フォーポイントバイシェラトン、KL中心部にオープン

【クアラルンプール】 米マリオット・インターナショナルが世界展開するホテルブランド「シェラトン」の4つ星ホテル「フォーポイントバイシェラトン・クアラルンプールシティセンター」が、クアラルンプール中心部にオープンした。「フォーポイントバイシェラトン」ブランドとしては国内で4軒目となる。

10月にリニューアル・オープンした「ルネッサンス・クアラルンプール・ホテル&コンベンションセンター」に隣接しており、客室数は513室。ウォータースライダーを備えたプールや屋外アドベンチャーゾーン、スパ、24時間営業のフィットネスセンター、5万2,000平方メートルの面積を有する27の多目的イベントスペース、四川料理店、200人以上が収容できる終日オープンの多国籍レストランなどを備える。

マリオット・インターナショナルのラメッシュ・ジャクソン地域担当副社長(インドネシア・マレーシア担当)は、クアラルンプールは、活気ある都市のエネルギーに満ち、多くの観光地があるため、旅行者にとって魅力的だと述べた。増加する出張客やレジャー客に最上のサービスを提供していくとしている。
(ザ・スター電子版、11月28日、マリオット・インターナショナル発表資料)

レギュラーガソリンの補助金制度、来年下期に開始

【クアラルンプール】 ラフィジ・ラムリ経済相は、対象を絞った補助金制度の導入の一環として、レギュラーガソリン「RON95」を対象とした補助金プログラムを2024年下半期に開始する予定だと明らかにした。

27日に開催された国家経済見通し会議(NEOC)に出席したラフィジ氏は、「所得上位20%(T20)が包括的燃料補助金の53%を受け取る国は持続可能なモデルでも公平なモデルでもない」と言明。「我が国の財政が3年連続で5%を超える財政赤字を抱えていることを考えると、我々は限られたリソースを動員するための新しい方向性を見つけなければならず、システム内のムダを削減する必要がある」と述べた。

ラフィジ氏はまた、政策の重複問題を回避することで現政権は前政権と異なる決定的な一歩を踏み出すことができると言明。2024年に現政権は政策の整理・精査の段階から実施の段階へとギアを切り替えるだろうと述べ、来年1月に世帯社会経済データベース「パンカラン・データ・ウタマ(パドゥ)」を立ち上げることから始まり、補助金の合理化や社会福祉改革など、対象を絞ったプログラムの実施に必要な詳細なデータにアクセスできるようになると述べた。

経済見通しについてラフィジ氏は、潜在的なリスクにもかかわらず、不確実性、特に為替レートに影響を与える米国の金融政策に関連した不確実性は2024年までに減少すると予想されるということで大筋で意見が一致していると述べ、「これが実現すれば、2023年の構造改革のプラス効果と合わせて、マレーシアは2024年以降の世界経済状況の改善を最大限に活用できる立場に立つことになるだろう」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、11月28日、ベルナマ通信、11月27日)

バティックエア、KLードバイ線を就航

【セパン】 航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)は、クアラルンプール(KL)ードバイ間で直行便を就航した。

同便は11月11日より運航を開始しており、両国を行き来する出張者および観光客に恩恵をもたらすと期待されている。

クアラルンプール新国際空港(KLIA)発ドバイ国際空港(DXB)行き「OD713」便は、月、水、金、日曜日、週4回の運航で、KL発が23時5分、DXB着が翌2時25分。DXB発KL行き「OD714」便は月、火、木、土曜日、週4回の運航で、ドバイ発が4時5分、KLIA着が15時35分。使用機材は、ボーイング「737-8」型機で、ビジネスクラスが12席、エコノミークラスが150席となっている。

バティック・エアは、新路線就航について、グローバル・ネットワークを拡大し、KLとドバイ間のアクセスを容易にするという取り組みを示すものだと説明。今年8月15日に就航したサウジアラビア・ジェッダ線の成功に続き、中東地域への接続性を拡大するという重要な成果を示すものだとした。
(ザ・サン電子版、11月23日)

ボッシュホームアプライアンシズ、再来年末までに4店舗新設へ

【ジョホールバル】 家電製造・販売のボッシュ・ホーム・アプライアンシズは、拡大計画の一環として、全国の店舗網を2025年末までに4カ所増やして10カ所にする計画だ。

ジョホール州ジョホールバルの「トッペン・ショッピング・センター」内にオープンしたボッシュ・エクスペリエンス・センターの開所式に出席したゲイリー・テ最高経営責任者(CEO)は、「全国に少なくとも10店舗を展開することを目指しているが、新型コロナ・パンデミックの影響で計画が遅れた。現在は正常な状態に戻っており、今後2年間で計画の実現に注力していく」と述べた。

テCEOは、新店舗はジョホール州とペナン州で開設する可能性が高いとした上で、ジョホール州は高級家電製品の急成長市場であり、大きな成長の可能性があると述べた。
(ザ・スター、11月24日、マレー・メイル、ベルナマ通信、11月23日)

エアアジアX、来年3月にカザフスタンに直行便を就航

【クアラルンプール】 中・長距離格安航空のエアアジアXは、2024年3月14日にクアラルンプール(KL)とカザフスタン・アルマトイを結ぶ直行便の運航を開始すると発表した。同国に乗り入れるのはマレーシアの航空会社では初めて。

火・木・土・日曜の週4便の運航で、機材はエアバス「A330」型機を使用。スケジュールは、クアラルンプール新国際空港(KLIA)12時50分発のD7600便はアルマトイ着が18時45分、アルマトイ20時5分発のD7601便はKLIA着が翌日の6時5分となっている。

就航記念として今年11月30日まで発売するプロモーション運賃は、エコノミーで片道1,499リンギから、プレミアム・フラットベッドで片道3,399リンギから。旅行期間は2024年3月14日から10月26日までとなっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エアライン・レーティングス、トラベルニュース・アジア、11月24日)

フェラーリ、マレーシア初のショールームを開設

【クアラルンプール】 フェラーリ車の新輸入販売代理店イタル・オート・マレーシアは、マレーシア初となるフェラーリ車ショールームをオープンした。

ショールームは、クアラルンプール(KL)中心部の高層ビル「フォーシーズンズ・プレイス・クアラルンプール」の商業施設「ショップス」に位置し、面積は3,826平方フィート。2台までの展示が可能で、ライブラリーやブランド体験ビデオウォールが設置されたラウンジやオプションの色、装備、素材を展示するアトリエなども併設されている。営業時間は、平日は午前10時から午後7時まで、土・日曜は午前10時から午後4時まで。

本施設は、イタル・オートが先にシャアラムのグレンマリーにオープンした専用サービスセンターを補完するもの。サービスセンターでは、純正スペアパーツとフェラーリ診断機器が完備され、10年以上の経験を持つ認定技術者が常駐している。

イタル・オートは、3S(販売、サービス、部品交換)センターの設立計画も明らかにしているが、新施設が完成するのは、早くても2025年頃になる見込み。それまでは、本ショールームとグレンマリーのサービスセンターが、国内販売・サービス拠点として機能することになる。
(マレーシアン・リザーブ、11月23日、ポールタン、11月22日)

グラブが料金交渉制を試験導入、アプリでドライバーを指名

【ペタリンジャヤ】 配車サービスのグラブ・マレーシアは料金交渉方式を特定の地域で試験導入した。「ライフスタイルテク」の取材に対しグラブが明らかにした。

グラブのパートナードライバーが使っているアプリケーション内の学習セクション「グラブアカデミー」に交渉方式が組み込まれている。交渉方式を選択するかは、ドライバー側、利用者側とも自由。

交渉方式への参加を希望するドライバーは、アプリで申し込み操作をする必要がある。交渉方式を開始できるのは利用者側で、まず目的地までの料金をアプリ上で提案する。

ドライバー側は15秒以内に、提案された料金の受け入れを表明する、あるいは別の料金を提案することができる。ドライバー側の提案料金はアプリに表示される。
どの提案を選ぶかは利用者の自由。選ばれてから15ー20秒以内に決定はドライバーに通知される。

グラブ・マレーシアは、料金交渉制は、より透明で柔軟な料金体系の構築に役立つとしている。
(ザ・スター、11月22日)

TRXトンネルが29日開通、交通量30%削減の見通し

【クアラルンプール】 アレクサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相は22日、全長5キロのトゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)地下トンネルが29日開通することで、クアラルンプール(KL)市内への交通量が30%削減される見通しだと述べた。

KL国際金融地区TRXのインフラ工事を視察したナンタ大臣は記者団に対し、TRXトンネルとSMARTトンネルは環状となっており、周辺道路の交通量を増加させることなくTRXにアクセスできるようになると説明。トンネルを通り抜けた後にTRXの地下駐車場に直接乗り入れることができると述べた。

ナンタ大臣によると、TRXトンネルは、ガダン・エンジニアリング(M)とWCTにより建設され、車両用と配管設備用の2層で構成されている。ウェイズ・ビーコンを設置することで、GPS信号が途絶えるトンネル内でも、マレーシアで広く利用されているカーナビアプリ「ウェイズ」が利用可能となっている。

ナンタ大臣は、TRXトンネルは、ジャラン・スルタン・イスマイル、マジュ高速道路(MEX)、セティアワングサ・パンタイ高速道路(SPE)など、12の主要道路とTRXエリアを結ぶため、周辺地域の経済活性化も見込めると述べた。

29日には、日本の西武百貨店も入居する「エクスチェンジTRX」商業施設やその屋上に位置する10エーカーの「TRXシティパーク」も開設される。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、11月22日)

エアアジアとバティックエア、豪州線を強化

【クアラルンプール】 国内航空会社が豪州線を強化している。エアアジアは21日、初のオーストラリア路線となるパース線を、バティック・エアも同日メルボルン線を就航すると発表した。

エアアジア・マレーシアは声明で、系列航空会社エアアジアX (AAX)によるパースークアラルンプール(KL)間のデイリー運航に追加し、自社でも来年3月11日からパース線をデイリー運航すると発表した。

使用機材はエアバス「A321neo」型機。スケジュールは、「AK604」がKL発14時10分、パース着19時50分。「AK605」がパース発20時40分、KL着翌2時40分。就航を記念し、11月26日までの予約でKL発便を片道559リンギから利用できるキャンペーンを実施する。キャンペーン運賃が適用されるのは2024年10月26日の便までとなる。

バティック・エアは、12月20日から来年2月6日まで、KLーメルボルンへ週4便の直行便を就航すると発表した。使用機材はエアバス「A330」型機。年末年始の旅行需要増加に対応する。

スケジュールは、「OD175」が日・月・水・金曜日の運航で、KL発が18時20分、メルボルン着が翌5時15分。「OD176」が月・火・木・土曜日の運航で、メルボルン発が6時45分、KL着が12時10分。就航を記念した期間限定キャンペーンとして、エコノミークラスが片道899リンギから、ビジネスクラスが同5,299リンギから利用できる特別運賃を提供する。12月20ー30日の便を12月10日までに予約すると特別運賃が適用される。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、11月21日、エアアジア発表資料、バティック・エア発表資料)

グッドモーニング、国内初のドライミックス植物肉を発売開始

【クアラルンプール】 フードテック企業グッドモーニング・グローバル・グループ・ホールディングス(GMG)は16日、国内初となるドライミックスの完全栄養植物肉「ワンダーミート」を発売した。

大豆とエンドウ豆のタンパク質が主成分で、28種類のビタミンとミネラルが含まれている。高齢者の筋肉量を向上させるHMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)が強化されている一方、トランス脂肪酸やコレステロールは含まれていない。調理がしやすく冷凍・冷蔵も不要なドライミックス形態で、小売価格は1パック5.5リンギ。

GMGグループのチェン・ファンチン最高経営責任者(CEO)兼最高財務責任者(CFO)は、ワンダーミートは天然素材にこだわって作られており、食の安全に向けて徹底的な検査が行われていると言明。ワンダーミート1食分でタンパク質18.4グラム(1日の栄養基準値の37%に相当)が摂取できると述べた。さらにGMGは持続可能性への取り組みとして、環境に配慮した調達・生産方法を採用しているとした。

チェン氏はまた、健康や持続可能性に対する意識向上により、植物肉市場は急速に進化しているとし、GMGは、ワンダーミートの利点や健康志向で持続可能なライフスタイルにおける役割を伝えるために、マーケティングや教育キャンペーンに取り組む予定だと述べた。現状、ホテルやレストランへの販促活動を行っており、飲食店でワンダーミートを使用した料理を展開する予定だとしている。
(ザ・サン、11月21日)