眼鏡販売のフォーカスポイント、今年は12店舗をオープン

【ペタリンジャヤ】  眼鏡販売チェーンのフォーカス・ポイント・ホールディングスは、今後3ー5年間について、マレーシアの眼鏡事業に引き続き注力するとし、市場シェア拡大のため新店舗をオープンすると発表した。昨年15店舗をオープンしたのに続き、今年は12店舗のオープンを目指す。

リアウ・チョンリアン社長兼最高経営責任者(CEO)は、24日に開催された年次総会後の会見で、同社はマレーシアにおいて国内最大の店舗数を誇る眼鏡・コンタクトなどのビジョン・ケア店となっていると強調。マレーシア眼鏡委員会(MOC)が2021年8月、Eコマースのプラットフォームにおける眼鏡やコンタクトレンズの販売を禁止したため、2022年会計年度で眼鏡部門の電子商取引の売り上げが30.55%減少したが、今後も同社グループはMOCが定めたガイドラインに準拠した製品を提供し、Eコマース事業を拡大し続けると述べた。

なおソー・ジンチュエン最高財務責任者(CFO)によると、昨年の小売店事業の成長率は46.7%、法人事業が63.8%、フランチャイズ事業が33.4%だった。同社は今年も小売店事業、法人事業、フランチャイズ事業、Eコマースにおける売り上げ増を目指して継続的に取り組む方針だ。
(ベルナマ通信、5月24日)

ブックエクセス、ガーデンズモール屋上に新店舗をオープン

【クアラルンプール】 書店チェーンのブックエクセスは、クアラルンプールのショッピングモール「ガーデンズ・モール」の屋上に新店舗をオープンした。

2棟に分かれており、1棟は子供向け、もう1棟は大人向け書籍を取り揃えており、レストラン、イベントスペースも有している。ムスリムフレンドリーな(イスラム教徒への配慮のある)レストラン「レッド・レッド・ボタック・ヘッド」では、伝統的なマレーシア料理に新味を加えた料理を提供し、週末のイベントやバンドによる生演奏も行われる。書籍スペースでは、ブックエクセスの他店舗同様、何層にも重なった本棚やスロープ、通路があり、探検気分も味わうことができる。営業時間は毎日午前10時ー午後10時。

ブックエクセス創業者のアンドリュー・ヤップ氏は、屋上の庭に書店を作るのは少し難しかったが、こういった挑戦により、常に進化し続けることができるとコメント。新店舗は夜にパーティーを開催できるようなイベントスペースになるとし、他書店とは違う工夫を続けていると述べた。
(ザ・バイブス、5月25日)

パーム油由来のTRF、食品の追加栄養素として承認=MPOB

【クアラルンプール】 マレーシア・パーム油委員会(MPOB)は25日、トコトリエノール含有量が高いパーム油由来のビタミンEであるパーム・トコトリエノール・リッチ・フラクション(TRF)が、食品に許可される追加栄養素として分類されたと発表した。

マレーシア保健省(MoH)が臨床研究とグループ研究からの最新の証拠に裏付けられた厳格な技術審査を経て、栄養機能表示を承認した。これによりパーム由来のトコトリエノールを使用する食品加工メーカーは自社製品にTRF機能性表示ラベルを付けることができるようになり、TRFの効能に対する一般の認識が高まることが期待される。

MPOB会長のモハマド・ヘルミー・オスマン・バシャ会長は、「この栄養機能表示は、液体食品の場合は100ミリリットルあたり少なくとも10ミリグラムのTRFを含む食品、固形食品の場合は100グラムあたり少なくとも10ミリグラムのTRFを含む食品に使用できる」と述べた。

モハマド・ヘルミー会長によると、TRFには多くの利点があり、その中には酸化ストレスを軽減し、認知機能を改善するのに役立つ抗酸化物質があるという。
モハマド・ヘルミー会長は、世界保健機関(WHO)の呼びかけに沿ってトランス脂肪酸(TA)を排除するなど、パーム油生産チェーンのすべての関係者が国内のパーム油生産の品質向上に取り組む必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月25日)

出入国システムの入れ替えは25年8月、管理当局統合は24年

【クアラルンプール】 新たな出入国管理システムの導入は25年8月になるもようだ。また出入国管理業務にかかわる省庁統合は24年1月に実現する。サイフディン・ナスシオン内務相が24日、議員の質問に文書で回答した。

現行のマレーシア出入国管理システムは20年以上前の導入だ。時代遅れで、将来のニーズに対応できないとされ、システム更新が計画された。

前政権時代にハムザ・ザイヌディン内相(当時)は、24年末までの導入を計画していると表明していた。複数の警備関連機関の情報を統合し人工知能とビッグデータ分析技術を利用してリスクを探知する「リスク評価エンジン」の搭載が目指されている。

サイフディン氏は、システム受注業者に新システム構築の能力がないと判断されれば、政府は業者を変更すると述べた。

出入国管理担当機関の統合は18年からの懸案事項で、入国地点での行政サービスの改善が狙い。

サイフディン氏によると、入国地点では入管、税関、検疫、警備間の調整不足、設備の老朽化、混雑を招きやすい建物の設計など多くの課題がある。
(ザ・スター、5月26日、エッジ、5月24日)

プロトン、セランゴール州に新3Sセンターをオープン

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは、セランゴール州セリ・ケンバンガンのプンチャク・ジャリルに新たな3S(販売、サービス、部品交換)センターをオープンした。

同州プチョンで1S(販売)センターおよび4S(販売、サービス、部品交換、板金塗装)センターを運営するプロトンのディーラー、アティアラ・ジョハン・グループが運営するもので、同社グループにとり3カ所目のプロトン車販売拠点となる。
自動車10台を展示できるショールーム、10基のサービスベイ、1日当たり最大60台に対してクイックサービスを提供可能なスペア・パーツ・センターを備え、ラウンジや保険更新などのサービスも行うほか、顧客を送迎するシャトルサービスも行う。板金や塗装を希望する顧客には、プチョンにある4Sセンターの協力の下でサービスを提供することも可能となっているという。

3Sセンターには太陽光エネルギー・システムが導入されており、環境に優しい施設となっている。
(ポールタン、5月23日)

玩具の中国ポップマート、1号店をパビリオンKLに開設

【クアラルンプール】 中国の玩具メーカー、ポップマート(北京泡泡瑪特文化創意)は、マレーシア1号店をクアラルンプール(KL)のショッピングモール「パビリオンKL」に開設した。

店舗面積は1,569平方フィート。人気のコレクターズアイテムや限定商品を取り揃え、ドアの色が変わるRGBライトや目を引く楽しいディスプレイを採用するなど、若者やミレニアル世代にアピールするような店舗デザインを取り入れている。営業時間は毎日午前10時ー午後10時。

グローバル事業責任者のジャスティン・ムーン氏は、マレーシアは、ポップマートの主要市場としてシンガポールの次に大きな可能性があるとし、今回の新店舗開設は、東南アジアにおける同社の事業展開が新段階に入ったことを示しているとコメント。シンガポールとマレーシアの社会や文化は似ており、一定規模のアートトイ収集市場が形成されているため、シンガポールでの店舗展開の経験を活かし、マレーシアでも事業を展開していくと述べた。また、急速に経済発展している東南アジアの国々では消費者の購買力が高く、市場成長も見込めることから、将来的には近隣諸国にも進出する可能性があるとした。

ポップマートは2018年に世界展開を開始。2022年末時点で実店舗を80店舗以上、ロボショップ(自動販売機)を200カ所以上海外に設置しており、その70%は東・東南アジア、30%は欧州、米国、豪州が占めている。2021年にシンガポールで実店舗を開設し、同国内で8店舗を展開。マレーシア向けオンライン販売も同年にスタートした。
(マレー・メイル、イーツァイ・グローバル、マレーシアキニ、5月22日)

新複合開発「キングスパーク」、ゲンティン高原で建設へ

【クアラルンプール】 ハイランズ・パーク・シティとユック・トゥン・グループは、パハン州ゲンティン・ハイランドにおいて、複合開発「キングス・パーク」を6月24日に正式スタートすると発表した。総開発価値(GDV)は10億リンギ以上。

両社が13日に発表した声明によると、「キングス・パーク」は、両社が開発中の「ハイランズ・パーク・シティ」(推定GDV100億リンギ)の第1期として、「アワナ・ゲンティン・ハイランド・ゴルフ・アンド・カントリ・リゾート」や「ゲンティン・プレミアム・アウトレット」の隣接地で開発される商業・レジャー施設で、面積は21エーカー。完成は2026年を予定している。

商業部分は、植民地時代やビンテージをテーマとした設計になっており、全長2キロメートルの歩行者専用道路に沿って小売店舗が立ち並び、2階建て小売店12ブロックに360店舗が入居する予定だ。

レジャー部分では、アバターの世界観をモチーフとした世界初の「テラリウム」、エコスポーツや、マウンテン・バイク・トレイルなど屋外アクティビティ施設を建設する。

また、「キングス・パーク」には、5つ星ホテルの「スイスホテル」もオープンする予定となっており、ネオンやレーザー光で彩られたアジアを体感できる「トゥルーリー・アジア・カルチュラル・ストリート」を整備する他、国際的なハラル(イスラムの戒律に則った)小売拠点や高級ブティック・ホテルの開発も計画されている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月20日、エッジ、5月19日)

セランゴール州の原水汚染対策、来年から本格運用へ

【クアラ・セランゴール】 セランゴール州政府は、水道水の原水が汚染された場合に浄水場の操業に支障が出ないようにするため、原水保証計画(RWGS)の段階運用を今年10月に開始し、来年から本格運用すると明らかにした。

セランゴール州のアミルディン・シャリ首相によると、これまで原水汚染がセランゴール州の水道利用者160万世帯に影響を及ぼしてきたため、RWGSの採用を決定した。RWGS導入後には河川で原水源の汚染が検出された場合に汚染水を迂回させることが可能となり、浄水場への流入を防ぎ、長時間断水する必要もなくなる。セランゴール川のホラス600貯水池とセメニエ川の貯水池で原水ポンプの設置が進められており、現時点での進捗率は51%。来年早々フル稼働する計画だ。

アミルディン州首相はまた、セランゴール州ではエルニーニョ現象に対処するため、ダムや貯水池の貯水率95%以上を維持しており、今後4ー6カ月は州民や工業用水のニーズを満たせると述べた。
(ザ・バイブス、ベルナマ通信、5月18日)

マラッカ川で水上タクシーが運航開始、運賃は1リンギから

【マラッカ】 マラッカの中心部を流れるマラッカ川で16日、水上タクシーが正式に運航を開始した。水上タクシー運航計画は2011年に浮上していた。

水上タクシーを運行するマラッカ河川・沿岸部開発公社(PPSPM)によると、第1期ではダタラン・ペンカラン・ラマー河口を運航する。船着場は10数カ所あり、船着場間の区間運賃は1リンギ、始発から終点まで移動する場合は8リンギとなる。ダタラン・ペンカラン・ラマにはPPSPMの新本部が開設された。

2025年半ばの第2期では川幅拡張や深水化により、バトゥ・ハンパーまで延長する計画。現時点ではルンプン・バハギア桟橋まで運航可能となっており、マラッカ・セントラル・バスターミナルまで接続されることになる。

マラッカ川の美化プロジェクトは1億3,000万リンギを投じてスタートした。しかし当時の請負業者が2017年に予定通り進められず、暗礁に乗り上げていた。
PPSPMは2005年に設立。2隻のボートによるリバークルーズから事業を開始し、現在は40隻のボートを所有している。2006年から今年5月8日までの利用客数は1,300万人となっている。
(ザ・スター、5月18日)

NSKグローサー4号店、ベルジャヤタイムズスクエアにオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 食料品店のNSKグローサーは、クアラルンプール (KL)のショッピングモール「ベルジャヤ・タイムズ・スクエア」に新店舗をオープンした。

同社にとり、KLのクイル・シティ・モール店、セランゴール州のパラゴン・ポイント・ショッピング・センター店、スリー・ダマンサラ店に次ぐ4店舗目となる。

新店舗の面積は2万平方フィート以上で、高品質の国内商品や輸入品を幅広く取り揃えている。日用品や精肉、野菜、果物なども手頃な価格で販売しているが、会員になるとさらにお得に買い物ができるという。営業時間は午前10時から午後10時まで。
NSKグローサーは現在、オープンを記念して割引キャンペーンも実施している。