、無料乗車を継続するために「MyKad」の事前登録が必要となる。登録カウンターは、12月1日にクアラルンプール・シティセンター(KLCC)のバス停およびティティワングサ(ペケリリン)とパサール・セニの最終ターミナルに設置される。登録時間は、午前7時から午後7時まで(昼休憩は午後12時から2時)。12月6日以降は、市役所ロビーに毎週水曜日に設置され、登録時間は午前9時から午後4時まで(昼休憩2時間を除く)となる。
(マレー・メイル、ポールタン、11月29日)

KL中心部に「エクスチェンジTRXモール」がオープン

【クアラルンプール】 11月29日、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」に「エクスチェンジTRXモール」が正式オープンした。

開発母体のオーストラリア系レンドリース・マレーシアの声明によると、正味賃貸可能面積は130万平方フィートで、400以上の店舗が入居。高所得者をターゲットとしており、日本の西武百貨店や高級眼鏡のジェントル・モンスター(韓国)、米ハンバーガーのシェイクシャック、米ヨガアパレルのアローヨガ、英香水のモルトンブラウンなどがマレーシア1号店を出店する。米アップルのアップルストアも1号店を来年2月にオープン予定。

レンドリースのリテール部門責任者であるミッチ・ウィルソン氏は、KL中心部を代表するランドマークとなることを目指すとし、KLの地域経済に好影響を与える、世界クラスの持続可能な商業施設を作っていきたいと述べた。
(エッジ、KLフーディー、11月29日)

ベビー用品レンタルのムーブオン、5年間で100店舗を開設へ

【クアラルンプール】 ベビー用品のレンタル事業に携わるムーブオンは、今後5年間で全国のショッピングモールに最大100店舗をオープンする計画を明らかにした。

マック・ワイフン最高経営責任者(CEO)は、最近クラウドファンディングで2,000万リンギの資金調達に成功したとし、ムーブオンに対する市場の信頼が示されたと言明。今後5年間で最大100店舗を展開することを目指すと述べた。現時点では、クアラルンプール郊外のブキジャリル、コタキナバル、マラッカにそれぞれ1店舗ずつを構えている。

ムーブオンは2021年設立。月額65リンギでチャイルドシートとベビーカーを5年間レンタルしており、顧客は5年目以降に所有権を得られる。また、「ムーブオン」ブランドでトラベルパックやお尻ふきを販売し、乳幼児用品のクリーニングサービスも提供している。来年には、コンビニエンスストアやベビー用品店でも商品を販売する予定。また、日用消費財(FMCG)事業にも参入する計画があり、2026年の株式公開を目指しているという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月29日)

プロトンが新型車「S70」を発表、セダンは7年ぶり

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは28日、新型Cセグメント・セダン「S70」を発表した。プロトンが新たなセダン車を発売するのは2016年8月に「ペルソナ」を発売して以来、7年ぶりとなる。

排気量1.5リットル・3気筒ターボエンジンを搭載。最大出力150PS/5,500rpm、最大トルク226Nm/4,000rpmを発揮する。プロトンに49%出資する吉利汽車の車両をベースに開発したもので、2021年8月に中国で発売された4代目「エムグランド」がベース車となっているが、エンジンはターボ付きに変更されている。価格的にはホンダ「シティ」、トヨタ「ヴィオス」のライバルとなるが、両車がBセグメントとしているのに対して「S70」はサイズがやや大きいためCセグメントと称している。

バリエーションは4種で、価格はエグゼクティブが7万3,800リンギ、プレミアムが7万9,800リンギ、フラッグシップが8万9,800リンギ、フラッグシップXが9万4,800リンギとなっている。走行距離無制限の5年間の保証が付く。ボディカラーは標準で▽スノーホワイト▽アーマーシルバー▽スペースグレイ▽パッションレッドーーの4色を用意した。

予約は11月1日から開始し、予約台数はこれまでに1,200台に達している。プロトンでは初年度について月間3,000台以上の販売を目標としている。

フォーポイントバイシェラトン、KL中心部にオープン

【クアラルンプール】 米マリオット・インターナショナルが世界展開するホテルブランド「シェラトン」の4つ星ホテル「フォーポイントバイシェラトン・クアラルンプールシティセンター」が、クアラルンプール中心部にオープンした。「フォーポイントバイシェラトン」ブランドとしては国内で4軒目となる。

10月にリニューアル・オープンした「ルネッサンス・クアラルンプール・ホテル&コンベンションセンター」に隣接しており、客室数は513室。ウォータースライダーを備えたプールや屋外アドベンチャーゾーン、スパ、24時間営業のフィットネスセンター、5万2,000平方メートルの面積を有する27の多目的イベントスペース、四川料理店、200人以上が収容できる終日オープンの多国籍レストランなどを備える。

マリオット・インターナショナルのラメッシュ・ジャクソン地域担当副社長(インドネシア・マレーシア担当)は、クアラルンプールは、活気ある都市のエネルギーに満ち、多くの観光地があるため、旅行者にとって魅力的だと述べた。増加する出張客やレジャー客に最上のサービスを提供していくとしている。
(ザ・スター電子版、11月28日、マリオット・インターナショナル発表資料)

レギュラーガソリンの補助金制度、来年下期に開始

【クアラルンプール】 ラフィジ・ラムリ経済相は、対象を絞った補助金制度の導入の一環として、レギュラーガソリン「RON95」を対象とした補助金プログラムを2024年下半期に開始する予定だと明らかにした。

27日に開催された国家経済見通し会議(NEOC)に出席したラフィジ氏は、「所得上位20%(T20)が包括的燃料補助金の53%を受け取る国は持続可能なモデルでも公平なモデルでもない」と言明。「我が国の財政が3年連続で5%を超える財政赤字を抱えていることを考えると、我々は限られたリソースを動員するための新しい方向性を見つけなければならず、システム内のムダを削減する必要がある」と述べた。

ラフィジ氏はまた、政策の重複問題を回避することで現政権は前政権と異なる決定的な一歩を踏み出すことができると言明。2024年に現政権は政策の整理・精査の段階から実施の段階へとギアを切り替えるだろうと述べ、来年1月に世帯社会経済データベース「パンカラン・データ・ウタマ(パドゥ)」を立ち上げることから始まり、補助金の合理化や社会福祉改革など、対象を絞ったプログラムの実施に必要な詳細なデータにアクセスできるようになると述べた。

経済見通しについてラフィジ氏は、潜在的なリスクにもかかわらず、不確実性、特に為替レートに影響を与える米国の金融政策に関連した不確実性は2024年までに減少すると予想されるということで大筋で意見が一致していると述べ、「これが実現すれば、2023年の構造改革のプラス効果と合わせて、マレーシアは2024年以降の世界経済状況の改善を最大限に活用できる立場に立つことになるだろう」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、11月28日、ベルナマ通信、11月27日)

バティックエア、KLードバイ線を就航

【セパン】 航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)は、クアラルンプール(KL)ードバイ間で直行便を就航した。

同便は11月11日より運航を開始しており、両国を行き来する出張者および観光客に恩恵をもたらすと期待されている。

クアラルンプール新国際空港(KLIA)発ドバイ国際空港(DXB)行き「OD713」便は、月、水、金、日曜日、週4回の運航で、KL発が23時5分、DXB着が翌2時25分。DXB発KL行き「OD714」便は月、火、木、土曜日、週4回の運航で、ドバイ発が4時5分、KLIA着が15時35分。使用機材は、ボーイング「737-8」型機で、ビジネスクラスが12席、エコノミークラスが150席となっている。

バティック・エアは、新路線就航について、グローバル・ネットワークを拡大し、KLとドバイ間のアクセスを容易にするという取り組みを示すものだと説明。今年8月15日に就航したサウジアラビア・ジェッダ線の成功に続き、中東地域への接続性を拡大するという重要な成果を示すものだとした。
(ザ・サン電子版、11月23日)

ボッシュホームアプライアンシズ、再来年末までに4店舗新設へ

【ジョホールバル】 家電製造・販売のボッシュ・ホーム・アプライアンシズは、拡大計画の一環として、全国の店舗網を2025年末までに4カ所増やして10カ所にする計画だ。

ジョホール州ジョホールバルの「トッペン・ショッピング・センター」内にオープンしたボッシュ・エクスペリエンス・センターの開所式に出席したゲイリー・テ最高経営責任者(CEO)は、「全国に少なくとも10店舗を展開することを目指しているが、新型コロナ・パンデミックの影響で計画が遅れた。現在は正常な状態に戻っており、今後2年間で計画の実現に注力していく」と述べた。

テCEOは、新店舗はジョホール州とペナン州で開設する可能性が高いとした上で、ジョホール州は高級家電製品の急成長市場であり、大きな成長の可能性があると述べた。
(ザ・スター、11月24日、マレー・メイル、ベルナマ通信、11月23日)

エアアジアX、来年3月にカザフスタンに直行便を就航

【クアラルンプール】 中・長距離格安航空のエアアジアXは、2024年3月14日にクアラルンプール(KL)とカザフスタン・アルマトイを結ぶ直行便の運航を開始すると発表した。同国に乗り入れるのはマレーシアの航空会社では初めて。

火・木・土・日曜の週4便の運航で、機材はエアバス「A330」型機を使用。スケジュールは、クアラルンプール新国際空港(KLIA)12時50分発のD7600便はアルマトイ着が18時45分、アルマトイ20時5分発のD7601便はKLIA着が翌日の6時5分となっている。

就航記念として今年11月30日まで発売するプロモーション運賃は、エコノミーで片道1,499リンギから、プレミアム・フラットベッドで片道3,399リンギから。旅行期間は2024年3月14日から10月26日までとなっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エアライン・レーティングス、トラベルニュース・アジア、11月24日)

フェラーリ、マレーシア初のショールームを開設

【クアラルンプール】 フェラーリ車の新輸入販売代理店イタル・オート・マレーシアは、マレーシア初となるフェラーリ車ショールームをオープンした。

ショールームは、クアラルンプール(KL)中心部の高層ビル「フォーシーズンズ・プレイス・クアラルンプール」の商業施設「ショップス」に位置し、面積は3,826平方フィート。2台までの展示が可能で、ライブラリーやブランド体験ビデオウォールが設置されたラウンジやオプションの色、装備、素材を展示するアトリエなども併設されている。営業時間は、平日は午前10時から午後7時まで、土・日曜は午前10時から午後4時まで。

本施設は、イタル・オートが先にシャアラムのグレンマリーにオープンした専用サービスセンターを補完するもの。サービスセンターでは、純正スペアパーツとフェラーリ診断機器が完備され、10年以上の経験を持つ認定技術者が常駐している。

イタル・オートは、3S(販売、サービス、部品交換)センターの設立計画も明らかにしているが、新施設が完成するのは、早くても2025年頃になる見込み。それまでは、本ショールームとグレンマリーのサービスセンターが、国内販売・サービス拠点として機能することになる。
(マレーシアン・リザーブ、11月23日、ポールタン、11月22日)